古事記とは?日本書紀の違いは何?古いのはどっち?
記事公開日:2014年2月24日
最終更新日:2015年1月20日
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安彦良和さんが書いた
「ナムジ」という漫画をしっていますか?
ナムジは、「古事記」や「日本書紀」に
登場する「神」が主人公のフィクション漫画。
日本の大国主(おおくにぬし)であるナムジが
国造りの神となるのが物語風に描かれています。
漫画には、卑弥呼や邪馬台国も出てきますが、
実際の「古事記」や「日本書紀」には、どちらも登場しません。
いろいろな人の意見をみると、
これらの時期は、2世紀あたり。
時期的には被ってるみたいなんですよね~。
そもそも、数少ない日本太古の情報が書いてある書物、
「古事記」と「日本書紀」は何が違うんでしょうね。
漫画を読んでいたら、
とか、いろいろ気になってきたので、
調べてわかりやすくまとめてみました!
日本の歴史について
日本の歴史の授業だと、
ときて、
やっといろいろな情報がでてくるのは、
600年以降の飛鳥時代からですよね。
というのも、日本の歴史で、それ以前の
情報というのが、ものすごく少ないのです。
少ない手掛かりとして日本に残っているのが
の2つなのです。
どちらの書物も、
でも、同じ歴史について書かれているのに、
違う内容が書かれてたりするのです。
いったいどういうことなのでしょう?
ということで、順番に概要をまとめますね(^^
古事記について
古事記に書かれているのは、
日本がどのように創生されたかについて。
からの、この歴史書をまとめた
6世紀までの推古天皇の統治した時代まで。
そこには、神の出現や、人と神の出会い、
そして天皇が国を治める理由や経緯が書かれています。
「天皇は神に認められた存在なんですよ!」
ということを主張する為のもので、
多くの神話や伝説が含まれています。
古事記がつくられたのは、西暦712年で巻数は3巻。
太安万侶が、さまざまな伝承をまとめたものです。
上から命令されて、史実を作り、当時の
天皇の支配の有効性をアピールしようとしたんですね(^^
古事記がつくられた目的
では、当時、古事記が作られた
目的はなんなのでしょうか?
その当時に、
「この世界は、どうやって出来たの??」
という問いに対して答えるべく、
口頭で語り継がれている神話を
文章化したのが古事記です。
いろいろ付けたされた部分もあり、
もっとも古い歴史書といわれています。
歌謡が多く、語り継がれているありのままを
書き記した感が強いですね。
ヤマトタケルの物語が載っているのも、
こちらの古事記の方です。
内容もドラマティックで、
私はこっちの方が好きです(^^
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日本書紀について
では、日本書紀はどうでしょうか。
こちらも、古事記と同じくらいの
西暦720年に完成しました。
書いてある内容は、天地が創造され、
神が現れる神話からスタートします。
古事記に書かれている内容が、
33代にあたる推古天皇(628年)までなのに対し、
日本書紀は、第41代天皇である持統天皇(703年)
までのことが書いてあります。
日本書紀は、持統天皇までの、起こったことを、
編年体で記されてあります。
こちらは、全30巻からなり、かなりの長編(^^;
日本書紀が作られた目的
日本書紀が作られた目的はなんでしょうか?
日本書紀は名前の通り、「日本」が使われています。
これはつまり、海外を意識してのことですね。
当時は、明治時代の黒船のように、
中国からの干渉が発生した時期でした。
攻められた時に、さまざまな交渉する為に
「私が日本を治めているボスだ!」
と、証明するための史実として
作られたのが日本書紀なのです。
日本書紀は、対外的な正史として、その後も
歴代の天皇の教育文書として、利用されることとなりました。
有名な聖徳太子も、この歴史書を作るのに
一役買っているんですよ(^^
古事記は、江戸時代にひょっこり見つかったものですが、
対して日本書紀は、天皇が世を統治する根拠として作られ、
正式文書として代々天皇家で伝えられてきたのです。
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卑弥呼について
古事記にも日本書紀にも、
卑弥呼が出てこない理由も調べました(^^
卑弥呼がいたのは邪馬台国。
登場する歴史書は魏志倭人伝です。
古事記や日本書紀が日本発なのに対し、
魏志倭人伝は中国の史書。
卑弥呼が生きていたのは248年まで。
時期的には、日本書紀の主人公である
ヤマト王権とかぶっています。
でも、卑弥呼に対する記述について、
日本の歴史書には、明確に書いていないのです(^^;
これについては
- ヤマト王権が邪馬台国を国と認めていかなった
- ヤマト王権と邪馬台国はイコールであった
- ヤマト王権と邪馬台国の2つの国家がお互いを認識していなかった
など、さまざまな憶測や議論が今もなされています。
実際のところがどうだったのか、また、ひょっこり、
資料が出てきたら、本当のことがわかるかも!?
楽しみですね~(^^
まとめ
今回は、古事記と日本書紀の
違いについて紹介しました。
どちらも同じ時期に作られましたが、
そのルーツや、目的はだいぶ違います。
古事記は、部族連合国家に過ぎなかった国家内で、
自身の正当性を立証する為につつくられたもの。
日本書紀は、対外的(海外の国家)に対して、
日本国家としての正統性を強調する目的で作らています。
この2つの書籍が作られた目的はどちらも、
大和朝廷・天皇家が、この国の正当国家だ!
という主張をしていることで共通しています。
日本の成り立ちについて、
ざっくりでも良いので知りたい人は、
安彦良和さんの漫画作品を読むことを
おすすめしますよ!
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↓
安彦良和さんは、機動戦士ガンダムの
キャラデザや作画ディレクターを務めた人。
絵も、ちょっとガンダムっぽいです(^^
日本の歴史に関する漫画としては
などがありますよ(*^∇^*)ノ
ちなみに、ちょっと大人向けです(^^;
興味があれば是非ともおすすめします♪
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