海抜を地図で調べる調べ方!標高との違いも
記事公開日:2016年7月2日
最終更新日:2019年11月15日
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「この土地は標高200メートルです」
「海抜5メートルにある高台」
旅行案内や災害マップなどで、このような表現をよく見かけますよね。
どちらも自分がどれくらいの高さにいるかを洗わすもの。
でも実際、標高と海抜はどこが違うのでしょうか。
たとえば、「標高100メートル」「海抜100メートル」は同じ高さなのでしょうか。
そこで今回は、この2つの表現の違いや、
ネット上で標高や海抜を調べるのに役立つツールもふくめて紹介します。
それではさっそくみていきましょう。
標高と海抜の違い
標高は、東京湾の平均海面を0メートルとしたときの高低差を表しています。
つまり、
- 標高200メートルなら、東京湾の海面よりも200メートル高い場所にある土地
という意味になります。
標高はおもに土地の高さや地形をわかりやすく表すために使われ、登山をする場合などに参考になります。
対して海抜はおもに災害対策や津波の被害予測などに用いられ、もともとは付近の海域の平均海面を基準にしていました。
ただ、利便性の観点からやがて基準が統一され、現在では海抜も東京湾の平均海面を基準としています。
よりローカルな部分での災害対策などでは、独自の基準が適用されます。
たとえば、瀬戸内海の津波の高さを予測したいのに基準が東京湾のままでは、正確なデータがつかめませんよね。
その場合は、瀬戸内海の平均海面を0メートルとしたときの高さが海抜として表示されます。
また、
「海抜100メートル地帯」という表現はあっても、
「標高100メートル地帯」と書くことはできません。
これは標高と海抜の用途の違いによるもので、災害対策の意味合いが強い海抜では付近の住民が警戒しやすくするために、より広い範囲をふくめた表現にしているのです。
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標高・海抜をネットで調べる方法について
それぞれの違いがわかったところで、
「実際にあそこはどれくらいの高さなんだろう」
というのを調べるためのネットで無料で使える標高と海抜を調べるツールを紹介します。
グーグルマップ
標高を調べるツールとして便利なのがグーグルマップです。
調べたい土地の住所や緯度・経度を入力すると、あっという間にその場所の標高が表示されます。
メートルだけでなく、インチやフィート、寸など、いろいろな単位に変換してくれるので、単位の勉強にも役立ちます。
ネットで「グーグルマップ 標高」と検索すればすぐに出てくるのでぜひお試しください。スマートフォン版も配信されています。
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地理院地図
他には国土地理院公開の「地理院地図」でも、標高を簡単に調べることができます。
調べたい土地をクリックするだけで、標高や緯度・経度が瞬時に表示される優れものです。
2012年に試験版が公開され、14年から本格運用が開始されています。
Flood Map
お次は海抜を調べたい場合です。
上記のツールでも海抜を知ることはできますが、より正確なデータがほしいときは「Flood Map」がおすすめです。
簡単なマウス操作だけで知りたい土地の海抜を表示することができ、資料として保存することも可能です。
東京で海抜が9メートル上昇したら、足立区は水没ですね。こわー。
日本だけでなく世界各地の標高がわかるので、ネット上での世界旅行、なんていうのも面白いかもしれません。
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まとめ
今回は標高と海抜の違いについて紹介しました。
個人的には、
というイメージですね。
(^^ゞ
標高は東京湾の平均海面が基準。
海抜はその付近の海域の平均海面が基準。
海抜はその付近の海域の平均海面が基準。
でした。
ただ近年では利便性の観点から、海抜も標高と同じ基準に統一されています。
標高も海抜も、実はネットで無料で簡単に調べることができます。
今回御紹介した3点以外にも便利なツールがたくさんありますので、よろしければ他にも探してみてくださいね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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