ゴキブリとフナムシの違い!この2つは仲間?それとも・・・
記事公開日:2016年6月6日
最終更新日:2017年7月17日
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海に遊びに行ったときに岩場の多い場所などで、
「うわっ!!!ゴキブリ!!」
と、おもわずビックリしてしまうこと、ありませんか?(^^;
カサカサーッ!
っと動くその姿にヤツを連想してしまいまうが、
それはゴキブリではなくフナムシです。
しかし、フナムシとゴキブリ。
動きもぱっと見もずいぶん似ていますよね。
やっぱり、この2つは仲間で近しい存在なのでしょうか。
ゴキブリが嫌われるのは、見た目というのもありますが、
ばい菌をいっぱい持っているから。
「海のゴキブリ!」なんて言われることもありますが、
フナムシもきちゃないのでしょうか??
今回は、見た目が似ているゴキブリとフナムシの違いについてまとめました。
それではさっそくみていきましょう!
フナムシとゴキブリの違い
まずは生物学的な分類をみてみましょう。
- フナムシは甲殻綱等脚目フナムシ科。
- 一方のゴキブリは、ゴキブリ目に属する昆虫。
昆虫塁と甲殻類。
ゴキブリとフナムシでは、生物としての系統が違うんですね。
フナムシの仲間としてはダンゴムシ、遠縁にはエビやカニがいます。
ゴキブリの場合は、同じゴキブリ目に属する種類すべてを仲間と呼ぶことができます。
シロアリも同じゴキブリ目ですが、見た目や性質があまりにも違うため、ゴキブリとは区別されることが多いようです。
そもそも分類が違うのに、どうしてゴキブリとフナムシが比べられるのか。
大きな理由として、両者に共通点が多いことが挙げられます。
- ゴキブリとフナムシの共通点
- 1. 見た目が似ている
- 2. 動きが俊敏
- 3. なんとなく気持ち悪い
最後のは、ちょっとかわいそうですね。^^;
「フナムシってどんなかたちだっけ?」
という人のために、こちら写真です。
うーん。
背中のかたちは若干違いますが、パッと見た感じはよく似ていますよね。
ちょっと勇気を出して裏返してみると、フナムシの脚のほうが真ん中に密集しているように見えますが、かたちとしてはやっぱり似ています。
気持ち悪さの度合いもどっこいどっこいですね。^^
フナムシは藻類や生物の死骸などを食べて生きている雑食の生き物。
この辺は食べるものが違うだけでゴキブリと一緒ですね。(^^;
ゴキブリも動物の死骸や糞などを食べて生きている雑食の生き物です。
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速さはどっちが上?
さて、では俊敏さはどうでしょうか。
ゴキブリは危険を察知すると、なんと時速5㎞もの速さで逃げる能力をもっています。
人間の徒歩が時速4キロくらいなので、もしも人間と同じサイズだったら時速300km以上ものスピードになります。
(重力や抵抗を無視して単純計算した場合。)
「逃げろ!」という命令が脳を通さずに筋肉まで直接伝わるため、そんなアクロバットな動きができるのです。
ただし、俊敏さならフナムシも負けてはいません。
ゴキブリほどではありませんが、フナムシも外敵の存在を感知すると目にもとまらぬスピードで岩陰などに隠れ、身の安全を確保します。
ひ弱な体をカバーするための、生き抜くための知恵ですね。
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フナムシは汚い?キレイ?
ゴキブリの不評の原因は汚さですが、フナムシはどうなのでしょうか。
フナムシは海辺の生物なので、海に棲む他の生物とくらべて格別汚いとか、特殊な菌がついているということはありません。
ゴキブリと比べた場合も、フナムシは海辺に生息するため、塩分に弱い雑菌はいきていくことができません。
なので、ゴキブリと比べればフナムシのほうがキレイということがいえるのではないでしょうか。
ただ、フナムシやはりそれなりに雑菌をもっていると思われるので、もしフナムシにさわったあとはきれいに手を洗うようにしましょう。
フナムシが都会にいることはあるの?
フナムシが都会に移住したら、ゴキブリのように繁栄するのでしょうか。
結論から言うと、こたえはNOです。
陸で生活するゴキブリと違い、フナムシはまわりにつねに水がないと生きていけません。
体が乾燥したまま数時間放置されると、ひからびて死んでしまうのです。
しかも、その水も海水と同じ塩分濃度でなければならず、その意味からも都会での生息は難しいと考えられます。
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まとめ
今回は、ゴキブリとフナムシの違いについて紹介しました。
ゴキブリは昆虫類。
フナムシは甲殻類。
近しいかと思いきやカテゴリが違う生き物でした。
フナムシは海辺にしか生息できない動物で、塩っ気が無い水分がないとすぐに死んでしまいます。
都心でフナムシを飼うというのはむずかしそうですね。
(確実にやりませんがw)
しかし、どちらも足の長さは短いのに、なんであんなにすばやいのでしょうか。。
個人的には、海でも家でも、どちらにも遭遇したくないというのが素直なトコロです。(^^;
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
2017/3/22 記事の一部に修正を加えました。
2017/7/17 記事の一部に修正を加えました。
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「フナムシは動物でゴキブリは昆虫」という区別に引っ掛かりました
動物界に属するという意味で使っているのならゴキブリ(昆虫)も立派な動物に入るのですが…
「フナムシはダンゴムシの仲間」と直した方が誤解が無いと思います
>名無しさん
確かにおっしゃる通りですね。
動物という分け方はちょっと乱暴でしたので、
「甲殻類」と「昆虫類」という分類で、文章を調整しました。
ご指摘、ありがとうございました。
記事、面白く読ませていただいてます。(^-^)
ひとつだけ、ゴキブリが危険を察知すると「時速320キロ」ではしるというのは、一見して間違いだと思います。何か前提条件があるとおもいます。
かなり昔ですが、殺虫剤メーカーが販促のためのゴキブリを知る本を配っていたのですが、その中に「ゴキブリがもし人間の大きさだったら時速80キロで走ることになる」という記述はありました。ただし、その場合もただゴキブリの走る速度を、ゴキブリが人間の大きさである場合にあわせて乗じただけなので、現実的な数字ではないです。現実にはゴキブリが人間の大きさだったらその体に重力がかかり、それを支えるための筋力が必要なので大変に重くなり結果、時速80キロもだせないというのが科学的な考え方です。
ゴキブリがあの体でF1レースよりも早い速度をだすというのは考えにくいのではないでしょうか?
>記事面白かったですさん
コメント&ご指摘ありがとうございます。
(*゚ー゚*)ノ
確かにおっしゃるとおり、
書き方に少し語弊がありますね。(^^;
前提条件を少しプラスしました。
詳しい情報、ありがとうございます。
m(_ _)m
足の本数が別段に多いから
昆虫ではないんだろうなとは思いましたが、
甲殻類で海水に依存する生き物
だと言うことに感心しました。
オウチに帰ったら
部屋の隅っこにフナムシがいた
なんて事はないんですね。
ここ最近、私の部屋に幼体のフナムシを見つけては何度も潰しましたw
多分旅行先で岩礁を触ったのが原因なのでしょうか。
元々海だったところから埋め立てられている地域に住んでいるのでそれも原因だと思います。
フナムシは寒くなる時期になると全滅するのですか❓
それとフナムシは水気がないところだと生きていけないと言いますが、例えばジメジメした部屋or散らかってて片付けていない汚い部屋で一生住み着いてしまうのですか❓
出来れば全て駆除したいのですが、フナムシに関しての情報はチンプンカンプンです。