委託と依託の違い!請負と派遣の契約ではどのように違うの?

記事公開日:2016年5月8日
最終更新日:2016年5月9日

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委託依託の違いについて。

漢字の読みは同じだけど意味が同じ音異義語。

そのなかでも、「委託」と「依託」のように、
使い方が一見すると似通っている組み合わせはさらにややこしいですよね。

今回は委託と依託の違いにくわえ、
さらに委託業務請負・派遣業務の違いについて紹介します。

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後半は少し法律の話も入ってきますが、複雑な要素は省いてシンプルに説明していきますね!
(*゚ー゚*)ノ

それではさっそくみていきましょう!


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委託と依託の違い


まずは、委託と依託の意味の違いについて。

    委託

  • ゆだね任せること

  • 契約などの法律行為やその他の事務処理を他人に依頼すること

  • 客から取引所の取引員に注文を出すこと


    依託

  • 他の人にまかせてやってもらうこと

  • もたせかけること

となります。

物事を他人にやってもらうという点ではどちらもおなじですが、

委託のほうは法律やビジネス上の手続きを頼むのに対し、
依託は買い物や子守など、より日常的な物事を代わりにやってもらう。

というニュアンスがあるようです。

ちなみに、依託と依頼は同じ意味です。

また、(もたせかけること)という意味が載っているように、
依託のほうは物理的に頼りにするというようなニュアンスも持っていると考えられます。

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派遣と請負の違いについて


次は、委託と請負・派遣業務の違いについてみてみましょう。

  • 委託された仕事

  • 請け負った仕事


  • このふたつは一見すると言い方を変えただけで、内容そのものに違いはないように思えます。

    けれど、ちょっと待ってください。

    委託された仕事」と「請け負った仕事」では、法律上の位置付けが明確に異なってきます。

    法律的には、

      委託業務では受注過程に責任が生じ、請負業務では仕事の結果に責任が生じる

    という解釈になります。
    これだけだとわかりにくいので、具体例で説明しましょう。

    ・・・・・・・

    長引く財政難の影響で、各地方自治体は業務の一部を民間業者に委託しています。
    たとえばの例として図書館を挙げてみましょう。

    たとえば、自治体と民間の書店で業務委託契約が取り交わされている場合、民間業者が図書館業務を請け負っている、とは言いません(少なくとも法律上は)。

    この場合の図書館業務委託の主な目的は、財政のスリム化であり、図書館業務の結果そのものに口出しする必要はないわけです。

    請負業務は、結果がすべて

    別のたとえで言えば、ライターとしての業務を請け負ったのであれば、発注者がライターの書いた結果をよしとしなければ報酬は発生しません。

    それでは、具体的な仕事の例をいくつか挙げてみましょう。

    請負業務の例

  • 工事現場仕事の請負

  • システム構築の請負


  • 請負では、「建物が完成する」「システムが正常に稼働する」など、結果に対して責任を負っているのが特徴です。

    報酬は、業務の遂行後に「完成したらいくら」といった固定費で決められる場合がほとんどです。

    委託業務の例

  • ビルの清掃や管理の委託

  • 既存システムのメンテナンス業務の委託


  • 委託では、「決められた業務の遂行」といった、運営していく上で必要な業務の一部分を行えばよく、そこに完成義務は求められません

    報酬は、月にいくらとか、時給いくら、処理1件につきいくらなど、内容や期間によって定められていることがほとんどです。

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    請負と派遣について


    これまで請負・派遣をセットにして考えてきましたが、このふたつにも違いがあります。

    はっきりと異なるのは、労働者に指示を出せるのは誰か、という点です。

    こちらに、表にまとめてみました。

    報酬の支払い 指揮命令権
    請負業務 受注側 受注側
    派遣業務 受注側 発注側

    このルールを無視して請負業務発注側の企業が労働者に直接指示を出してしまうと偽装請負となり、職業安定法違反となる可能性があります。

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    ちょっと前に、電気量販店で働いているメーカー派遣の人が、お店の棚卸を手伝ってることが発覚して問題になったことがありました。

    この派遣の人が、お店に立って販売業務をしているのは、メーカーの商品を拡販するため。
    なので、お店自体の業務を、お店の店員さんが派遣の人に対して指示して仕事をさせるのはおかしい、というお話になります。

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    まとめ


    現在請負または派遣の形で働いている人も、自分がどのような形態の業務契約を結んでいるかを把握しておくことは、万一のトラブルから身を守るうえでとても重要です。

    ささいな言葉の違いだと甘く見ずに、法律についてもきちんと予備知識を身につけておきたいものですね。

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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