実状と実情の違い!実態の場合は?意味から見る使い分けのポイント
記事公開日:2018年9月7日
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じつじょうを伝えよう。
そんな文章を書こうと思った時に出てくる
「実状」と「実情」の選択肢。
「使い分けってあるの?」
「違いは?」
って、思いますよね?
実はこの二つ、
自分が何を伝えたいかで使い分ける必要があるんです!
そこで、今回は
この二つの言葉の意味の違いについて、例文と一緒にチェックしていきましょう。
ついでに、よく似た意味の「実態」も
意味と使い方のポイントを見てみましょう。
実状の意味
まずは、「実状」の意味からチェックしていきましょう。
- 実状の意味
- 物事の実際の事情・情況。
現実に起こっている事、起こった事に関しての言葉
という事ですね。
実情の意味
次は「実情」の意味です。
- 実情の意味
- 物事の実際の事情・情況。
- 偽りのない心情。真情。まごころ。
こちらは「実状」と同じ意味の他に、感情に関する意味が追加されました。
「実状」よりも汎用性の高い言葉
ということですね。
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実状と実情の違い
それぞれの「じつじょう」の意味を確認してきましたが、
違いは感情に関わる部分だけなのでしょうか。
「じつじょう」の「じょう」の漢字の意味に着目して掘り下げてみましょう。
- 「状」の持つ意味
- すがた。かたち。外面に見える様子。ありさま。
- 形や性質を表す語。
- 「情」の持つ意味
- 人間の心のはたらき。こころ。きもち。
- 快・不快を主とする意識の主観的側面。
二つの漢字の意味には
客観か主観かの違いがありますね。
つまり、
実状→客観的な事実を指す。
実情→主観的な事実(感情)を指す。
実情→主観的な事実(感情)を指す。
と言えますね。
そう言えば、実際の状態を表す言葉として
「実態」というものありますよね。
こちらは
「実情」=「実態」
ここで「実態」の意味を見てみましょう。
- 実態の意味
(表面からはわかりにくい)実際のありさま。ありのままの状態。
表面から分かりにくい事柄なので、意味としては「実情」に近いという事なんですね。
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例文と使い分けの事例
違いが見えてきたところで、例文で使い分け方をチェックしていきましょう。
実状の例文
被災地の実状を報告する。 経営の実状は良くない。 労働者の実状を知らない。
実情の例文
被災者の実情を知って欲しい。 私の実情は人に言えない。 労働者の実情を知らない。
なんだかネガティブな雰囲気の漂う例文ばかりですね・・・
例文で見てみると、
「実情」では対象がヒトですが、
「実状」ではヒトでない場合も多いです。
その中に、一文だけ同じ文章を入れてみました。
「労働者のジツジョウを知らない。」
という文です。
この文章では、
「実状」の場合は単純に労働時間や賃金の話をしており、
「実情」では労働時間や賃金、それに伴う労働者の心情も含まれます。
ちょっと気を付けて文章を読むと、より深い理解が得られますよね。
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まとめ
今回は「実状」と「実情」の違いについて紹介しました。
「実情」の方が汎用性が高いからと言って、
乱用すると読み手が正しく理解するのが困難になることもありそうですね。
自分で書く時も、文章として読む時も、
ちょっと意識していると読み手が正確に理解できますよね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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