怖いと恐いの違い!意味も違うの?使い分け方をチェック!

記事公開日:2016年2月27日
最終更新日:2023年4月30日

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怖い恐い

どちらも「こわい」と読みますよね。

どちらも、おびえたり、おそれているときに使う漢字で、
使うタイミングも似ているように思いますよね。

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でも、漢字が2つあるということは、何か違いがあるのでしょうか。

たとえば、

「先生がこわい」
「地震がこわい」
「交通事故がこわい」

といったばあいなど、
どのような使い分けをすればよいのでしょうか。

実は、まったく同じではなく、やはりちょっとした違いがあります。
(^^ゞ

今回は、

え?どっちも同じじゃないの?

と、思ってしまう、怖いと恐いの違いについてみてみましょう。

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それぞれの意味


まずは、それぞれの意味からチェックしてみましょう。

    怖い

  • それに近づくと危害を加えられそうで不安である

  • 自分にとってよくないことが起こりそうで、近づきたくない

  • 悪いことが起こりそうで避けたい気持ち

  • 不思議な能力がありそうで、不気味である


    恐い

  • それに近づくと危害を加えられそうで不安である

  • 自分にとってよくないことが起こりそうで、近づきたくない

  • 悪いことが起こりそうで避けたい気持ち

  • 不思議な能力がありそうで、不気味である


はい。

分けて書いてはみたものの、まったく同じですね。

(みくらべてみちゃった人、スイマセン!)

辞書などでみると、実は怖いと恐いの意味は一緒になります。

ただし!

「恐い」は「恐ろしい」と言い換えることもできます。

そして、「恐ろしい」には、

  • 危険を感じる

  • 不安になる

  • という意味があります。

    ということで、調べてみると意味は同じになっていますが、
    では実際にどういう違いがあるのでしょうか。

    次に、辞書ではわからない怖いと恐いの違いについてみてみましょう。

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    怖いと恐いの違い


    怖いと、恐いは、意味はほとんど一緒なのですが、

    怖いが主観をあらわすのに対して、恐いは客観的なニュアンスがあります。


    つまり、

  • 自分自身の感情として恐れている

  • 自分だけがこわいと思っている


  • という場合であれば「怖い」が当てはまり、

  • 物理的にこわい

  • 誰が見ても危険


  • という場合には「恐い」を使うのがふさわしいのです。

    常用漢字か否か


    ちなみに「怖い」は常用漢字として認められていますが、
    「恐い」は常用漢字ではありません

    なので、ニュース番組や新聞などでは「怖い」が使われています。

    では次に、もう少し分かりやすく、
    事例を用いながら使い分け方法をみてみましょう。

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    使い分け方法について


    主観と客観といっても分かりにくいと思うので、
    「怖い」と「恐い」の実際の使い分けを例文で紹介していきましょう。

    先生がこわい


    たとえば、最初の冒頭にあった、

      先生がこわい

    これは、

  • 先生が怖い

  • 先生が恐い


  • どちらでも使えるのです。

    どういうことかというと、さきほどのお話に出てきた、

    「主観的」か「客観的」かで変わってきます。


    たとえば、あなたが小学生の時、
    宿題を忘れて、先生にそれを言わなければいけない状況だったとします。

    そしたら怒られますよね?

    あなたは心の中でこう思います。

    先生が怖い~

    主観的におびえているようすですね。

    なのでこの場合は「怖い」を使います。

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    では次にシチュエーションを変えまして、
    隣のクラスでいつも宿題を忘れる子がいて、
    今日も廊下で先生に起こられています。

    その怒りっぷりったら尋常じゃなく、
    そのうちに怒鳴り声が聞こえてきました。

    あなたは、それを聞いて隣の席の子に耳打ちします。

    あの先生、恐いね。

    この場合、あなた自身に危険はない状態ですが、
    誰が見ても、その怒ってる先生は恐い。

    つまり、客観的に「こわい」状態なので、
    この場合は「恐い」を使います。

    雷がこわい


    もう一つ例をみてみましょう。

      雷がこわい

    それぞれの漢字当てはめるとどうなるか。

    雷が怖い

    と書いた場合には、雷が今まさに落ちていて、

    「ガラガラピシャーン!」
    「キャー!雷が怖い~!!」

    という状態ですね。

    思い出して怖がっている場合でもOKですが、
    いずれにしても、本人が雷を怖がっている状態です。

    なのでこの場合は「怖い」を使っています。

    雷が恐い

    と書いた場合は、たとえば雷に家が破壊された状態を
    ニュースなどで報道しているのをみて、

    うわー。雷って恐いねー。

    と、客観的に雷の破壊性を表現する時などに使ってますよね。

    なので、この場合は「恐い」を使います。
    (^^ゞ

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    まとめ


    今回は怖いと恐いの違いについて紹介しました。

    辞書で意味を調べてみるとほとんど一緒でしたが、その文章が主観であるか客観であるかという場合に、使い分けで違いが出てきます。

    また怖いは常用漢字で恐いは常用漢字ではないという違いもあります。

    怖い 恐い
    主な違い 主観的 客観的
    常用漢字 常用漢字 常用漢字外

    今回は以上です。
    参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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