濃口醤油と薄口醤油の違い!使い分ける必要ってあるの?

記事公開日:2014年9月24日
最終更新日:2018年11月24日

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ふだん、よく目にする醤油って、
2種類ありますよね。

コレ、すなわち、

濃口醤油薄口醤油

だいたい普通に使うのは、濃口醤油で、
薄口醤油のほうが、レアな印象があります。

私の場合、寿司はゼッタイ、薄口醤油で食べますが、
それ以外なら、普通の濃口でいいかなって感じ(^^;

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でも、実際のところ、どのような違いがあるのでしょう。
実は詳しく知らなかったりします。

上手な使い分け方法や、
成分の違いなどはあるのでしょうか。

今回は、この2つの醤油の違いについて、
詳しくまとめました。

まずは、成分の違いからみていきましょう。

それではどうぞ~。


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醤油の成分について


薄口醤油って、濃口醤油より、
若干透き通ってますよね。

なんとなく、

「薄口っていうくらいだから、うすめてるのかな~」

なんて思っちゃいません?(^^

実際のところ、どうなのでしょうか。
まずは、成分の違いからみてみましょう。

濃口醤油の成分


まず、濃口醤油の原材料の約7割は水分です。
そして、残りの3割は、

  • たんぱく質

  • 炭水化物

  • 灰分

で構成されています。

このたんぱく質と炭水化物の部分が、
なにかというと、大豆小麦ですね(^^

濃口醤油の場合、この大豆と小麦が、
1:1の割合で使われています。

醤油のあの独特の旨みは、
この大豆がつけているのです(^-^)h

濃口醤油は江戸時代に開発されました。

それから関東で、うどんや、秋刀魚、カツオなどの
焼いた青魚などに広く使用されるようになっていったのです。

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薄口醤油の成分


次に、薄口醤油の成分についてみてみましょう。

構成要素は、濃口醤油と同じ
たんぱく質、炭水化物、灰分です。

ただし、薄口醤油のほうは材料として、
大豆と小麦に加えて、が使われているのです。

また、濃口醤油よりもの濃度を高めて、
発酵と成熟を抑えて、醸造期間を短くしています。

そのため、濃口醤油よりも色は薄く
うま味香りも押さえて作られています。

その理由はなぜか。

関東で濃口醤油が好んで使われたのには、理由があります。

というのも、関東で食べられらる食材は、
秋刀魚やカツオなど、匂いに癖のある動物性食品がメインでした。

なので、醤油の旨みと香りが強い濃口醤油が、
その風土にあっていたのですね~。

対して薄口醤油は、18世紀半ばに
京都でメジャーデビューしました。

京都は昆布出汁を多く使う、
風味を重視する傾向が強かった。

なので、その風味を消さないように、
香りの薄い醤油であることが求められたのです。

関東と関西、両方に住んだことがある人は
知っていると思いますが、

関西のうどんは色が薄く、
関東のうどんは色が濃いですよね(^^

これは、出汁のとり方や、
使われる醤油、ダシ汁の違いにあったのですね~。

    関東 → カツオダシ → 風味が強い → 香りが強い濃口醤油と合う
    関西 → 昆布ダシ → 風味が繊細 → 素材の風味が活かせる薄口醤油と合う

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醤油の種類について


ちょっと一息。
ここでは、醤油の種類について紹介します。

今回、濃口醤油と薄口醤油の違いについて紹介しています。

日本で使われている醤油のうち、この2種類の醤油が、
全体の95%くらいを占めます。

では、のこりの5%は、どんな醤油の種類があるのでしょうか。

実は、日本には、この2つにプラスアルファ、
3種類の醤油が存在しているのです。

ここでは、あまり一般的ではない、
レアな醤油についても紹介します。

たまり醤油


たまり醤油は、ほとんど大豆のみで
作られている醤油です。

愛知県を中心に中部地方でよく利用される種類で、
刺身や、餅やおせんべいにつけて焼いて使用します。

そのほか、うまみを活用した、豆腐料理や卵料理、
魚の照り焼きやすき焼きなどにも適しています。

国内生産量は、全体の約2%弱ほど。

しろ醤油


たまり醤油の逆バージョンが、このしろ醤油

たまり醤油が大豆をメインに製造されるのに対し、
しろしょうゆは、蒸した小麦をメインに使います。

名前の通り、見た目もパッとみは醤油と
わからないくらい、透き通った白。

こちらも、発祥は愛知県。

大豆だけで作れる醤油があるなら、
小麦だけでも作れるのでは?

