悲しいと哀しいの違い!意味はどう違う?使い分け方はコレ!

記事公開日:2017年2月8日

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悲しい哀しい

どちらも「かなしい」と読みます。

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切なくて。
苦しくて。

しくしくと泣いてしまいそうです。

普通は「悲しい」の方を使うことが多いですが、
「哀しい」だとちょっと切ないイメージがありますよね。

なぜ、同じ意味のことばが二種類あるのでしょうか。

「哀しい」の方はどんな時に使うのでしょうか。

と、いうことで!

今回は使いどころでちょっとニュアンスが変わってくる
「かなしい」の表現方法の違いについてまとめました。

それではさっそくみていきましょう。


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悲しいと哀しいの違い


悲しいと哀しいの違いは一体なんでしょうか。

辞書で調べてみると、悲しいと哀しいは同じ意味の言葉として記載されてます。

    かなしいの意味

    心が痛んで泣けてくるような気持ち。
    つらく切ない気持ち。
    いたましい。

特に明確な使い分けはないようですが、常用漢字として新聞や公的な文章に用いられるのは

悲しい

の方となります。

「哀しい」の方も常用漢字ではありますが、どちらかというと誌的な表現として扱われていて、文学などにおいて心情をあらわす際などに用いられます。

「哀」という漢字は単体で、

  • あわれ
  • 悲しい
  • 悲しむ
  • 心を傷める
  • 切ない

  • という意味があります。

    なので「哀しい」と表現する際は単純な悲しさだけでなく、切なさや、いたたまれなさも含まれています。

    「テストで悪い点とっちゃったよー」

    なんて場合は、「悲しい」の方を使い、
    「哀しい」はあまり使われません。

    失恋。
    別れ。
    決別。

    など、ショッキングでココロが痛むことがあった場合、

    哀しい

    の方を使うと、より豊かな表現となります。

    かなしいかな…。

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    愛しいの場合は?


    実はもう一つ「かなしい」があります。

    愛(かな)しい

    ですね。
    (^^ゞ

    「愛しい」と書いてあったら普通は「いとしい」と読みます。

    しかし日本語の古い表現として、
    「かなしい」と読む場合もあります。

    古典にも「愛し(かなし)」という表現が登場しています。


    意味からすると、

  • 身にしみていとしい。
  • 切ないほどにかわいい。

  • となります。


    現在では愛というと”LOVE”の要素が強いですが、
    愛を辞書で調べてみるとこのようにあります。

      愛の意味

    • 慈しむ
    • いたわる
    • 慕う
    • おしむ

    いろいろな意味合いがあることが分かりますね~。


    「悲しい」との違いとしては「愛しい」の場合は対象となる相手がいるということですね。

    「悲しい」の場合は、

    「負けて悲しい」
    「痛くて悲しい」

    のように自分に対して使うことができます。

    ただし「愛しい」の場合は対象となる人物や物事が前提としてあり、
    それに対しての「切ないほどのかわいさ」の表現として使われています。

    子供や恋人に対して使われることが多いですね。

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    使い分けと例文


    さて。

    では次に、今回の3つの「かなしい」で、
    実際に例文を使っていきましょう。

      悲しい

      「惜しい人を亡くして悲しい
      「受験に落ちて悲しい
      「宝物をなくして悲しい

      哀しい

      哀しい後ろすがた」
      「秋の夜長は哀しい気分になる」
      「夏の終わりの哀しいセミの鳴き声」

      愛しいの場合

      「母を呼ぶ赤子の泣き声が愛しい
      「君に会えなくて愛しい
      「嗚呼、愛しきかな届かぬこの想い」

    明確な違いがあるわけはないので使い分けは難しいですよね。。

    「悲しい」は心が裂けるような痛みをあらわし、
    「哀しい」は痛みを胸の中に隠して苦しむような状態をあらわしています。

    なので、痛みで胸がつまるような心情やいたたまれない想いを主観的に表現したいのであれば「哀しい」を使い、それ以外は「悲しい」が当てはまります。

    激しい切なさや愛らしいかなしさを表現する場合は「愛しい」を使うこともできます。

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    まとめ


    今回は「悲しい」と「哀しい」の違いについて紹介しました。

    同じ「かなしい」と読む漢字ではありますが、微妙な使い方の違いがありました。

    また「愛(かな)しい」というのも特殊な読み方ではありますが、日本に古くから伝わる表現なので詩や小説などに使うと情緒が深まって豊かな表現になりますね。

    悲惨さの強弱で言うと、以下のようなイメージでしょうか。

    悲しい > 哀しい > 愛しい

    悲しいだと、ただただつらくて涙がでちゃう感じですが、
    哀しいだと、どこか切なくて「なんとかならないものか」
    という気分にさせられます。

    愛しいだと、つらいんだけど、
    ああ、んもう、どうしたらいいの!?」といった、
    withハートな印象がありますね。


    あなたの「かなしい」はどれに当てはまりますか?


    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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