営業利益と経常利益の違い!それと純利益って何?
記事公開日:2014年2月18日
最終更新日:2015年12月30日
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営業利益と経常利益と純利益って何?
「あの会社、大丈夫なの?」
経常利益でプラスってなってるけど、
どうみても、儲かってるように見えない。
そんな会社、見たことありませんか?
会社の健康診断をするために必要になる、
どれも、儲かっているのかを測る数値だけど、
よくわからないって時ありますよね。
今回は、会社の状態を見るのに
必要になるこの3つの数字について、
基本的な考え方と、意味をわかりやすく
解説していきます。
それでは、さっそくいってみましょう!
営業利益とは?
営業利益は会社の本業から上がる利益のこと。
売上高から経営する為にかかった
いろいろな費用をさっ引いた金額の事です。
何をさっ引くのかについては、
大まかに分けて、以下のとおりです。
主に仕入れと販促費用ですね^^
営業利益の数字が使われる時
営業利益は、売上高営業利益率を
計算する時に使われます。
売上高営業利益率は、会社の儲けが
どれくらいあるかの割合をみる数値です。
この割合が1に近ければ近いほど、
利益率の良い会社
ということが判断できます。
売上高営業利益率の計算例
A社
売上:年1億
原価:2000万円
販促費:1500万円
営業利益:6500万円
6500万円 ÷ 1億 = 0.65
A社の売上高営業利益率:65%
売上:年1億
原価:2000万円
販促費:1500万円
営業利益:6500万円
6500万円 ÷ 1億 = 0.65
A社の売上高営業利益率:65%
B社
売上:年1億4000万円
原価:5000万円
販促費:3000万円
営業利益:6000万円
7000万円 ÷ 1億4000万 = 0.5
B社の売上高営業利益率:50%
売上:年1億4000万円
原価:5000万円
販促費:3000万円
営業利益:6000万円
7000万円 ÷ 1億4000万 = 0.5
B社の売上高営業利益率:50%
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経常利益とは?
経常利益は、営業利益に本業以外の
お金の動きを足し引きたものになります。
儲かったお金だけで運営できている会社は、
実はとても少ないのです。
会社の多くは、親会社の資本であったり、
銀行や、組合からの借り入れ金があります。
それらを足した上で、出した金額が、
経常利益となります。
増減がある要因は以下の通りです。
- 銀行からの借り入れ
- 有価証券の売買
- 特別損失
借りたお金も、一時的にはその会社の資産になるため、
経常する時は「プラス」の金額として扱われます(^^
計算式で表すと以下のとおり。
経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用
会社が上場していると、
大きなお金の動きがあった時に、
株主や、世に対して理由を説明します。
たとえば
などの理由ですね。
営業利益が赤字になっているのに、
経常利益が黒字になることもあります。
この場合は、なんらかの方法で、
お金を調達したということになります。
一時的にはプラスになりますが、
これはいつか返さなければいけないお金です。
働いて儲けたのではなく、
- お金をどこかから借りた
- 事業や、子会社を売却した
などの理由が挙げられます。
その会社を応援している株主からみると、
「どういうことなの?」
「あんたの会社、大丈夫なの?」
と、ネガティブ要因になりかねません。
増益、減益、と言ったりするけれど、
「その理由はなんなのか」
をしっかり見極めないと、
会社が健全かどうかはわからないのです。
意図的に隠したりする場合もありますからね(^^;
一部の事業を解体して、一時的にマイナスになっても、
その事業がガンで、利益を食いつぶしていた場合。
そこから好転することが見込めますからね!
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純利益とは?
純利益は、経常利益から税金を引いた金額です。
会社にかかる税金としては、
があります。
利益からいろいろ引いていって、
残ったお金から税金が引かれます。
日本だと、法人税は40%くらいあるので、
結構手元に残るお金は少ないのです。
なぜか大きい会社になるほど、
法人税が少なく済んだりします。
個人的には、逆の方がいいと思うのですが(^^;
「こんだけ儲かってるなら給料上げてくれよ!」
なんて人を見かけますが、
日本で会社を経営していると、
残ったお金からかなりの額の税金を引かれます。
来季も儲かるかわからないなか、
経営陣もがんばってますので、
そこはまぁ、汲んで上げてくださいな(笑)
ちなみに、給料にしてしまえば、
営業利益にならないので、税金もかかりません。
であれば、多少余裕があるのであれば、
還元してあげてもいいかとは思いますが。
そこは、それぞれの経営者の方針によりますね(^^;
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まとめ
売上から、かかった費用を引くと営業利益になります。
この数値で会社の規模がわかります。
営業利益から、有価証券の益や特別損益を加えると経常利益になります。
この数値で、経営者がどのように会社を運営したかがわかります。
経常利益から、法人税と住民税を引くと純利益になります。
この数値でどれくらい儲かったかがわかります。
基本的には、売上からいろいろさっ引いていき、
利益がわかるわけですね(^^
特に大事なのが経常利益。
会社が公開しているIR資料には、
数値のあとに、かならず理由が記載されています。
その理由を元に、その会社が今、
どういう状況にあるのかが
ある程度判断できますよ(´▽`v)
最後に、それぞれの値が、主に何を
加減していくのかを表にまとめました。
売上 | 引くもの | 足すもの |
営業利益 | 原価、経費、販管費 | – |
経常利益 | 特別損失、 不採算事業の整理、 借入金の返済 等 |
有価証券売却益、 不動産売却益、 事業売却益 等 |
純利益 | 法人税、住民税 | – |
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