推測と推察の違い!意味はどう違う?使い分け方法もチェック!
記事公開日:2016年10月11日
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推測と推察。
どちらも表には出ていない事柄について、
想像をめぐらせる意味ですよね。
なんだか同じようなことばですが、
どのような違いがあるのでしょうか。
名探偵のコナンくんが、
事件の真相を考えるときは、
いったいどちらが入るのでしょうか。
と、いうことで!
今回は推測と推察の意味の違いや、
使い分け方法についてまとめました。
推測の意味
推測の意味について辞書で調べてみましょう。
- 推測
ある事柄や情報に基づいて,おしはかって考えること。
推量。
例文
原因を推測する。
推測が当たる。
この解説を読むかぎり、
客観的な事実をもとにして論理的に結論を導く
というニュアンスが読み取れますね。
「データから推測する」
という言い方はありますが、
「データから推察する」
となると少し違和感があります。
このことから、科学や事件捜査など、論理的思考がもとめられる分野では推測が使われることが多いと考えられます。
では次に推測の方はどうでしょうか。
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推測の意味
推察の意味も辞書でで調べてみましょう。
- 推察
他人の事情や心中を思いやること。おしはかること。
推量。
例文
おおよその推察がつく。
複雑な事情と推察する。
よりくわしい用法解説では、
推察は事情や他人の心情を思いやること
とあります。
「思いやる」というのは推測の解説には出てこなかった表現ですね。
漢字の意味からも考えてみましょう。
計測や測定などにも使われているように、
「測」はもともと、何かを数値化するというニュアンスがあります。
そのため推測も、客観性が必要となる事柄について、
「こうでなければおかしい」
という論法で仮説を立てることをいいます。
推論のアプローチとしてはデジタル的ですね。
一方の「察」は、
目に見えないものを察する
という意味をもっています。
身長や体重を察するとはいいませんよね。
「この人はきっとこう思っているんだろうな」
とアナログ的なアプローチで想像をめぐらせる場面では推察を使うのが自然です。
ポイント
これが違いのポイントです。
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使い分け方法について
推測は客観的。
推察は主観的。
このポイントをおさえておけば、
使い分けはそれほど難しくはありません。
「事件の経緯を推測する」
「科学的データから事故の原因を推測する」
「科学的データから事故の原因を推測する」
このように推測は、客観的事実から客観性のある結論を導き出す場合に使います。
「相手の気持ちを推察する」
「患者の事情を推察して動くのが看護師の仕事です」
「患者の事情を推察して動くのが看護師の仕事です」
推察のほうは、人の気持ちや事情、背景など、
主観的な事柄について想像をめぐらせる時に使います。
友だちが大きなケガをして、
どうしてケガをしたのか原因を知りたい時は
ケガの原因を推測する
になりますが、
ケガをした友だちの気持ちを想像する場合は
友だちの気持ちを推察する
となります。
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まとめ
今回は、推測と推察の違いや使い分け方法について紹介しました。
- 推測
客観的事実から結論を導くこと。
データや数値などに使う。
- 推察
主観的な事柄について想像すること。
人の気持ちや事情などに使う。
推測は、物事、行為。
推察は、感情、事情。
の場合に使うと考えるとわかりやすいですね。
ちなみに、名探偵のコナン君の場合は推理になります。
ちょっとずるい答えですかネ。
(^^;
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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