「カリキュラム」と「シラバス」の違い

記事公開日:2023年6月14日

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教育の分野では、学習内容や目標を示すために「カリキュラム」と「シラバス」という用語が使われます。

これらの言葉は似ているように思えますが、実際には異なる意味や役割があります。

今回は、「カリキュラム」と「シラバス」の違いについてみていきましょう。


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カリキュラムとは


カリキュラムとは、教育機関や学校で授業や学習活動を組織するための全体的な計画や体系のことを指します。

つまり、学校や教育機関が学生に提供する学習内容や目標、学習の進め方などを包括的に計画するものがカリキュラムです。

カリキュラムは教育機関の教育方針や目標に基づいて作成され、学生の学習成果を促進するために構築されます。

シラバスとは


シラバスとは、個々の授業や科目ごとに作成される教育計画の詳細な記述です。

シラバスはカリキュラムの一部であり、特定の授業や科目における学習目標、教材、評価方法、クラスのスケジュールなどが含まれます。

カリキュラムの具体的な実施計画がシラバスであり、教師や学生が授業の内容や進め方を理解して学習を進めるためのガイドとなります。

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カリキュラムとシラバスの違い


カリキュラムとシラバスの具体的な違いは何でしょうか?

まず、違いの一つは視点の違いです。

カリキュラムは教育機関全体の視点から学習内容や目標を計画し、学校や学部の教育方針や学生のニーズに基づいて構築されます。

対してシラバスは個々の授業や科目の視点から作成されるものです。

つまり、シラバスは特定の授業の詳細な計画であり、カリキュラムの実施計画の一部として位置づけられます。

それ以外でカリキュラムとシラバスの違いとなるものは、範囲です。

カリキュラムは学校全体や学部レベルでの学習内容や目標を網羅的に計画するため、複数の科目や授業に関わる範囲をカバーします。

一方、シラバスは特定の授業や科目に焦点を当てた詳細な計画なので、その科目における学習目標や教材、評価方法などの情報が具体的に示されます。

更新頻度も、カリキュラムとシラバスの違う点です。

カリキュラムは教育機関の教育方針や社会の変化に合わせて定期的に見直され、改訂されることがあります。

シラバスは比較的短期的な期間での授業計画であるため、通常は学期ごとや年度ごとに更新されることが一般的です。

さらに、カリキュラムとシラバスの役割も異なります。

カリキュラムは学習の全体像を把握し、学習の連携や一貫性を確保するための枠組みです。

教育機関や学部の方針に基づいて学生の学習体験を設計する役割を果たします。

シラバスは具体的な授業の計画や進行を支援するのが役割です。

学生や教師が授業の目標や内容、進め方を理解し、学習を進めるための手引きとなります。

まとめ


今回は「カリキュラム」と「シラバス」の違いについて紹介しました。

「カリキュラム」と「シラバス」は、教育の分野でよく使われる用語ですが、異なる意味と役割を持っています。

カリキュラムは学校や教育機関の全体的な教育計画であり、学習内容や目標を包括的に計画するものです。

一方、シラバスは特定の授業や科目における詳細な計画であり、学習目標や教材、評価方法などの具体的な情報を提供します。

カリキュラムは教育機関の教育方針や学生のニーズに基づいて作成され、シラバスはカリキュラムの一部として、個々の授業や科目の実施計画を具体化するものです。

カリキュラムは教育の長期的な視点から設計され、教育機関全体の一貫性や学生の学習の連携を図ります。

シラバスは教師と学生が特定の授業において学習を進めるためのガイドです。

今回は以上です。

お読みいただきありがとうございました。

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