過少と過小の違い!評価する時に使うのは?
記事公開日:2017年1月1日
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ごくわずか。
というニュアンスを表すことばに、
過少と過小
があります。
この二つの漢字は意味がよく似ているので、
同じ言葉として混同されることがしばしばあります。
漢字のつくりまで似ているのでスルーしがちですが、
いったいどのような違いがあるのでしょうか。
たとえば、人や物を評価する時には、
どのような使い分けをすればよいのでしょうか。
過小評価?
それとも過少評価?
改めて問われてみると、
「あれ?どっちだっけ?」
となってしまいますよね。
(^^;
この機会に疑問をすっきり解消してしまいましょう!
過少と過小の違い
過少と過小。
まずはこの二つを文章になおしてみましょう。
過少は少なすぎること。
過小は小さすぎること。
過小は小さすぎること。
これだけだとざっくりしすぎて、
今ひとつピンとこないかもしれませんね。
ヾ(;´▽`A“
過少
過少はおもに、賃金など目で見て数量がわかる物が充分な水準に達していない場合に使われます。
また、過少申告という言葉があるように、公的な手続きなどが本来もとめられているラインまで達成されていない場合にも過少のほうが使われます。
このように過少の字は、何かの数量や金額が生活や業務に支障が出るほど少なすぎる場合に使われます。
過小
対して過小は、実際には目で見てはかれない物事、たとえばイベントの規模などが予想よりはるかにちいさく見える場合に使われます。
また、その人の力量や仕事ぶりを実際よりも低く見積もる場合にも過小の字があてられます。
人に対する評価も目に見えないものですから、この場合には「過小評価」が正しい書き方になります。
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過少と過小の違い
過少と過小の違いは、それぞれの対義語を見るとよくわかります。
- 過小の対義語は過大。
過少の対義語は過剰、過多。
となります。
ちなみに過剰と過多は類義語の関係です。
少しくだけた表現をすると、
過小は、「本当はこんなもんじゃないのに!」
過少は「えっ、これっぽっちしかないの?」
過少は「えっ、これっぽっちしかないの?」
みたいな感じでしょうか。
例文
今度は具体的な例文を通して、それぞれの違いを見ていきましょう。
- 過少
「過少な賃金で長時間働かされる」
「所得税の過少申告は法律違反です」
「過少な食糧で何年も食いつなぐ」
- 過小
「部下を過小評価するのは上司の失態だ」
「新築の費用を過小に見積もる」
「労使での要求は決して過小すぎてはいけない」
過少のほうはお金や物資などが実際に目に見えて少なすぎる場合に使われます。
一方の過小は、人の評価や事業コストなどが本来の水準よりはるかに低く見積もられている場合に使います。
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まとめ
過少はお金や食料など数字ではかれる物の数量があまりにも少なすぎる場合に使います。
過小は、その人の評価や力量、事業規模などが実際よりもはるかに低く見積もられている場合に使われます。
過小の対義語は過大で、過少の対義語は過多、過剰となります。
過剰に小さいのか。もしくは大きいのか。
過剰に少ないのか。もしくは多いのか。
過剰に少ないのか。もしくは多いのか。
このように考えるとわかりやすいですね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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