おざなりとなおざりの意味の違いは?覚え方はコレ!
記事公開日:2013年12月2日
最終更新日:2015年12月30日
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「おざなり」と「なおざり」って似てますよね。
「両方、適当にやるってことじゃないの?」
という声が聞こえてきそうですが、
同じ意味なのでしょうか?
意味まで少しにているのですが、この2つの言葉、
使い方によっては間違えていることがあります。
そこで今回は、
の3つを紹介します。
さっそくいってみましょう!
「おざなり」と「なおざり」の違い
まずは、「おざなり」と「なおざり」の違いについて
確認しておきましょう。
「おざなり」の意味
漢字で書くと「御座なり」
由来は、江戸時代の幇間(ほうかん)の
隠語だったという説が有力です。
幇間(ほうかん)の別名は
「太鼓持ち(たいこもち)」
つまり、宴席でお客さんが遊んでいる所を
「よっ!さすがですねっ」
とか
「素晴らしいお手前で!」
なとどいって、持ち上げて、
お客さんを楽しませるためのお仕事。
その仕事の隠語として使われたのが「御座なり」
これは、お客さんのランクによって、
仕事の質を変えること。
つまり、その「座」なりに合わせて
適当に仕事をするところからきています。
そこから派生して、現在でも
「その場限りでいい加減に物事をする様子」
を、「おざなり」と言います。
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「なおざり」の意味
漢字で書くと「等閑」
こちらは、もっと歴史が古く、
平安時代の辞書にも載っていたようです。
「等閑」とは、いいかげんにしておくこと。
ほどほどで、あっさりしていること。
「なお」(そのまま)という意味に、
「去り」あるいは「せざり(しない)」
の意味が続いた、という説が有力です。
「そのままにして去る」
つまり、対象のことについて、
手もつけないで、何もしないという意味になります。
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「おざなり」と「なおざり」の例文
それでは、この2つの言葉について、
具体的な例文を上げてみましょう。
「おざなり」と「なおざり」の例文
違いがわかりましたか?
「彼は仕事をおざなりにする。」は、
仕事をしてはいるけど、すごく適当です。
対して、「彼の仕事でなおざりな対応をする。」は
仕事をしてくれているかも怪しいです。
どちらも「適当」という意味では似ています。
しかし、「おざなり(御座なり)」よりもさらに
低いレベルにあるのが「なおざり(等閑)」。
となります。
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「おざなり」と「なおざり」の覚え方
ここまで読んでいただいた方は、「おざなり」と
「なおざり」の違いについて明確に解ったと思います。
しかし、一度覚えても、また忘れて
しまうのが、この似ている2つの言葉。
そこで、簡単な覚え方も紹介しておきましょう。
「おざなり」は「お座」で
適当にあしらってはいるが、一応仕事はする。
「なおざり」は仕事をしないで「去って」いるから、
やってくれているかも怪しい。
このように、ひらがなではなくて、
一部の漢字を覚えておけば、
「なおざりの対応だ」
というような、変な言葉の使い方をしていても、
「あれ?なおざりはそもそも仕事してくれてないよな?」
と、おかしな日本語であることに
気付くことができるようになります。
表にまとめておきますので、
また、解らなくなったら参考にしてくださいね。
おざなり | なおざり | |
漢字 | お座なり | 等閑 |
意味 | 適当にすること | 何もしないこと |
歴史 | 江戸時代 | 平安時代 |
覚え方 | 「お座」という漢字から 適当だけど仕事はしている |
「去る」という意味から 仕事をしていないに等しい |
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