指すと差すの違い!挿すや刺すとの違いとは?
記事公開日:2016年8月23日
最終更新日:2018年6月19日
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雨が降ったら傘をさす。
家で将棋をさす。
蚊にが腕をさす。
家で将棋をさす。
蚊にが腕をさす。
どれも、「さす」を使っていますが、なんとなくどれも似ているイメージで、漢字の使い分けに迷うときってありませんか。
上記の三つの文章はそれぞれどの漢字がはいるのでしょうか。
同じ「さす」でも、状況や文脈によっていろいろな漢字が使われますよね。
今回はこれらの漢字の意味の違いについてまとめました。
それではさっそくみていきましょう。
まずは指すと差すの違いからです。
「指す」と「差す」の違い
ほとんどの辞書では、「指す」と「差す」を同じ意味として解説しています。
でも、ちょっと待ってください。
傘を差すとは書くけれど、将棋を差すとは書きませんよね。
意味が違うから、べつの漢字があてられているはずなんです。
では、その意味の違いは何なのでしょうか。
それぞれの漢字の意味をみてみましょう。
- 指す
「指す」のほうは基本的に、方向や方角などを指し示す場合に使われます。
将棋は駒を指で動かすので、「指す」の字があてられるのですね。
- 差す
「差す」は一般的に、細長い光などがすき間から入り込む様子を表します。
もちろん、光だけではありません。
「魔が差す」は、心のふとしたすき間からよこしまな考えが忍び込む、という意味ですね。
「指す」と「差す」は、漢字のニュアンスや使われる場面に違いがあります。
指し手と書けば将棋で駒をすすめる一手一手のことですが、
差し手ならば相撲で相手の両脇やふところに腕をすべりこませるテクニックを表します。
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「挿す」と「刺す」の違い
次は挿すと刺すについてみてみましょう。
- 挿す
「挿す」は使い方が限定的で、おもに草花やかんざしなどに使われます。
また、「挿し絵」のように何かの間にはさみこむ、さしいれるという意味があるようです。
- 刺す
「刺す」はわりと日常的に使われていますよね。
言葉のニュアンスは「差す」よりも強く、細長くとがったもので何かを突き通す、という意味をもっています。
「刺」のつくりはりっとうと言い、刃をもつ武器や道具を表す部首です。
このことからも、「刺す」は刃物を使って何かを突く、傷つけるという意味をもつこととがわかります。
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そのほかの「さす」
「さす」と読む字はほかにもあります。
ちょっと見てみましょう。
- 射す
「射す」は太陽の光や照明の明かりが入ってくること。
- 注す
「注す」は水などの液体を容器に注ぐこと。
- 点す
「点す」は目薬をつけることを表します。
ただし、注すと点すは常用表現からはずれているため、ほとんどの場合「差す」で代用されているようです。
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まとめ
今回は、さまざまな「さす」の漢字の使い分け方法や意味の違いについて紹介しました。
ざっとまとめてみましょう。
指す | 指や矢印で方向・方角を示す |
差す | 細長いものがすき間から入り込む様子 |
挿す | 草花やかんざし、イラストに対して使う |
刺す | 刃物などで何かを突き通す |
射す | 太陽の光や照明の明かりが入ってくること |
注す | 水などの液体を容器に注ぐこと |
点す | 目薬を目に入れるときに使う |
このように挙げてみると、さまざまなさすの同音異義語がありますね。
こんなにあったら、日本語を勉強している外人さんは困ってしまいますよね。
(^^:
差すが一般的に使われて、「ブスッ」とささるのが刺す。
指す、挿す、射すは限定的なシーンで使われ、
注すと点すは常用漢字外となります。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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