固い、硬い、堅いの違い!それぞれの対義語は?使い分け方もチェック!

記事公開日:2015年11月23日
最終更新日:2019年11月10日

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「固い」「硬い」「堅い」の違いについて。
この3つの漢字、いったいどのような意味の違いがあるのでしょうか。

本を読んだり、テレビのテロップを見ていて、ふと疑問に思ったことはありませんか?

どれもカッチカチの「カタイ」イメージを持った漢字ですが、具体的にどのようなそれぞれ意味が違いがあるのでしょうか。

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今回は、似ている漢字「固い」「硬い」「堅い」の違いを紹介していきましょう。

違いがイメージしやすいようにそれぞれの対義語や、実際にどうやって使い分けているかなども紹介しますので、よろしければご参考にしてください。


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固いと硬いと堅いの意味と違い


はい、それではまずはそれぞれの意味の違いを紹介していきましょう。

固い


「かたい」という言葉の漢字として一番多く使われているのが「固い」ではないでしょうか。

全体が強くまとまりがある、しっかりと固まっている状態を表す言葉で、対義語は「緩い」になります。「強固」や「頑固」などの熟語に用います。

硬い


硬い」は、力強い様子や、または、こわばってぎこちない様子などを現すときに使います。

また、物の様子を表す際にも用い、この対義語は「軟らかい」になるので、軟らかいの対になるような表現であればこの「硬い」を用いると覚えれば分かりやすいです。

たとえば、

「硬化」の反対は「軟化」になり、
「硬派」の反対は「軟派」になります。

堅い


「堅い」は、中身がしっかり詰まっている様子や、手堅く確実な様子を表します。

対義語は「もろい」や「弱い」であり、「堅牢」などの熟語にも用いるので、
しっかりしていて壊れにくく、太刀打ち不可能な様子といった意味合いもあります。

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使い分け方法について


「固い」「硬い」「堅い」の意味の違いはなんとなくイメージがつきましたでしょうか。
それでは、次にさらに具体的な実際の使い分け方などもチェックしてみましょう。

固い」という漢字は

    「固い信念」
    「固い決心」
    「頑固」
    「固執」

など、人間の精神のかたさについて表現することも多いです。
しかし「かたい」という言葉の中でもっとも多く使われている漢字でもあります。

なので「硬い」や「堅い」を用いる積極的な理由がない場合は、「固い」になるか、ひらがな表記の「かたい」にするとよいでしょう。


硬い」という漢字は

    「硬いえんぴつ」
    「硬式テニスボール」

など、物質としての硬さを表現する場合にも用いますが、

    「彼は硬派な男」
    「緊張して硬くなってしまった」
    「発言が未熟で硬い」

などの精神の硬さ、ぎこちなさや、こわばっている様子を表すときにも用います。
分かりにくい場合は対義語の「軟らかい」を当てはめて判断するといいでしょう。


堅い」という漢字は

    「堅実」
    「身持ちが堅い」
    「堅い材質」
    「堅いパン」

など、精神の堅さ、しっかりとした安定感を表す場合もあれば、材質としての物理的な堅さやパンや果物などの食品に対して使うこともあります。

ですが他の「固い」「硬い」とは違い

    「堅い儲け話」
    「手堅いレースに勝つ」

などの表現は「堅い」という漢字だけが持つ特徴的な表現なので、他の漢字との区別として覚えておくといいかもしれませんね。

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まとめ


今回は「固い」「硬い」「堅い」の漢字の違いについて紹介しました。
あらためて漢字の使い分けというのは本当に難しいですね。

使う言葉によっては2つの漢字が当て嵌まってしまうものや、
3つとも当て嵌まらずひらがな表記が妥当とされるものもあるので、
前後の文章をよく考えて、

「何のことを説明しているのか?」

を意識するようにしましょう。

参考までの今回紹介したそれぞれの違いを表にまとめましたので、よろしければご参考くださいね。

漢字 対義語 熟語例 ニュアンス
固い 緩い 強固、頑固 まとまりがあってしっかりと固まっている状態
硬い 軟らかい 硬派、硬式 力強い様子、こわばってぎこちない様子
堅い もろい、弱い 堅実、堅牢 中身がしっかり詰まっている様子

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