忌中と喪中の違い!正月の神社のお参りは行っても大丈夫?

記事公開日:2014年10月15日
最終更新日:2015年12月30日

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身内に不幸があった場合に、
忌中(きちゅう)と喪中(もちゅう)という言葉があります。

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この期間は、お祝などを控えなければいけない

というのは何となくわかるのですが、実は、正確な期間や、
どうしたらいいのかって、意外とわからなかったりします。

対象の期間は1年間?
忌中の場合も一緒?

今回は、混同しやすい忌中と喪中の違いについてまとめました。

なるべくわかりやすくまとめていきますので、
1つずつみていきましょう。


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忌中(きちゅう)について


まずは、忌中について。

これは、家族が亡くなった時、家人が慎んでいる期間で、
神道の考え方に基づくものです。

神道とは、日本発祥の宗教で、八百万(やおよろず)の
神を祭ることからもわかるように多神教です。

この神様を祭っているのが神社ですね。

神道では、死は汚れのもっとも重いものと考えられており、
「忌」は、死は不浄なものとして忌むという考え方なのです。

なので、他の人から死を遠ざける為の期間として、
忌中があるのです。

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忌中の期間


忌中の期間は、死者が宙をさまよっているといわれる、
死後49日間とされています。

この期間は、亡くなった故人を偲び生活を慎みます。
50日目になると忌明けとなり、通常の生活に戻ります。

また、50日とありますが、正確には本人との続柄によって、
忌中の期間は変わってきます。

父母 50日
50日
祖父母 30日
20日
甥っ子 20日
兄弟姉妹 20日
おじ・おば 20日
嫡っ子 10日
養子 10日
妻の父母 なし

男性の方が少し長めに設定されているのは、
昔の男尊女卑の名残ですね。

現在の女性が見たら、怒る人もいそうです(^^;

なので、神社によっては、男女を区別せず、
同じ期間に設定していたりするところもあります。

忌中の期間に避けるべきこと


忌中の期間にやってはいけない、
気をつけなければいけないことをまとめます。

忌中には2つの面があります。

  • 故人を偲び社会的な生活を慎む

  • 神様の領域に汚れ(死)を持ちこまない


  • つまり、忌中に避けるべき事としては

    • 旅行をしない

    • 祝い事に参加しない

    • 神社に立ち入らない


    ということですね。

    たとい、宗教として神道を信仰していないくても、
    近しい関係の人で、熱心な人がいないとも限りません。

    忌中の期間は、上記のような行動は
    慎んておいた方が良いでしょう。

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    喪中(もちゅう)について


    こちらの方が、「喪中はがきをもらう」など、
    実生活で馴染みがあるのではないかと思います。

    忌中は、日本固有の考え方・宗教ですが、
    喪中は、儒教に基づいています。

    儒教は、中国の孔子の教えが始まりで、日本にも輸入され、
    古くは奈良時代から、日本の文化に影響を与えて行きました。

    死を汚れと捉えるなどの考えは別として、
    基本的な考え方としては、

    故人への哀悼の気持ちを表す期間

    という意味で忌中と同じです。

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    ただし、喪中は忌中よりも期間が長くなっています。

    喪中の期間


    喪に服す(喪中)の期間は13ヵ月とされています。

    古くには、3年とされていたのですが、
    江戸時代に改正されて13ヵ月となりました。

    実際に亡くなられた月を1ヵ月目と数えるので、

    たとえば3月に亡くなられた場合、
    期間が明けるのは翌年の3月となります。

    喪中の期間は、忌中同様に、細かく定めてあったのですが、
    最近では、まとめて13ヵ月というケースが増えています。

    正式な喪中の期間は以下の通りです。

    父母 13ヶ月
    13ヶ月
    養父母 150日
    祖父母(父方) 150日
    夫の父母 150日
    90日
    甥っ子 90日
    兄弟姉妹 90日
    祖父母(母方) 90日
    曾祖父母 90日
    おじ・おば 90日

    喪中の期間に避けるべきこと


    喪中の期間に避けるべきことについて。

    喪中の期間は、通常社会的な活動や、
    慶事などを控えるのが通常です。

  • レジャーに行かない

  • 派手な宴席を控える


  • などですね。

    ただ、喪中は、

    故人を偲び、悲しみを乗り越える期間

    となりますので、控える必要がありますが、
    ダメというわけではありません。

    結婚式など、断ることで相手との関係が崩れるようであれば、
    良識の範囲で参加しても問題はないのです。

    正月の神社のお参りについて


    では、たとえばの例として、
    正月に神社のお参りに誘われたとしましょう。

    そして、その年に身内の誰かが、
    亡くなっていたとします。

    この場合、行っても良いのかどうか。

    答えは、

    忌中の期間(50日)が過ぎていれば、
    喪中の期間中(13ヵ月)に神社に行っても差し支えない。


    という事になります。

    これはつまり、忌中の期間にお参りに行ってしまうと、
    死を遠ざけなければいけないという考えを持つ人や、
    神社の人に知れた場合に失礼にあたります。

    ただ、喪中の期間であれば、心のうちに、
    故人を偲ぶ気持ちがあれば問題ないのです。

    ただし、お祝ごとは避けた方が良いので、
    おせち料理を作ったり門松を立てたりするのは避けましょう。

    忌中も喪中もない場合も

    今回紹介しました忌中と喪中は、
    片方は神道、もう片方は儒教の考え方です。

    たとえば、浄土真宗、真宗、キリスト教などは、
    喪に服することも、忌服することもありません。

    なので、キリスト教同士であれば、
    喪中はがきを出し合うこともありません。

    喪中はがきを出す場合などは、
    相手との関係により、配慮するようにしましょう。

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    まとめ


    今回は、忌中と喪中の違いについて紹介しました。

    似たような言葉でも、その中身や由来は、
    ずいぶん違っている事があります。

    そして、使う言葉の中には、
    それを特別に考えている人もいるのです。

    世の中には、いろいろな宗教や、考え方があります。

    知識はなるべく広く持っておいて、
    相手に不快な思いをさせたり、礼を欠かないよう、
    スムーズな社会生活を営んで行きたいものですね。

    今回はこのへんで失礼します。
    ではまた
    (*゚ー゚*)ノシ

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