「了解しました」と「承知しました」の違い!ビジネスメールでの使い分け方についても

記事公開日:2016年10月1日
最終更新日:2019年11月18日

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ビジネスシーンで注意したいのが言葉の使い方。
上司や取引先に対してはとくに、適切な敬語を使うことがもとめられます。

ではここで質問です。

メールで何かを依頼されたときに、
以下のどちらで返信するのが適切なのでしょうか。

「○○の件、了解しました」
「○○の件、承知しました」

null

どちらも英語で言えば”I see!”の意味ですよね。

日本語だといくつか言い回しがあって、
どちらで答えるかによって受け取るニュアンスは微妙に違ってきます。

了解と承知では、どちらが仕事上のメールとして使うのにふさわしいのでしょうか。
もともとの意味から掘り下げて考えてみました。

それではさっそくみていきましょう!

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「了解しました」と「承知しました」の違い


ややこしい言葉が出てきたら、まずは辞書で調べてみましょう。

    了解

  • 物事の内容や事情を理解して承認すること。了承。

  • さとること。会得すること。また、理解して認めること。

    承知

  • 事情などを知ること。また、知っていること。

  • 依頼・要求などを聞き入れること。

  • 相手の事情などを理解して許すこと。

なんとなく意味の違いあることがわかりますね。
それでは、それぞれどのような違いがあるかをみていきましょう。

了解しました


了解」のほうは、何かを認めるというニュアンスを含みます。

何か相手から依頼があって、それを聞き入れる場合に使います。

なのでこちらからお願いしている場合に「了解」を使うのは、不自然な印象を受けます。

逆に、相手からの依頼や申請などがあって、
その内容や事情をはっきり理解した上で返事する場合は、

「了解しました」

でも、問題ないですね。


了解の方は承知と比べると少しくだけた言い回しとなります。

同僚や部下に使う分には問題ありませんが、

  • 新規にやり取りを始めたお客さん

  • 会社内のかなり偉い人

  • などに対して使う場合少しフランクすぎる印象があります。

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    承知しました


    承知」のほうは、承諾する、謹んで受けるというニュアンスを含みます。

    「承」は音読みで「うけたまわる」と読み、おもに目上の人に対して使う丁寧な表現なので承知も敬語にふくまれると考えられます。

    「了解しました」の場合は、使うシーンが限定されますが、
    「承知しました」の場合は、どんなシーンでも使える、
    オールラウンドな返事の言葉と言えます。

    ただ、上司が部下に「承知しました」と
    メール文を書くのはみたことがないですね。

    先ほどの「了解しました」は、上司から部下に使っても
    不自然さはまったくありません。

    この辺りも「承知」と「了解」の大きな違いですね。

    null

    「承知しました」はへりくだった言い方となるので、

  • 上司

  • お客さん

  • など、目上の人に対して使うのにふさわしい言葉となります。

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    かしこまりました、承りました


    ビジネスの場でよく使われる言い回しはまだまだあります。

    • かしこまりました

    • 承りました

    これまた選択肢が増えてしまいましたよ。
    こちらもひとつずつ掘り下げていきましょう。

    かしこまりました


    「かしこまりました」は漢字で、

    畏まりました

    と書きます。

    「畏れる(おそれる)」という字が使われているように、敬語として充分通用する表現です。

    上司から何かを報告された時や依頼された時など幅広い場面で使えるので、ぜひとも覚えておきたい言葉ですね。

    メールで使うときは漢字を使わずに、

      かしこまりました。

    と書くようにしましょう。

    万が一読めない人がいたら困るのと、
    「畏」という漢字を使うことで、相手が

    「畏れさせちゃったかなぁ、わるいなぁ」

    と、余計な心遣いをさせないための気配りですね。

    承りました


    「承りました」もまた、れっきとした尊敬表現です。
    こちらはおもに、目上の人から何かを指示された時に使います。

    「わかりました」の丁寧さをグレードアップさせたと考えればわかりやすいですね。

    ただ、こちらはメールではあまり見かけないです。

    電話などで、相手の言ったことに対して、
    しっかりと理解した時に口頭で使うのがおすすめです。

    メールであれば、

  • 承知しました。

  • かしこまりました。

  • のどちらかを使えばOKです。

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    まとめ


    今回は仕事で何かを依頼されたときの、
    メール文での返事のバリエーションの違いについて紹介しました。

    それでは、まとめとしてそれぞれの言葉を使うシチュエーションをみてみましょう。

      了解しました

    • 同僚や部下に対して使う
    • 相手からのお願いを確認して承認する時に使う
    • メールで「了解です」は使わない

      承知しました

    • 依頼や要求を受けるときに使う
    • 目上の上司やお客さんに使ってOK
    • オールラウンドに使える

      かしこまりました

    • 「承知しました」と同様に使える
    • 目上の上司やお客さんに使ってOK
    • メールで使う時にはひらがなで書く

      承りました

    • 「わかりました」を丁寧に表現した言葉
    • メールではあまり使わない

    ということで、「わかりましたー!」ということを、
    メールで相手に伝えたい場合は、

  • 承知しました

  • かしこまりました

  • のどちらかを使っておけばOKです。

    かしこまってる度合からすると、

    了解しました < 承知しました or 承りました < かしこまりました

    の順番となります。

    すでにツーカーの仲になっているお客さんや、
    立場がイーブンのお客さんのに対しては、

    了解しました

    を使用しても、特に問題ありません。
    自分と相手の立場を考慮して、うまく使い分けたいものですね。

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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