「吹く」と「噴く」の違い!おもわず「ふきだす」はどっちの「ふく」?
記事公開日:2018年6月30日
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「吹く」と「噴く」。
どちらも読み方は「ふく」ですよね。
意味もなんだか似ています。
例えばです。
「それ、面白いねー!」
「おもわずふきだしたよ!(笑)」
ここでいう、「ふきだす」を漢字に直した場合、
いったい、どちらの表現を使うのが正解なのでしょうか。
・・・・・
なんだか、どちらでも問題なさそうに思えてきませんか?
そこで今回は、この2つの似ている漢字
それぞれの意味からチェックです。
「吹く」の意味
まずは「吹く」の意味からみていきましょう。
- 「吹く」の意味
- 風が起こる。また、動いて通っていく
- それまで見えなかったものが表面に表れ出る。生じる
- 風が通ってきてものに当たる
- 口をすぼめて息を強く出す。息をはく。また、そのようにして吸い込んだタバコの煙を出す
- 息を強く出して物に当てる
- 管状のものに息を貫き通す
- 楽器を吹くことによって音楽を作り出す。演奏する。奏する
- ありもしないことを言う。また、事実を大げさに言う。大言壮語する
- 水を霧状にして吹きかける
- 呼気といっしょに鯨が海水を勢いよく体外に出す
かなりいろいろな意味がありますね~。
「ありもしないことも言う」という意味はおもしろいですね。
確かに、嘘をついてることを表現するのに
「うそぶいてる」
なんて言ったりしますが、
この言葉は「吹く」から来てるんですね~。
これは「噴く」には無い意味です。
(^^ゞ
吹くのちょっと古い意味も見てみましょう。
- 古い意味
- 鉱石をとかして金属をとり出す。精錬する
- 金属を溶かして器具を作る。鋳造する
なるほど。
昔は金属を加工したりする時に使われる言葉だったわけですね。
「吹く」という言葉にはこんなにもたくさんの意味があります。
こういった語源や言葉の意味をみてみると、
それでは、もう一つの「噴く」の方がどうでしょうか。
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「噴く」の意味
ここでは「噴く」のほうの意味をみてみましょう。
- 「噴く」の意味
- 内部にある気体、液体、火などが勢いよく外へ出る場合に使う
- 沸騰して中の湯などがあふれ出る
- 水・温泉・石油・血・ガスなどが中から勢いよく円柱状になって外へ出る。また、そのようにする。
こうしてみると、「吹く」と比べて、
「噴く」の方がそのそもの意味の数が少ないですね。
ただ、その中でも意味を見てみると、
ここまで意味をみてみると、違いが見えてきましたね~。
「吹く」と「噴く」の違い
この二つの意味を調べて「吹く」と「噴く」の違いをみてみると、
「吹く」の場合は、
「噴く」の場合だと
「吹く」は、
風や息など形のないものが、音や煙に変化したりと少しゆったりとした感じ
一方、「噴く」の方は、
炎や水など量も多く、しかも勢いがあって、急な感じ
という違いがあります。
また、
「吹く」の方は汎用性があり、いろいろな場面で使えますが、
「噴く」の方は、勢いがないと使えないので、用途が限定される。
という違いがあることがわかりますね。「噴く」の方は、勢いがないと使えないので、用途が限定される。
(^-^)h
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例文と使い方
ここでは、よりわかりやすく違いのニュアンスを知るために、
いくつか例文をみてみましょう。
「吹く」の例文
ほかの「吹く」は緩やかで穏やかな印象を受けますよね。^^
「噴く」の例文
「噴く」の方は全部、激しい感じですね!
「吹く」の場合は空気など見えないものもありましたが、
「噴く」の場合は
- 「血」や「火」や「お湯」
などなど。
目に見えるものであるというところもポイントの一つですね。
例えば、
「鯨が潮を噴く」は「鯨が潮を吹く」とも書きますが、
この場合はやはり「勢い」によって使い分けられていますよね。
思わず「ふきだす」はどっちの「ふく」?
では、面白くて思わず笑ってしまって「ふきだす」という言い回しの場合は、
辞典で調べてみると
「吹く」
「噴く」
どちらも使えると書いてあります。
今回2つの意味を調べたニュアンスからすると、
状況に応じて変えれば良いということになります。
一般的には、
「思わず吹き出してしまった」
と書きますが、「ふきだしかた」にもよりますよね。
例えば・・・
上はフッと息を漏らす感じ、失笑。
下は、大爆笑して勢いよく笑った。
ということが伝わります。
ただ、「噴き出す」の場合は、物理的に口から何かが出てそうですけどね。
おつゆとか・・・
牛乳とか・・・
まとめ
今回は「吹く」と「噴く」の違いについて紹介しました。
「吹く」は
例外として、嘘をつく時などに「ホラを吹く」といった使い方もします。
対して「噴く」の方は、
いっけん、同じような意味のように思えても、
こうして調べてみると明確な違いがありますね。^^
一般的なのは「吹く」の方なのでこちらを使っておけばOK。
「吹きかた」が激しい場合、もしくは物理的な場合は、
「噴く」の方を使えばOKです。
言葉の使い方に新たな風が吹く・・・
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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