お気遣いとお心遣いの違い!目上の人への使い方は?

記事公開日:2018年3月27日

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仕事などで感謝を意を相手に伝える時、

お気遣い感謝します」
お心遣い感謝します」

といった言い方をしますよね。

ちょっとフォーマルな場所などで使うことば遣いですが、

  • お気遣い
  • お心遣い

  • では、相手に伝わる印象としてはどのような違いがあるのでしょうか。

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    どちらも思いやりや配慮というイメージがありますが、
    意味使い方などに明確な違いがあるのでしょうか。

    また、どちらかは目上の人に対して使うと失礼などはあるのでしょうか。

    と、いうことで!

    今回は「お気遣い」と「お心遣い」の違いについてまとめました。

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    お気遣いの意味と使い方


    まずは、それぞれの意味からチェックしてみましょう。

      気遣いの意味

      1.

      気をつかうこと。
      心づかい。
      配慮。

      2.

      好ましくないことが起こるのではないかという心配。
      おそれ。
      懸念。

    このようになります。

    ただし、丁寧語の「お」が付いて「お気遣い」と使う場合は、
    配慮心づかいをあらわすので「1」の意味になります。

    「気遣い」と使う場合は自分が気を遣うという意味にもなります。

    しかし、自分の行動に対して丁寧や尊敬をあらわす、

    「お」

    を付けることはしないので「お気遣い」と使う場合は、相手の行動をあらわします。

    相手に、

  • 気を遣っていただいた
  • 配慮してもらった

  • という場合に、

    お気遣いいただいてありがとうございます」
    お気遣い感謝いたします」

    という使い方をします。

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    お心遣いの意味と使い方


    では次に「心遣い」の方もチェックしていきましょう。

      「心遣い」の意味

      1.

      あれこれと気を配ること。
      心配り。
      配慮。

      2.

      祝儀。
      心付け。

    このようになります。

    こちらも「お」がついて「お心遣い」と使う場合は「1」の意味になります。
    お気遣い同様に丁寧や尊敬を意味する「お」が付く場合は相手の行動を意味します。

    相手が、

  • 自分にあれこれと気を配ってくれたり
  • 配慮してくれこと

  • これらに対して感謝する場合に、

      お心遣いありがとうございます」

    という使い方をします。

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    お気遣いとお心遣いの違い


    さてさて。

    意味をみてみると「お気遣い」も「お心遣い」も配慮という言葉が入っていて同じような印象です。
    いったい、どのような違いがあるのでしょうか。

    ・・・・・・・

    「お気遣い」は気を遣うことをあらわし、
    「お心遣い」は心を配ることをあらわします。

    どちらも同じように感じますよね。

    しかし、たとえば、

    相手が気を遣ってお茶やお菓子を出してくれたり、
    手土産などを持参してくれた場合。

    どうぞお気遣いなく

    と言いますが、

    お心遣いなく

    とは言いません。

    つまり!

    お気遣い」というのは神経を使って自分に尽くしてくれる行動・行為というニュアンスがあり、
    お心遣い」は真心・気持ちというニュアンスが強いです。

    そのため「温かいお心遣い」という言い方をしても、
    「温かい気遣い」という言い方はしません。

    また「お気遣い」は過剰にされると恐縮してしまい逆に心苦しくなってしまうものであり、
    「お心遣い」は受けると温かい気持ちになり、誰しも心に持っているものというイメージもあります。

    日本語だと「お気遣い」も「お心遣い」も、
    似ているのでごちゃごちゃになってしまいます。

    でも、英語に直した場合はもう少しわかりやすいです。

    お気遣い → ”care“(気配り)に近い意味
    お心遣い → ”sincerity“(真心)に近い意味

    目上の人に使う場合はどっち?


    目上の人に対して使う場合は「お気遣い」と「お心遣い」どちらが良いのでしょうか。

    まず「気遣い」も「心遣い」も目上の人に対して使って問題ない言葉です。
    目上の人が配下に使っていた言葉ではありませんし、不遜なイメージもありません。

    さらに両方とも丁寧語・尊敬語の「お」を頭に付けることで目上の人に対する敬意を表すことができます。

    例えば、目上の人相手でも以下のような感じで使っても違和感はありません。

      「店長、急病時にシフトを変えていただいてありがとうございます。お気遣い痛み入ります。」

      「社長、お忙しいところ父の葬儀に来てくださってお心遣い感謝いたします」

    ただし、「お気遣い」も「お心遣い」も手紙や挨拶に使う言葉です。
    なので、レポートや論文ではあまり使うことはありません。

    より専門的で固い文章での説明として使用するのであれば、

  • 配慮
  • 思慮
  • 顧慮

  • などの言い方が適当です。

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    まとめ


    今回は「お気遣い」と「お心遣い」の違いについて紹介しました。
    どちらも相手への配慮や心配りをあらわす言葉でお礼・感謝・感動を伝える際に使います。

    似ている言葉なので、

    どっちを使えばいいのかな?

    と分からなくなりますが、以下のポイントで使い分けると良いですね。

    お気遣い → 迅速な行動や細やかな配慮などの行為に対してお礼と言いたいとき。
    お心遣い → 相手の言葉や気持ちが身に染みたとき。

    単純な行動に対しては「お気遣い」、
    真心がこもってる場合は「お心遣い」、

    と覚えておきましょう~。

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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