賜る(たまわる)と承る(うけたまわる)の違い!伝言・依頼の場合はどっちを使うべき?

記事公開日:2016年10月2日
最終更新日:2019年11月18日

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賜る承る

どちらもかしこまった場面で使われる表現ですよね。
でも、ちょっと使い分けが難しい時ってないですか?
|・ω・)

例えば…

先生の御意見を……?

あとに続けるべきなのは、

  • 賜る(たまわる)

  • 承る(うけたまわる)

  • どちらを使うべき!?
    など、ちょっと迷ってしまいますよね。

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    ビジネスの場では、言葉を正確に使い分ける必要があります。
    意味の違う漢字を間違って使ってしまったら恥ずかしいもの。

    と、いうことで!

    今回は、賜ると承るの違いについてまとめました。

    正確な違いを理解すべく、それぞれの意味から具体的な使い方まで、ひとつずつ掘り下げていきましょう。

    まずは賜るの意味からです。

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    賜る(たまわる)の意味


    まずは、辞書の解説を見てみましょう。

      賜る

      1.

      「もらう」の意の謙譲語。目上の人から物などをいただく。ちょうだいする。

      2.

      「与える」の意の尊敬語。鎌倉時代以降の用法。目上の人が物などをくださる。
      「臣下に金一封を―・る」

      3.

      神の許可を得て、通行を許してもらう。

    言葉の分類としては、

    賜るは「もらう」の謙譲語であり、「与える」の尊敬語


    でもあります。

    もらうと与えるは全く逆のことなのに、一つのことばで表現されているわけですね。
    ここはけっこう大切なポイントなので要チェックです!

    そして注目すべきは「3」。
    辞書の解説に神様が出てきました。

    聖書ではしばしば「与える」ではなく「賜る」が使われています。

    「神はそのひとり子を賜ったほどに、この世を愛してくださった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである」。

    ヨハネ3:16


    このことからも賜るには、

    ただ物理的なモノのもらうだけではなく、精神的にも、

    自分などがもらうにはもったいないくらい素晴らしいもの

    を受け取った時に使われます。

    辞書にあった、「神の許可を得て、通行を許してもらう。」というのは、
    聖書でいうところの

    ”永遠の命を得るための通行証”を賜った

    と表現されているのかもしれませんね。

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    承る(うけたまわる)の意味


    次に、承るの意味をみてみましょう。

      承る

      1.

      「受ける」の謙譲語。謹んで受ける。お受けする。「大役を―・る」

      2.

      「聞く」の謙譲語。謹んで聞く。拝聴する。「ありがたいお話を―・りました」

      3.

      「伝え聞く」の謙譲語。「―・るところによりますと」

      4.

      引き受ける意の謙譲語。謹んでお引き受けする。「御用命―・る」

    辞書の解説を読むと、承るは

    より受動的で、相手の指示や依頼を丁寧に理解する


    というニュアンスが感じられます。

    賜ると承るの違い


    賜るとの大きな違いは、

    賜るが「もらう」と「与える」の両方の意味で使えるのに対して、
    承るは相手から自分に対してアクションがあった時のみ使える。

    という点ですね。

    先の賜るの例でいうと、「臣下に金一封を承る」といった使い方はできません。

    また、賜るはモノの授受があることが多いですが、承るは「受ける」ことをメインにおいているので、モノではなく、コトのやり取りで使われます。

    ビジネスシーンだと、偉い人に何かをお願いしてやってもらう時や、モノをもらった時に「賜る」を使ったりします。

    対して「承る」の場合は、自分が何かを引き受けた時や、お客さんや目上の人からの指示を了承した時に「承りました」などと使います。

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    承ると似た言い回しに「了解しました」と「承知しました」もあります。

    こちらは別の記事にまとめていますので、
    よろしければご参考くださいね。
    (。・∀・)ノ




    「2.」の意味にある聞くの謙譲語の時は、賜ると承るのどちらでも使うことができます。
    なのでちょっとややこしいのですね~。

    ただし、どちらの漢字を使うかでニュアンスは少し変わってきます。

    承るは謹んで聞くだけですが、
    賜るの場合は聞いた話がとてもありがたいお話な時に使われます。

      ありがたいお話しを承りました

      → メリットのある話をいただきました。それで対応させていただきます。

      ありがたい話を賜りました

      → 自分の人生のためになる素敵なお話しを拝聴させていただきました。

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    使い方をチェック


    賜ると承る。

    それぞれの使い方を具体的に見てみましょう。
    この二つの例文をいくつかまとめました。

      賜るの例文

    • たいそうな御品を賜りまして恐縮です
    • 殿様から褒美として名刀を賜った
    • 神はそのひとり子を賜ったほどに

      承るの例文

    • どんな御要望でも何なりと承ります
    • そのような依頼はコンプライアンスに反するので承ることはできません
    • 先の担当に変わりまして私のほうで伝言を承ります

    一般的には、承るのほうが賜るにくらべて使う範囲が広いと言えます。

    賜るのほうはおもに式典の来賓や恩師、取引先など、
    外部の人に敬意を表す場合に使われます。

    文頭にありました、「先生のご意見を……?」の後は、賜るも承るも両方使えます
    どちらも先生がご意見を言うのには変わりませんが、ニュアンスは全然違ってきます

      先生のご意見を賜る

      → ちょっとこの件で困ってるんです。どうしようもないので先生の貴重なご意見をお願いします!
      → 先生のご意見自体が主眼

      先生のご意見を承る

      → 先生のおっしゃるご意見は何ですか?私のほうでお聞きします。
      → 先生のご意見を聞くことが主眼

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    まとめ


    今回は、賜(たまわ)ると承(うけたまわ)るの違いについて紹介しました。
    ざっくり違いをまとめると以下の通りです。

    賜る:「もらう」の謙譲語、「与える」の尊敬語
    承る:「聞く」、「受ける」、「引き受ける」の謙譲語

    「もらう」「与える」を最大級に丁寧に使う場合は賜るを使い、
    「聞く」「受ける」を丁寧に使う場合には承るを使います。


    「賜る」はかなり語幹が強いために、そうとうありがたい時に使われます。

    例としては、結婚式のスピーチや、かなり偉い相手から何かをもらった時ですね。
    過去にさかのぼって、偉い人が何かを与えたときにも「賜った」と使うことができます。

    「承る」は「聞く」「受ける」「引き受ける」などのことばを相手を高く上げるために、
    自分を下げた謙譲語として、しばしばビジネスシーンで使われます。

    こちらはただ丁寧なことばづかいをしているだけなので、賜るのように、何かをもらってありがたいとか嬉しいとか、そういったニュアンスは含まれません。

    賜るは使うシチュエーションが限られますのでよく使うのは「承る」のほうになります。

    たまに「承る」と書くべきところを、「賜る」と書かれている場合があります。
    特にビジネスシーンでは、漢字の使い方にも注意を払い、正しい日本をを使えるようになりたいものですね。

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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