「いただく」と「くださる」の違い
記事公開日:2023年5月22日
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日本語には、相手に対して謙譲の気持ちを表す言葉として、「いただく」と「くださる」という表現があります。
これらの言葉は非常に似ていますが、微妙なニュアンスの違いがあります。
今回は、「いただく」と「くださる」の意味や使い方、そして違いについてみていきましょう。
「いただく」の意味
「いただく」は、謙譲の表現であり、相手の行為や恩恵を謙虚に受け入れることを表します。
日本語においては、自分が何かを受け取る場合に、「いただく」という言葉を使って謙虚さや感謝の気持ちを示すことが一般的です。
「いただく」は、食事やプレゼントなどの物的なものだけでなく、人からの助けや忠告を受け入れる際にも使われます。
この言葉は、謙虚さと感謝の気持ちを強調し、相手への敬意を表すために重要な役割を果たします。
「いただく」の例文・使い方
ここでは「いただく」の例文や使い方をみていきましょう。
「いただく」は、謙譲語として使われるため、自分自身の行為や自分に関することを表現する際には使われません。
また、目上の人や上司に対して使うことが多く、自分が尊敬する相手から何かを受け取る際に適切に使用されます。
「くださる」の意味
「くださる」は、「くれる」の丁寧な言い方であり、相手から何かをもらう際に使われます。
この言葉は謙譲の意味合いを持ちつつ、相手への尊敬の念や感謝の気持ちを含んでいます。
「くださる」は、話し言葉や書き言葉の丁寧な表現として使用されます。
警察や上司などの立場の人から何かをいただく際にも「くださる」という表現が適切です。
この言葉は、相手の親切や恩恵を謙虚に受け入れる意味合いを持ちながら、相手に対する敬意や感謝の気持ちを表現するために使われます。
「くださる」の例文・使い方
ここでは「くださる」の例文や使い方をみていきましょう。
「くださる」は、相手が自分よりも目上の立場にある場合に使われることが多いですが、必ずしも目上の人に対してのみ使用されるわけではありません。
相手への敬意や感謝の気持ちを表現する場合に適切に使用されます。
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「いただく」と「くださる」の違い
「いただく」と「くださる」は、いずれも相手への謙譲の気持ちを表す言葉ですが、微妙な違いが存在します。
まず、「いただく」は、自分が何かを受け取る際に使われることが一般的です。
相手の行為や恩恵を謙虚に受け入れる姿勢を示すため、「いただく」を使用します。
また、話し手自身が謙虚さや感謝の気持ちを強調するためにも使用されます。
一方、「くださる」は、相手が自分に何かを与える際に使われます。
相手への尊敬や感謝の気持ちを含みながら、相手からの恩恵を謙虚に受け取る姿勢を表現します。
また、相手が目上の人や敬意を持っている人である場合にも使用されます。
違いを簡潔にまとめると、「いただく」は自分が受け取る際に使用し、相手への謙虚さや感謝の気持ちを強調します。
一方、「くださる」は相手が与える際に使用し、相手への尊敬や感謝の気持ちを含めて受け取る姿勢を示します。
まとめ
「いただく」と「くださる」は、日本語における謙譲の表現として重要な役割を果たしています。
どちらも相手への謙虚さや感謝の気持ちを示す言葉であり、相手からの恩恵や助けを受ける場合に使用されます。
「いただく」は自分が受け取る際に使用し、謙虚さと感謝の気持ちを強調します。
また、「いただく」は目上の人や尊敬する相手に対して使われることが多く、物的なものだけでなくアドバイスや助言を受ける際にも適切に使用されます。
一方、「くださる」は相手が与える際に使用し、相手への尊敬や感謝の気持ちを含めて受け取る姿勢を表現します。
話し手自身が敬意を持っている相手や目上の人から何かを受ける場合に使用されます。
これらの言葉の違いを理解することで、日本語で相手に対して適切な謙譲の表現を使い分けることができます。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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