懐石料理と会席料理の違い!ごはんが出る順番が後なのは?

記事公開日:2014年10月8日
最終更新日:2016年3月2日

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「かいせきりょうり」って聞くと、

「わお!一食おいくら万円よ~」と、
小市民の私としては少しビビってしまいます(^^;

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イメージとしては、

  • メッチャ高い料理

  • 政治家が行く料亭で出る料理

  • 冠婚葬祭でたまに出る


  • など、普段の生活ではあまりなじみの無いものですよね。

    ところで、気がつきました?
    コレ、漢字で書くと、

      • 懐石料理

      • 会席料理




    という、2種類の料理があるではないですか。

    なんでわざわざ2種類の書き方があるんでしょう。
    気になりません?

  • ただ単に書き方が2種類あるだけ?

  • 懐石料理の方が、グレードが上?

  • あまりに高すぎなのでお金を、かえせき料理?






  • まぁまぁ、そこでちょっと調べてみたら、
    意外な2つの違いがあったんですよ(^^

    ちょっとまとめてみましたので、興味のあるかたは、
    お茶でも飲みながら読んで行ってください

    (`・ω・´)つ旦

    それではどうぞ~

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    懐石料理とは?


    懐石料理という言葉が使われ始めたのは、
    江戸時代からとされています。

    千利休が、茶道を確立した時代に、
    お茶の前に出す料理の作法として広まりました。

    なので、「茶」がメインであるため、料理も、
    茶のウマさを引き出すような内容であることが求められます。

    それゆえに、懐石料理は、一つ一つの料理にこだわって、

    • 温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに

    • 茶を美味しく味わうのに差し支えない程度の軽食

    • 季節感や祝いの気持ちなどのメッセージ性を持たせる




    など、茶道に通ずる、さまざまなルールを持った、
    厳格な日本の伝統料理として発展してきました。

    「おもてなしの心」が非常に重視されていて、

    まずは、過度な空腹を避けるために、
    最初に少量のごはんを提供する

    というのも、懐石料理の特徴の一つですね。

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    「懐石」の由来

    懐石料理に使われる「懐石」というのは、
    もともとは暖房器具のことでした。

    「えっ?なんで懐に石?」って感じですよね(^^;

    今をさかのぼること、江戸時代。
    当時はストーブもエアコンもありません。

    そこで昔の修行僧が、修行中に寒さと空腹をしのぐ為に、
    温めた石を懐に入れたりしていたのです。

    ただ、来客があった時に、修行中の身ゆえ、
    満足な食事を提供することができない。

    そこで、せめてものおもてなしの心として、
    お客に、帰りの道中寒くないよう、温めてある、
    懐の石をお客様に提供したとか。

    懐石料理の「懐石」の由来は諸説ありますが、
    この、「おもてなしの心」こそ、会席料理の
    本懐なのかもしれませんね(^^

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    会席料理とは


    対して会席料理は、「お酒を楽しむための宴席
    として発展してきました。

    もともとは、洋式である「フルコース」に、
    日本独特の作法や服装などをこだわった、

    本膳料理

    という、さらに格式がたかく、儀式的な料理がありました。

    が、あまりに堅苦しかったので、次第に廃れてしまい、
    江戸時代あたりから、お酒の席で客人をもてなすという
    意味合いがつよい「懐石料理」が、主流となります。

    もともと会席料理は、俳句を詠む人たちが、
    句会を行った後に楽しむ料理、という事で、
    料亭で行われることが多かったようです。

    なので今でも、政治家や偉い人の食事が、
    料亭の会席料理で行われることが多いんですね~。

    冠婚葬祭で会席料理がでたりするのは、
    今はほとんどない、本膳料理の文化に由来します。

    たとえば、

      ごはんは左、汁ものは右。

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    など、本膳料理の文化は、今でも私たちの生活に、
    面影をのこしているのです(^^

    また、懐石料理との違いとして、会席料理は
    「お酒」を楽しむ為の席であるため、

    ご飯は一番最後

    というルールがあるのも、特徴のうちの一つです。

    確かに、飲み会とかでも、
    シメにご飯やお茶漬けを食べたりしますもんね(^^

    何気ない生活の中で見ても、さりげなく日本の伝統として、
    語り伝えられているのです(^-^)h

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    まとめ


    今回は、懐石料理会席料理の違いについて紹介しました。

    文化は歴史と共に変化して行くもので、
    本膳料理が廃れて、会席料理と融合したように、

    今では、懐石料理と、会席料理も、
    結構ごっちゃに扱われていたりします。

    ただ、今使われているこの2つの言葉は、
    もともとの起源をたどると、江戸時代に派生した

    • 懐石料理:お茶を楽しむ為の食事

    • 会席料理:お酒を楽しむ為の食事


    という目的の元に発展してきました。

    また、200年後の未来には、新しい言葉や、
    作法が生まれているかもしれませんね(^^

    今回のこの2つの違いを表にまとめておきましたので、
    よろしければ参考にしてください。

    懐石料理 会席料理
    ルーツ 茶の席 酒の席
    場の状態 おごそか わりとラフ
    食事の量 少な目 多め
    ごはん 最初に出る 最後に出る

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