ワニのアリゲーターとクロコダイルの違いって何?見分け方は?
記事公開日:2016年6月9日
最終更新日:2023年4月30日
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ブランド物のバッグなど、装飾品の材質としても人気が高いワニ。
革製品の財布やバッグを選んでいる時の素材としてみることが多いですが、たまにニュースなどで、
「現地の住民がクロコダイルに襲われて行方不明!」
など、ワニが人を襲ったことが報道されることもあります。
さて、巨大ワニ=クロコダイルというイメージがありますが、
ワニの種類にはアリゲーターもいます。
ひとことで「ワニ」といっても、アリゲーターやクロコダイルなどにはどのような生態や進化の過程の違いがあるのでしょうか。
と、いうことで!
今回は、ワニの種類の違いについて少し突っ込んでまとめてみました。
アリゲーターとクロコダイルの違い
まずは、アリゲーターとクロコダイルの生物学上の違いをみてみましょう。
分類としては次のような違いがあります。
アリゲーター | ワニ目アリゲーター科 |
クロコダイル | ワニ目クロコダイル科 |
アリゲーターはアリゲーター。
クロコダイルはクロコダイル。
それぞれ別のカテゴリが用意されているのですね~。
ちなみに、ワニは爬虫類です。
カエルのように水陸両方で生活するので、長い間ずっとワニも両生類だと思い込んでいました。
でも確かによく考えたら、ワニってトカゲに近い見た目をしていますよね。
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見た目の違い
では次にもう少し突っ込んで、見分け方についてチェックしてみましょう。
アリゲーターとクロコダイルでは、見た目にはっきりと違いがあります。
真上から見た時、口先が丸みを帯びてU字型に見えるのがアリゲーター。
とがったV字型に見えるのがクロコダイルです。
また、歯並びにも違いがあり、口を閉じた状態のクロコダイルを横から見た時、上顎の4番目の歯が牙のように外に飛び出ているように見えます。
アリゲーターならすべての歯が口の内側におさまるので、口を開けないかぎり歯は見えません。
温度感知機能の違い
外見からはわかりにくい特徴の違いとしては、温度感知機能があります。
クロコダイル科のワニには体を覆うウロコ(鱗板といいます)に熱を感知する器官がそなわっており、皮膚の温度変化に敏感に反応します。
アリゲーター科のワニにはその器官がないため、やけどや凍傷に弱いという欠点があります。
同じワニなのに、なぜこのような違いがうまれたのでしょう。
ワニのなかでもとくに獰猛で能動的な狩りを行うクロコダイルは必然的に戦闘能力が高くなり、その結果として温度感知センサーが発達したと、一説では言われています。
ワニの弱点
ワニの意外な弱点。
実は、水中で口を閉じられないんです。
ワニの口は、ウロコが変化した硬い皮膚でできています。
人間のように唇が柔らかくないため、水中でも口を完全に合わせられないんです。
攻撃面をひたすら追求して進化した結果、ちょっとしまりのないお口になってしまったんですね。
強いとはいえ…
現存する爬虫類では最大を誇り、ジャングルの主とまで呼ばれるワニ。
しかしながら、人間の乱獲や密猟の影響により年々その数を減らしつづけています。
ワニ目ガビアル科のワニはインドガビアル1種のみとなり、近い将来の絶滅が危ぶまれています。
人間と動物の共存の道を、あらためて探っていく時期なのかもしれません。
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日本での目撃例
先ほど「ニュースで」という話が出ましたが、日本で目撃例の多いワニと言えば、イリエワニ(クロコダイル科)でしょう。
イリエワニワニのなかで最大級の大きさとされ、なんと全長7メートル、体長1000㎏以上もの個体も記録されています。
海水との相性も良く、1000㎞以上の距離を泳ぐだけの能力をもっていると考えられています。
日本では過去に八丈島や西表島での目撃例があり、大々的に取り上げられたそうです。
イリエワニ以外では、中南米原産のメガネカイマンがおもに関西圏で目撃されています。
道を堂々と歩いていたという証言もあるようですから、ちょっと怖いですよね。
(^^;
無いとは思いますが、万が一外でワニを見つけたら、刺激しないように静かに遠ざかり、離れた場所から警察に通報しましょう。
ちなみに、草津温泉に行った時にぜひ寄ってみてほしいのが「草津熱帯園」。
なぜか、寒い地域の草津に熱帯園があり、別名「バナナワニ園」とも言われ、いろんな種類のワニをみることができます。
ぜひチェックしてみてくださいね!
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まとめ
今回はワニの種類の違いについて紹介しました。
アリゲーターとクロコダイルは、見た目で区別がつきます。
アリゲーター | 口の先がU字型。 口を閉じた状態で外から歯が見えない。 |
クロコダイル | 口の先がV字型。 口を閉じた状態で外から歯が見える。 |
また、クロコダイルにはウロコに温度感知センサーがあり、より戦闘に適した体となっています。
そんな強いワニも人間には勝てません…。
財布やバックの材料とされるために乱獲され、年々数が減ってきています。
そんなことを言われると、ワニ革の製品を買いにくくなってしまいますよね…。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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