授賞と受賞の違い!式が行われるのはどっち?
記事公開日:2017年5月15日
最終更新日:2017年10月21日
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授賞と受賞。
ノーベル賞や芥川賞の発表の時期になると、
などの言葉が目に入りますよね。
でも「授賞」と「受賞」ってどう違うのでしょうか。
どちらも「じゅしょう」と読みますし、漢字も似ています。
何か意味の違いや使い分けなどが存在するのでしょうか。
と、いうことで!
今回は授賞と受賞の違いについてまとめました。
受賞とは
ではまず、受賞という言葉を辞書で調べてみましょう。
- 受賞の意味
賞、賞状、賞品、賞金等を受けること。もらうこと
「賞」を「受」ける、で「受賞」なのでそのままですね。
ちなみに英語だと「winning」や「prize」が当てはまります。
英語で言うと?
winning
prize
授賞とは
では授賞の方も辞書で調べてみましょう。
- 授賞の意味
賞、賞状、賞品、賞金等を授与すること。さずけること。あたえること。
英語だと「awarding」や「prize」が当てはまります。
英語で言うと?
awarding
prize
「prize」だと受賞と同じになってしまいますが、
「awarding」は「与える」「認める」という意味となります。
それを頭に付けて「award a prize」と書くことで、
「授賞する」という意味になります。
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授賞と受賞の違い
さて、なんとなく読めてきたのではないでしょうか。
|・ω・)
授賞と受賞は、ぱっと見ると同じような意味合いに思えます、
が、
どちらを使うのかは立場によって変わってきます。
授賞と受賞の違い
授賞 → 賞を授けること。賞を与えること。
受賞 → 賞を受けること。賞をもらうこと。
授賞 → 賞を授けること。賞を与えること。
受賞 → 賞を受けること。賞をもらうこと。
つまり、賞を受ける「受賞者」の立場であれば「受賞された」となりますし、
賞を授ける「協会」や「授賞式側」の立場であれば「授賞した」となるのです。
使い方の例
ここでは、受賞と授賞の使い方の例をみてみましょう。
- 受賞の場合
「○○さんがノーベル賞を受賞した」
「受賞されたことを喜ぶ」
「これが今年の受賞作品です」
- 授賞の場合
「優秀作品に授賞する」
「今年は2作品を芥川賞として授賞した」
「授賞の式場はこちらです」
となります。
式が行われるのはどっち?
授賞する人、受賞した人を式に呼び、
賞を授ける場合は「授賞式」と書くので「授賞」の方を使います。
式の場合は「賞を授ける式」という意味なので「授賞」が相応しいとされています。
受賞は賞をもらう側、授賞は賞を授ける側なので、賞をもらう側が式を開催することってあまりないですよね。
(^^;
なので、賞を授ける側が開催する式なので「授賞式」になるのですよ。
新聞や号外などを調べてみると分かりますが「ノーベル賞授賞式」や「授賞式会場」などの文章は必ず「授賞」の方が使われています。
次に目にする時は、意識してチェックしてみてくださいね。
(^^ゞ
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まとめ
今回は「授賞」と「受賞」の違いについて紹介しました。
読み方も同じですし漢字も似ているので大した違いはなさそうに思います。
が、この2つは立場や受け取り手によって変わってきます。
賞を受け取る側、もらう側を表現する場合は「受賞」を使い、
賞を授ける側を表現する場合は「授賞」を使います。
式を行う場合は授ける側の意思での開催なので「授賞式」となります。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
※2017/10/17 文章の一部を修正しました。
※2017/10/21 文章の一部を修正しました。
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>つまり、賞を受ける「受賞者」の立場であれば「受賞された」となりますし、
「受賞された」ではなく「受賞した」ではありませんか。
「受賞された」は「受賞した」の丁寧な表現では?
一例「…賞を受賞された〇〇さんです。拍手でお迎えください」
>受賞された人が式に呼ばれ、賞を授かる場合は「授賞式」と書くので「授賞」の方を使います。
これも「受賞された」ではなく「受賞した」でしょう。また、「賞を授かる」も「賞を授ける」でしょう。
>今回は「授賞」と「受賞の違いについて紹介しました。
(誤)「受賞の違い → (正)「受賞」の違い
>>zih*s*uppan*さん
コメントありがとうございます!
>「受賞された」ではなく「受賞した」ではありませんか。
>「受賞された」は「受賞した」の丁寧な表現では?
おっしゃっていることも一理あるのですが、
ここでは、
賞を授ける側 → 授賞した
賞を受ける側 → 受賞された
という能動、受動の対比を表現したかったので、
今回はこのままでいかせていただきます!
>これも「受賞された」ではなく「受賞した」でしょう。
>また、「賞を授かる」も「賞を授ける」でしょう。
こちらは修正させていただきました!
>(誤)「受賞の違い → (正)「受賞」の違い
こちらもありがとうございます。
修正いたしました。^^
ご丁寧な指定、ありがとうございました!
> 能動、受動の対比を表現したかったので、
> 今回はこのままでいかせていただきます!
「能動、受動の対比を表現したかった」というのがよくわかりません。
賞を受ける側をどうして「受賞された」と受け身の表現をする必要があるのでしょうか。 「受賞された」の「された」には尊敬の意味もあります。それは、受け身と混同しがちです。一例 「…賞を受賞された〇〇さんです。拍手でお迎えください」
読み手が誤解することを防止するためにも、賞を受ける側も能動で表現(「受賞した」)すべきではないでしょうか。
修正した文に誤記があります。
(修正前)受賞された人が式に呼ばれ、賞を授かる場合は「授賞式」と書くので「授賞」の方を使います。
(修正後)何かしらの評価をする人が、受賞した人が式に呼び、 賞を授ける場合は「授賞式」と書くので「授賞」の方を使います。
(誤)受賞した人が式に呼び、→(正)受賞した人を式に呼び、
なお、「何かしらの評価をする人」は、「授賞する人」でもいいと思うのですが、どうでしょうか。
>>zih*s*uppan*さん
ありがとうございます。
確かにそのほうがスマートな表現ですね。
いただいたご意見を元に記事内容を修正させていただきました。