「申される」の意味!「おっしゃる」との違いは?敬語になってるのはどっち?

記事公開日:2017年6月28日

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社会人として当たり前に使いこなしたい敬語

でも、敬語には尊敬語やら謙譲語やら複雑なルールがたくさんあって、なかなかややこしいですよね。

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たとえば、お客さんが言っていたことを、会社の上司に伝えるとき、

  • 申された

  • おっしゃった

  • のどちらを使うのが適切なのでしょうか。

    申される」という表現は敬語として間違っているのでしょうか。
    また、「おっしゃる」とはどのように違うのでしょう。

    今回は最近増使う人がえている言い回しの
    おっしゃられる」についてもまとめました。

    それではさっそくみていきましょう。

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    「申される」と「おっしゃる」の違い


    申される」は敬語としては比較的新しい表現です。
    その語感から類推すると、

  • 「申す」の受動態

  • 「申す」+「~される」の敬語表現

  • このの2つの意味が考えられます。

    ですが、実際のビジネスシーンでの文脈を考えると、
    後者の意味で使われることが多くなります。

    「申す」+「~される」のように、2つ以上の尊敬語や謙譲語を重ねた言葉を二重敬語表現と言います。

    これについてはこのあとの項でくわしく説明します。
    (^^ゞ


    対して「おっしゃる」は日常でもよく使う、わりとポピュラーな敬語ですよね。

    「おっしゃる」は尊敬語ですから、相手の立場を高めることで敬意を示す表現になります。

    せっかくですから、尊敬語と謙譲語の違いについても軽くふれておきましょう。

      尊敬語と謙譲語の違い

      尊敬語:相手を高めて敬意を表す
      謙譲語:自分を低めて敬意を表す

    学校ではこんな感じで教わったのではないでしょうか。

    あるいはもっと単純に、

    尊敬語は相手の行為に、謙譲語は自分の行為に対して使う


    と覚えるとわかりやすいかもしれません。

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    むかし聴いた童謡に、

    「わたしは王女ではないけれど、アイスクリームを召し上がる

    という歌詞がありました。

    「召し上がる」はれっきとした尊敬語。
    自分に対して尊敬語を使うのは変じゃないか?

    と、子供ながらに疑問に思ったものです。

    申されるとおっしゃるの違い

    「申される」は謙譲語
    「おっしゃる」は尊敬語

    ここがまず大きな違いですね。

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    敬語になっているのはどっち?


    さて、では次に敬語として使う際には、

  • 申される

  • おっしゃる

  • はどちらが正しいのでしょうか。

    おっしゃる」は相手を高める尊敬語として教科書にも載っています。
    つまり、敬語として認められているわけです。

    では、「申される」はどうなのでしょう。

    現時点では、「申される」のような二重敬語表現は正式な敬語ではないとされています。
    はっきり間違いとは言えないけれど、ビジネスなどあらたまった場面では使わないほうがいいとされています。

    さらにもうひとつ、「申される」には敬語としての大きな欠陥があります。

    「申される」のもとの形は「申す」ですから、当然謙譲語だと考えられます。
    謙譲語は自分の行為にだけ使える表現です。

    なので部下の立場から、

    「部長が先ほど申されましたように…」

    などと言ってしまうのは、
    実は失礼な表現となっているのです。

    この場合は素直に、

    「部長が先ほどおっしゃりましたように…」

    と言うのが自然ですね。

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    「おっしゃられる」だとどうなる?


    さて、次に時折聞く、

    おっしゃられる

    という言いまわしについてみてみましょう。

    「おっしゃられる」も「申される」と同じく、二重敬語表現となります。

      「おっしゃる」+「~られる」

    の組み合わせによって、敬意をさらに高めようとしているのは、
    心意気としては伝わりますよね。(^^;

    ただ、前述したように二重敬語表現は今のところあらたまった場面ではふさわしくないとされています。

    なので、「おっしゃられる」も状況によってはあまり適切でない言葉遣いと受け取られる場合があります。

    「おっしゃる」だけでも充分敬語として成立するので、二重敬語表現はなるべくさけるようにしましょう。


    以上が基本的な考え方。

    なのですが~、

    言葉は生き物です。

    二重敬語表現についても、少しずつ肯定する傾向も見られます。

    というのも、

    相手への経緯を精一杯表そうとしているのだからいいじゃないか

    と、前向きにとらえる意見も増えているようです。

    「申される」や「おっしゃられる」が正式な敬語として認められる日がくるかもしれませんね。

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    まとめ


    今回は申されるとおっしゃるの違いや使い分けについて紹介しました。

    「申される」と「おっしゃる」の違い

  • 申される:「申す」+「~される」の敬語表現

  • おっしゃる:「言う」の尊敬語

  • 相手が言ったことは「おっしゃる」。自分が言ったことは「申す」と覚えておきましょう。

    「申される」や「おっしゃられる」のような表現を二重敬語表現といい、過剰な敬語として正式には認められていません。


    また「申される」は謙譲語なので、相手の行為に対しては使うことができません。

    「部長が先ほど申されましたように…」

    のような表現は、場合によっては失礼にあたることもあります。

    状況に即した表現を使い分けて、丁寧な敬語の使用を心掛けたいものですね。

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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