有ると在るの違い!権利が「ある」の場合の使い分けは?

記事公開日:2017年2月18日

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有る」も「在る」。

どちらも両方読み方は「ある」ですよね。

しかも、意味もどちらも「存在する」という意味です。


同じ読みなのに漢字が違うので混乱してしまいそうですが、
この二つはどのような違いがあるのでしょうか。

null

「ものがある」とか「そこにある」とか、
「ある」を使うシチュエーションは結構多いですよね。

それぞれの漢字を変換する時に、「有る」と「在る」のどちらを当てはめるのが正しいのか、迷ってしまうことってありませんか?
(^^;

たとえば、「権利がある」という場合にはどちらが相応しいのでしょう。

と、いうことで!

今回は「有る」と「在る」の違いについて、
ちょっと突っ込んで調べてみました。

それではさっそくみていきましょう!


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有ると在るの違い


辞書で調べてみると「有る」と「在る」は一緒に分類されていて、非常にたくさんの意味合いがありました。

    ある(有ると在る)の意味

    1.

    物事が存在する

    2.

    その場所に存在する。位置する。

    3.

    ある事柄が認められる。

    4.

    それによって決まる。定められる。

    5.

    人が存在する。居る。

    6.

    この世に生きている。生存している。

    7.

    ある場所に身を置く。特定の位置・状態にいる。

    8.

    所持・所有している。

    9.

    身に付いている。備わっている。

    10.

    ある考え・気持ち・感覚などを持っている。

    11.

    その数量に達していること。

これ以外にもたくさんの使い方があります。

ただ、漢字の違いで見てみると「有る」は「所有」という意味合いが強くなっています。

対して「在る」は「存在」という意味合いが強くなります。

なので、所有、持っている、備わっているという意味合いで使う際は、
有る」の方を使うと良いですね。

「有る」の例

  • リンゴが有る

  • 財産が有る

  • 品性が有る

  • null


    そして存在する、位置する、環境にある、などの意味合いで使う際は、
    在る」の方を使います。

    「在る」の例

  • 本社は東京に在る

  • 心ここに在らず

  • 病床に在る
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    権利が「ある」の場合は?


    所有するのか、存在するのか、どちらともとれる場合がありますよね。

    例えば、「権利がある」の場合はどちらの漢字を使えばよいのでしょうか。


    まず権利というのは物理的に存在するものではありません。
    しかし概念として有しているものなので「存在」よりも「所有」に近いですよね。

    なのでこの場合は「権利が有る」が相応しいかと思います。

    ただ、どちらに権利が「あるのか」だったら「有る」が良いですし。
    権利が「あるかないか」を議論しているなら「在る」が良いですし…。

    なんとも難しいところですよね。
    (^^;

    ちなみに、新聞表記や雑誌表記だと「ある」という文章はできるだけ平仮名表記をすること、と決まっているので、ひらがなで「権利がある」と書いても正しい表現となります。

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    使い分けの例文を紹介


    では実際に「有る」と「在る」を使い分け方法をみていきましょう。

    いくつか例文を上げてみます。

      有るの場合

    • バラには棘が有る
    • あの人には貫禄が有る
    • 彼は180cmも有る
    • 冷蔵庫の有り合わせ
    • 有り得ない事態

      在るの場合

    • 屋敷の庭には噴水が在る
    • 非は私に在る
    • 重要な立場に在る
    • 日本はアジアの東に在る
    • 在りし日の思い出

    このような使い分けができます。

    ちょっとややこしいですが、所有、備わる、含まれるなどのニュアンスで使う場合は「有る」を。

    存在、位置、環境、状況などのニュアンスで使う場合は「在る」を当てはめると分かりやすく分類することができます。

    英語訳をGoogle先生に聞いてみると…


    ついでにGoogle先生にも聞いてみました。

    すると…

    在るは”To be

    null

    有るは”Yes

    null
    え?
    Yes?

    これは、Google先生にも難しい問題なんですね。(笑)

    ちなみに、在るは”To be”だけでしたが、
    詳しい訳を見るとさまざまな単語が並んでいました。

    英語
    have 受ける, 有る, 帯びる, 居る, 入る, 備える
    own 有る, 有する
    be 有る, 居る, らっしゃる, である, おいでになる, しているところだ
    exist 有る, 生きる, 居る, 存在する
    keep キープ, 保つ, 飼う, 留め置く, 通す, 有る
    abound 富む, 多い, 有る, いまわしい, たくさんいる
    fare 有る, やっておく

    null

    われ思う故に我あり

    なんてデカルトの有名なセリフもありますが、
    存在を表現することばというのは複雑なんですね。

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    まとめ


    今回は「有る」と「在る」の違いについて紹介しました。

    多くの場合平仮名で「ある」と書いてしまうのであまり「有る」と「在る」の違いを意識することはありませんよね。

    おおざっぱには「所有」と「存在」に置き換えてみると使い分けしやすくなります。
    迷った場合は、ひらがなで書いても間違いではないので大丈夫ですよ!

    「ある」というのは、意外と哲学的なお話しになってしまうのでした…。

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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