オペラとミュージカルの違い!共通点と相違点とは?
記事公開日:2017年5月22日
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大迫力のクラシック音楽が魅力のオペラ!
歌やダンスが華やかなミュージカルも楽しいですよね~。
実際に人が舞台でやる演劇は、映画とはまた違う、
あの劇場の雰囲気ならではの楽しみがあります。^^
ところで、このオペラとミュージカル。
この二つにはどのような違いがあるのでしょうか。
どちらも歌と大きな舞台のイメージはありますが、
「明確な違いは?」
と聞かれるとイマイチピンと来なかったり。
(^^;
発祥の国や規模によって呼び名が変わるのでしょうか。
それとも何かそれぞれに条件があるのでしょうか。
と、いうことで!
今回はオペラとミュージカルの違いについてまとめました。
それではさっそくみていきましょう!
オペラとは
オペラというのは演劇と音楽によって構成されている舞台芸術。
またの名を歌劇とも呼ばれています。
16世紀末にフィレンツェで行われたものがオペラの発祥とされていて、その後、イタリアを中心に各地で上演されるようになりました。
「オペラ(opera)」というのはイタリア語です。
意味としては「仕事」や「作品」でラテン語の「opus」が語源と言われています。
オペラではストーリーの大半が歌手による歌唱で進められます。
特にキャラクターの感情を歌で表現することが多く、歌唱には交響楽団などの伴奏が付きます。
規模の大小はありますが原則として生のオーケストラが演奏します。
モーツァルトなど、数々の著名な作曲家がオペラを作曲していて、「フィガロの結婚」や「ドン・ジョヴァンニ」もオペラ用に書かれたものとなります。
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ミュージカルとは
対して、ミュージカルの方はどうでしょうか。
ミュージカルというのは音楽と歌、台詞、ダンスを結合させた演劇形式のこと。
通常の演劇の中に歌のシーンが入っているものとは違い、芝居、歌、ダンス、音楽が一体となり劇的効果を高めているものをミュージカルと呼びます。
日本でミュージカルというとやっぱり劇団四季などが有名ですよね。^^
オペラ同様にミュージカル用に台本が書かれることもありますが、既存の物語や小説などをミュージカルとして演出することも多いのです。
「オペラ座の怪人」や「ライオンキング」のように元々小説やアニメだったものをミュージカルにして、代表的なミュージカル作品になったものもあります。
逆に「サウンド・オブ・ミュージック」や「マイ・フェア・レディ」のように元々ミュージカルとして世に出ていたものが映画化され大ヒットを飾ることもあります。
共通点
オペラもミュージカルもお芝居と歌唱による舞台表現という点では共通しています。
また、舞台で感情などを表現するために高い表現力と歌唱力が求められるという点でも共通していえますね。
そもそもミュージカルというのはオペラに影響を受けて生まれた演劇なので、オペラを下地にしている部分も多いようです。
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相違点
では、オペラとミュージカルの違いについてもみてみましょう。
発声方法
まずオペラとミュージカルでは発声方法が違うと言われています。
オペラというのはベルカント唱法という独特の発声方法を使いますが、多くのミュージカルの場合はポップスシンガーと同じ発声方法で歌います。
そもそもオペラというのは生声で演じるのが基本ですが、ミュージカルの場合はマイクで音を拾いスピーカーで流すので、それぞれに適した声の出し方があるようですね。
音楽
オペラはお芝居に合わせて生の伴奏が付きますが、ミュージカルはあらかじめ編集された音楽を流す場合が多いです。
そして使われる音楽にも違いがあり、オペラはクラシック音楽が基本ですが、ミュージカルの場合は幅広く、ポップスやロック、ジャズ、ニューミュージックを流したり、もちろんクラシックを使う場合もあります。
演出
オペラはあくまで歌唱を中心としたものですが、ミュージカルはお題目やテーマに合わせていろいろな演出がなされます。
なので、激しいダンスやアクロバティックな動きを求められることもあります。
オペラでも踊りが付く場合はありますが、あまりにも難解なダンスの場合は、オペラ歌手が演じるのではなく、専門のダンサーを付ける場合が多いでしょう。
起源
16世紀末に発展し始めたオペラというものは上流階級の人たちのための娯楽でした。
そのため庶民にとっては難解で面白みの分かりづらいものだったといいます。
そして後に庶民でも楽しめるオペラとして開発されたのが「オペレッタ」という喜劇寄りの歌劇でした。
ミュージカルはどちらかというとオペレッタに近く、音楽知識、舞台知識に乏しくても楽しむことのできる、大衆向けの娯楽といえるでしょう。
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まとめ
今回はオペラとミュージカルの違いについて紹介しました。
両方ともお芝居と歌による華やかな舞台表現ですが、オペラの方が歴史は古く、ミュージカルはオペラを参考にして発展していった舞台演劇となります。
起源以外にも発声方法や、音楽の種類、演奏方法、大衆向けかどうかなど、こうしてみるとさまざまな違いがありますね。^^
オペラ | ミュージカル | |
歌 | 生声 | マイク |
発声 | ベルカント唱法 | ポップスシンガーと同じ発声方法 |
特徴 | 生オーケストラ | 芝居、歌、ダンス、音楽を結合した舞台演劇 |
代表作 | フィガロの結婚 ドン・ジョヴァンニ |
オペラ座の怪人 ライオンキング |
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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ミュージカルはあらかじめ編集された音楽を流す場合が多いと書いてありますが、最近では帝国劇場や新国立劇場、宝塚など生演奏のところが多いです。
編集された音楽を流す場合が多いというのは少し違いなと思います。
急に意見をしてしまい申し訳ありません。
ベルカント唱法とは、15世紀末から18世紀にかけてイタリアで発達し、19世紀前半のロッシーニオペラでほぼ完成の域に到達した、高度な歌唱装飾を伴う声楽歌唱の一様式です。