小額と少額の違い!意味はどう違う?高額と多額の場合は?
記事公開日:2017年1月7日
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「お金がちょっとだけ」
という場合に、「小額」という表現をしますよね。
訴訟などでも「小額訴訟」といったりします。
でも、「しょうがく」って「少額」とも書けますよね。
「小額」と「少額」。
似たような言葉ですが、どのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回はこの二つの漢字の意味の違いについてまとめました。
それではさっそくみていきましょう!
小額と少額の違い
まずは小学と少額の漢字を分解してみましょう。
- 小額 = 小さい額
少額 = 少ない額
うん。
なんとなく違いは判りますね。
ではそれぞれの意味みていきましょう。
小額の意味
小額は、単位の小さい金額を指します。
小額
金額の単位が小さいこと
金額の単位が小さいこと
100万円や1000万円など基準となる大きな金額があって、それと比較しての小額、という表現になります。
たとえば、1000万円の預金があったとして、そこから10万円や1万円、あるいは1000円を引き出した場合、
「預金から小額を引き出した」
といった表現になります。
どこからが小額にあたるのかは、基準となる金額の大きさによって変わります。
なので、
「3兆円の国家予算にくらべれば1億円なんて小額だ」
という言い方も、できないことはないわけです。
小額の対義語は高額となります。
少額の意味
では次に、もう一つの「少額」についてみてみましょう。
少額とは、お金そのものが少ししかないことです。
- 少額
お金そのものが少ししかないこと
たとえば毎月きっかり1000円を銀行に預けているような場合、
「銀行に少額を預金する」
などのように使われます。
100万円にたいする1万円、などではなく、単純に金額そのものが少ない場合に少額の字があてられます。
少額の対義語は多額となります。
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小額と少額の違い
小額と少額の違いをあらためて整理してみましょう。
ことば | 意味 | 対義語 | 熟語例 |
小額 | 小さい額 | 高額 | 小額通貨 |
少額 | 少ない額 | 多額 | 少額預金 |
主にお金に対して使われる言葉ですが、
どちらでも使うことはできます。
しかし、「小さい額」なのか、「少ない額」かのか、
伝えたいニュアンスによって違いが出てきます。
小額だと、複数ではない、ズバリ額が小さいときに使われ、
少額だと、多くない額といったニュアンスで使われます。
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高額と多額の違い
さて、少額と小学の違いはこれでバッチリですね。
この二つの対義語として、高額(小額の逆)と多額(少額の逆)がありました。
ここでは、高額と多額の違いについてもみていきましょう。
高額は小額と対になる言葉で、額面の大きいお金を表します。
「宝くじ高額当選金!」という表現が使われるのは、当選金額が何億円という単位の大きい金額だからですね。
高額紙幣といえば、5000円や1万円といった額面の大きい紙幣を指します。
南米の国ではよく過剰なインフレが起こり、ゼロがいくつもならんだお札が発行されたりしますが、あれはまさに超高額紙幣です。
高額の対義語は小額とも、少額とも言えます。
ここがややこしいところなのですが、
「額面の大きい金額」という意味の高額なら小額が対義語になり、
「値段や価値が高い」という意味の高額なら少額が対義語になるのです。
ちなみに、高額の類義語には多額や巨額があります。
多額は単純に大きな金額、という意味をもっています。
ニュアンスとしては「多額の借金」などのように、途方もない額のお金を表現する場合に使われるようです。
先ほどもちらりとふれたように、高額と多額は類義語の関係にあり、意味の重なり合う部分があります。
高額のほうが多額にくらべニュアンスが広い、とも言えそうですね。
例文
さて、ここではもう少し具体的な例文をみてみましょう。
高額には「額面が大きい」と「たくさんのお金」の2つの意味があります。
前者の意味であれば、
「高額紙幣を発行する」
「思いきって高額の買い物をする」
「思いきって高額の買い物をする」
などのような例文が挙げられます。
また、後者のニュアンスであれば、
「貯金がいつの間にか高額になる」
のように使うのが自然です。
多額には「たくさんのお金」という意味があるので、
「多額の寄付をする」
「多額の借金を背負う」
「多額の借金を背負う」
といった例文が浮かびます。
高額と多額は意味がよく似ているので、混同して使われることも多いようです。
- 小額の例文
「小額の小切手を発行する」
- 少額の例文
「銀行に毎月少額を預金する」
額面の小さなお金と、金額そのものが少ないお金。
使い分けはちょっと難しいですが、対義語がどちらになるかを考えて使い分けるようにしましょう。
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まとめ
今回は「小額」と「少額」の違い、また、それぞれの対義語である
「高額」と「多額」の違いについて紹介しました。
それぞれのニュアンスの違い
小額 = 小さい額、対義語は「高額」。
少額 = 少ない額、対義語は「多額」。
高額 = 額面が大きいお金。または、金額が高いこと。
多額 = たくさんのお金。
小額 = 小さい額、対義語は「高額」。
少額 = 少ない額、対義語は「多額」。
高額 = 額面が大きいお金。または、金額が高いこと。
多額 = たくさんのお金。
額面上の価値がちいさいお金は小額。
「財布にこれしか残ってないや」
という場合には少額を使うと覚えておくとわかりやすいかもしれません。
高額は少しややこしくて、額面が大きいという意味もあれば、ただ単にたくさんのお金という意味もあります。
前者の場合の対義語は小額、後者の場合の対義語は少額になります。
ちなみに訴訟の場合は、「金額が少ない訴訟」なので、
「少額訴訟」となります。
混乱してしまった場合は、対義語が「多い」のか、「高い」のかで判断するとよいですね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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