というノリで作られたのかもしれませんね。

うすくり醤油以上に発酵を抑えてあり、低タンパク。
うどんの汁や、おでん、お吸い物などに使います。

料亭の高級懐石料理の隠し味にも使われたりします。
素材の味を生かすには、使い勝手の良い醤油なのです。

非常にレアな醤油で、
国内生産量は、全体の約1%弱。

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さいこしみ醤油


さいこしみ醤油は、その名の通り、再度仕込む醤油。
つまり、2度醸造しているのです。

2回醸造するため、色も濃くなり、
少しとろみを帯びた、濃厚な味になります。

甘露醤油や、さしみ醤油ともいわれ、
発祥は山口県とされています。

ただ、価格が普通の濃口醤油の
2倍から5倍と、とても高価。

お刺身やお寿司に使用すると、
その風味を遺憾なく発揮できます。

国内生産量は、全体の約1%ほど。

濃口醤油と薄口醤油の使い分け


さて、では濃口醤油と薄口醤油に話を戻しましょう。
次は、この2つの醤油の使い分け方法について。

ココまで読んでいただいた方には、
うすうす感づかれたかと思います(^^

薄口醤油と濃口醤油の違いというのは、
乱暴に言ってしまうと、

  • 関東地方の料理

  • 関西地方の料理

のどちらかを調理するかによって、
使い分けが必要になってくるのです。

濃口醤油は醤油独特の旨み成分を多く含んでいます。
ところが、それが強いため、物によっては風味や素材の色を損なう。

薄口醤油は、旨み成分が少なく、塩分が高めです。
素材の味を生かすときは、こちらのほうが使いやすいのです。

具体的な例を挙げてみましょう

薄口醤油を使う料理

  • 茶碗蒸し

  • お吸い物

  • 白身魚の煮物

  • きざみうどん

  • 野菜の煮物


  • などなど。

    これらの料理で濃口醤油を使うとどうなるか。

    かなり料理が黒ずんでしまいます(^^;
    しかも、素材の持つ風味が生かせない。

    このように、昆布ダシを多用する関西の料理では、
    薄口醤油を使ったほうが上手に料理が作れます。


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    次に濃口醤油を使う料理の例を挙げてみましょう。

    濃口醤油を使う料理

  • にくじゃが

  • たぬきうどん

  • 焼肉のタレ

  • そばつゆ

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    などなど。

    濃口醤油のほうが、オールマイティな使い方ができますが、
    基本的には、醤油の旨みを活かせる料理がおすすめ。

    あとは、

    色が濃くなっても問題ない、


    という料理であればなんにでも使えます。

    なので、卵焼きなどには、
    濃口ではなく、薄口醤油を使う人が多いですね(^^

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    まとめ


    濃口醤油と薄口醤油を分ける大きな違いは、
    その色の薄さのことを言っています。

    なので、濃い、薄いというのは、
    色のことであって、塩分のことではないのですね~。

    むしろ、塩味の濃さで言ったら、
    薄口醤油のほうが、濃口醤油よりも濃いのです。

    どちらを使うのが良いのかを考えたときに、
    軸にすべきなのは、素材のほうですね。


    • 1.醤油の旨みを押し出したほうが良いのか

    • 2.素材の香りを活かしたほうが良いのか

    1の場合に使うべきは濃口醤油
    2の場合に使うべきは薄口醤油

    という判断になるわけです(^-^)h

    2つの違いを簡単に表にまとめましたので、
    ご参考いただけましたら幸いです。

    むしろ薄口醤油のほうが、濃口醤油のほうが濃いのです

    濃口醤油 薄口醤油
    濃いめ 薄め
    原材料 大豆、小麦、塩 大豆、小麦、塩、米
    塩分濃度 14%~16% 16%~19%
    全国消費比率 8割強 1割強
    使われる食材 肉、青魚等
    動物性食品
    野菜、白身魚等
    植物性食品
    発祥地 関東地方 関西地方

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    One Response to “濃口醤油と薄口醤油の違い!使い分ける必要ってあるの?”

    1. ミッキー より:

      後半の薄口醤油の方が濃口醤油より塩分濃度が濃いと書きたいのであろうと思いますが、
      『むしろ薄口醤油のほうが、濃口醤油のほうが濃いのです』と書き間違えています。

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