マクロとミクロ!経済学での違いは?単位だとどうなる?

記事公開日:2016年10月6日

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ミクロマクロ

たまに耳にする単語ですが、大体対(つい)になって使われますよね。

例えば、物事を分析する時、

マクロ的に考えると言ったり、
ミクロの視点から考えると言ったりします。

大学の経済学でも、

  • マクロ経済

  • ミクロ経済

  • などの種類がありますよね。

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    そもそもミクロとマクロはどのような違いがあるのでしょうか。
    今回はこの言葉の違いや、使われ時の意味の違いについてまとめました。

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    マクロとミクロの違い


    まず、マクロとミクロでどのような言葉の意味の違いがあるのでしょうか。
    2つの意味を辞書で調べると、次のような関連語が出てきます。

      マクロの意味

      大きな、巨大、巨視的

      ミクロの意味

      小さな、微小、微視的

    ここから考えると、両者は、

    ものすごく大きいもの、大きい視点



    ものすごく小さいもの、小さい視点

    という対比関係にあると言えます。

    転じて、ひとつの事象やデータを大局的にとらえることをマクロ的な視点と表し、
    細かい数値や動向を積み重ねて結論を導くことをミクロ的な視点と表すようになったと類推できます。

    古い話ですが、ミクロと聞くとつい、「ミクロの決死隊」を思い出します。

    ミクロサイズの医療チームが人体に入り込み病気を治そうと奮闘する映画ですが、自分自身がミクロ化したような気分になったものです。

    余談はさておき…。

    ポイント

  • マクロはものすごく大きい

  • ミクロはものすごく小さい

  • これがポイントとなります。

    さて、ではここからは、具体的に使われている、
    ことばの意味をチェックしていきましょう。

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    マクロ経済とミクロ経済


    大学では経済学の授業があります。

    マクロ経済とミクロ経済は経済学の主要分野ですが、
    具体的にどんなことを学ぶのか今ひとつわかりにくいですよね。

    マクロ経済とミクロ経済では、扱うデータの種類が違います。

    マクロ経済ではGDP(国内総生産)や失業率などの国全体のデータを、
    ミクロ経済では個々の家庭の支出や企業ごとの損益、需要と供給のバランス関係を研究対象として扱います。

    マクロ経済について


    国単位の大きな経済データを分析し、広い視点から将来的な景気動向などを見るのがマクロ経済学の立ち位置です。
    扱うデータが膨大な分数式や分析手法が複雑になりますし、長期的な視点で物事を見るスタンスが必要になります。

    マクロ経済学を勉強すると、貿易の仕組みや政府の予算案配分の意味がわかるようになります。マクロ経済学では国同士の取引や国家単位の収支分析を行うので、国がいまどのようなビジョンでお金を使っているのかが身近な感覚でつかめるようになります。

    ミクロ経済について


    ミクロ経済学の得意分野は、細かいデータを積み重ねて全体の経済動向を調べることです。
    扱うのは家庭内での消費やひとつの企業の給与推移データが中心なので、研究範囲はやや狭くなります。

    ミクロ経済学を勉強すると、自分が毎日使うお金が社会でどのようにまわっているのかがわかるようになります。

    コンビニで払った数百円の行き先が具体的にイメージできるということですから、経済という分野が身近に感じられるかもしれませんね。
    たとえるなら、ピンポイントな現象をルーペで細かく観察するイメージでしょうか。

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    どちらから勉強するのがおすすめ?


    経済とは、言ってみればその国の元気度です。

    その国が今どのくらい元気なのかを知るために経済学があって、マクロ経済学とミクロ経済学ではそのアプローチが違う、という言い方もできます。

    俗に、マクロ経済学は積分的な手法、ミクロ経済学は微分的な手法とも言われます。

    マクロ経済学とミクロ経済学。

    どちらから先に勉強したほうがいいかは個人の好みや資質によるようです。ほとんどの予備校ではマクロ経済中心の予習を勧めていますが、最終的に両方とも勉強するのであれば、どちらから始めても大差はないようです。

    マクロ経済学では失業率などの社会学にもつながるデータを扱うので、複雑な数式を解くのが好きな人や、社会学的な視点から経済を見たい人におすすめです。

    ミクロ経済学は扱うデータが比較的小規模なので、いきなり広い範囲について考えるのが苦手な人や身近なところから経済の本質をつかみたい人に向いていると言えます。

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    大きさの単位について


    さて、次は大きさの単位についてみてみましょう。

    ここで言うマクロやミクロは抽象的な数量概念なので、具体的な数をもっていません。

    ただ、ミクロを英語読みにしたマイクロ(micro)は、10のー6乗、ミリのさらに1000分の1という単位になります。

    ものすごく小さい数ですが、マイクロナノメートルとなるともう、高性能の顕微鏡でなければ見ることができないサイズになります。

    ミクロは単位の世界ではメチャメチャ小さいわけですね。
    ちなみに、ミクロよりもっと小さい単位も存在します。

    ご参考までに、どんどん小さくなっていく順番に単位を紹介します。

    ミリ 10のマイナス3乗
    マイクロ 10マイナス6乗
    ナノ 10のマイナス9乗
    ピコ 10のマイナス12乗
    フェムト 10のマイナス15乗
    アト 10のマイナス18乗

    ナノ、ピコあたりまではメジャーですよね。フェトムはなんか響きがかっこいいですね。
    アトは、原子のアトム(atom)と何か関係しているのですかね。

    ちょっと思ったのですが、microSDってSDカードと比べて、そこまでは小さくないですよね…。

    ・・・・・・・

    はい。
    すいません。

    逆にどんどん大きくなった場合の単位はこちらです。

    テラ 1000の100億倍
    ペタ テラの1000倍
    エクサ ペタの1000倍
    ゼタ エクサの1000倍
    ヨタ ゼタの1000倍

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    まとめ


    今回はマクロとミクロの違いについて紹介しました。

    基本的には、

  • マクロはものすごく大きい

  • ミクロはものすごく小さい

  • という違いがありますが、具体的に使われているケースを見るとさまざまな意味を持ってきます。

    マクロ経済学ではGDPや失業率などの国ごとのデータを扱い、
    ミクロ経済学では個々の家計や物価の推移など小さい単位のデータを扱います。

    マクロ経済学がいきなり森を見る学問なら、
    ミクロ経済学は木を見ることで森を見る学問と言えますね。

    大きさについては、
    マクロは具体的な数値(マイクロ)がありますが、
    ミクロのほうは大きさを示す単位としては存在しませんでした。

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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