耐えると堪えるの違い!こらえる以外に意味の違いはあるの?
記事公開日:2017年5月1日
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痛みや辛い気持ちを我慢するとき。
漢字に変換すると、どうなりますか?
「耐える」
って言いますよね。
しかし、ちょっとまってください。
もう一つ、
「堪える」
という漢字もあります。
どちらも「たえる」と読みますが、
どういった違いがあるのでしょうか。
「拳を握ってたえる!」
なんていうと苦痛や困難や重圧に圧し掛かられてもぐっとこらえるってイメージですよね。
でも、たとえばこの場合は、
「堪える」と「堪える」
いったいどっちを使ったらよいのでしょうか。
・・・・・・・
と、いうことで!
今回は「耐える」と「堪える」の違いについてまとめました。
それではさっそくみていきましょう!
耐えるの意味
まずは基本的な意味をチェックしてみましょう。
- 耐えるの意味
苦しいこと、辛いこと、嫌なことをじっと我慢する。
辛抱する。こらえる。
外部から加えられる強い力や作用に対しても、屈したり影響を受けたりせず、抵抗する力をもつ。
持ちこたえる。
このようになります。
ざっくりいうと、「ぐっと我慢する」という感じですね。
日常生活においても割と頻繁に使う言葉です。
堪えるの意味
続いてもう一つの堪えるはどうでしょうか。
- 堪えるの意味
それをする能力がある。
その力量がある。
わざわざそうするだけの価値がある。
○○に値する。
このようになります。
なんだか「耐える」よりもちょっとポジティブな印象ですね。
比べるとそこまで汎用性の高い言葉ではないようです。
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耐えると堪えるの違い
では、ここで耐えると堪えるの違いについてみてみましょう。
「耐える」というのは外部からの圧力に対して、
をあらわしています。
「忍耐」や「耐久」などの言葉から
イメージすると分かりやすいですよね。
「上司からの重圧に耐える」
「1トンの重さに耐える」
「1トンの重さに耐える」
のように精神的な意味合いでも使いますし、
物理的な重みに対しても使います。
対して「堪える」の方は値打ちがある、
それだけの能力を持っているという意味の言葉。
何かを否定するときに、
「見るに堪えない」
のように言いますよね。
これは、
という意味になります。
こういったふうに「堪えない」と、
否定形で表現することも多い言葉ですね。
このように説明すると
「なんだ、全然意味の違う言葉なんじゃない」
と思いますよね。
しかし「耐え忍ぶ」などの言葉は「堪え忍ぶ」と書くこともあります。
この場合、意味合い的には「耐える」の要素が強いですが、
こんなふうに両方の漢字を当てはめることもあります。
ややこしいですね。
(^^;
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こらえるの場合は?
では、ちょっと似ている意味の、
「こらえる」と比べるとどうでしょうか。
こらえるを漢字で書くと
「堪える」
になります。
「堪える(たえる)」と「堪える(こらえる)」では
漢字が一緒なのでルビをふらないと分からないですよね。
こらえるの意味もみておきましょう。
- 「こらえる」の意味
苦痛や欲求などを我慢する。
感情などを抑えて外に出さない。
許す。堪忍する。
このようになります。
「堪える(たえる)」
の意味と似ていますね。
というか、
「堪える(たえる)」の意味の中に「こらえる」と出ているので意味の共通した部分はあるようですね。
しかし、こらえるの方には許す、堪忍するなどの意味合いもあるので、より精神的なニュアンスが強いようです。
ちなみに漢字で書いた場合、「堪える(こらえる)」以外にも「怺える(こらえる)」という漢字もあります。
英語で言うと?
では「耐える」と「堪える」を英語で言った場合どうなるかを紹介していきましょう。
「耐える」を英語にする場合、物理的な意味か精神的な意味かで訳は変わってきます。
物理的な場合は耐久や耐久力をあらわす
“durability”
“endurance”
などに訳せます。
精神的な意味であれば、我慢する、じっとこらえる、抑えるという意味の、
“bear”
“endure”
“stifle”
などが当てはまります。
「持ちこたえる」という意味の、
“stand”
“withstand”
も使えますね。
(^^ゞ
「堪える」を英語にする場合は、
「適する」「値する」という意味の
“be fit”
“be equal”
などが当てはまります。
さらには、形式ばった言い方だと「~する資格がある」という意味で
“be competent”
という場合もあります。
なんだか、英語に言い換えた方が、
いろんな言い方がありますね。
(^^;
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まとめ
今回は「耐える」と「堪える」の意味の違いや、
「こらえる」との違いについて紹介しました。
今まで割りとごちゃ混ぜにして使っていたかもしれませんが、
意外にもそれぞれ
「苦しいこと、辛いこと、嫌なことをじっと我慢する」
「それをする能力がある。その力量がある」
「それをする能力がある。その力量がある」
などの意味の違いがあるようなので、
混同できない部分もありましたね!
英語に直した場合もバリエーションが豊富で
「どれを使ったらいいかな?」
と迷ってしまいそうです。
物理的な意味と精神的な意味で使う英語を変えるのは当たり前ですが、
「悲しみをぐっと我慢する」
と
「笑いをこらえる」
などを言い換える場合は、
使う英単語を変えてみるのも良いかもしれませんね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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