景色(けしき)と風景(ふうけい)との違い!光景(こうけい)や景観(けいかん)と意味は違うの?
記事公開日:2016年1月12日
最終更新日:2019年5月30日
Sponsored Link
自然が多い地域や海などに旅行に行くと、美しい景色に遭遇したりします。
今、「景色(けしき)」という言葉を使いましたが、
これって、「風景(ふうけい)」と言い換えることもできると思いませんか?
他にも、「光景」や「景観」など、
状況を表す言葉ってけっこういろいろありますよね。
(^^;
どれも似たような言葉の意味になるような気がしますけど、
いったいどのような違いがあるのでしょうか。
なにかそれぞれ定義などがあって使い分けているのでしょうか。
今回は風景と景色の違いや、似ている言葉の
意味の違いについて紹介していきましょう。
目次
風景の意味
風景を辞書で調べると、
- 「目に映る広い範囲の眺め。ある場面の情景。ありさま」
と出ています。
例としては、
「山岳風景」
「のどかな田園の風景」
「仲睦まじい親子の風景」
「のどかな田園の風景」
「仲睦まじい親子の風景」
などがあるでしょう。
景色の意味
景色を辞書で調べると、
- 「観賞の対象としての自然界の眺め」
と出ています。
例としては、
「一面の雪景色」
「電車から見える景色」
「日本アルプスの雄大な景色」
「電車から見える景色」
「日本アルプスの雄大な景色」
などがあるでしょう。
Sponsored Link
風景と景色の違い
では、この2つ、いったいどのような意味の違いがあるのでしょうか。
風景と景色の意味を見て、
「一緒じゃないの?」
と思ってしまうかもしれませんが、双方には微妙な違いがあります。
風景(ふうけい)
風景は目に映る眺めという意味であり、
どんな場面や情景であっても風景に間違いはありません。
景色(けしき)
対して景色の場合は鑑賞の対象として、というニュアンスが濃くなります。
また景色という言葉は主に自然界に対して使うことが多くなります。
景(けい)の文字の意味について
そもそも「景」という文字は、
光
という意味合いがあります。
なので、風景は風と光が目の前に広がるという意味の言葉であり、
景色は色と光りと影のバランスというような意味合いが強くなります。
また、風景が視覚的な意味合いなのに比べ、
景色はやや精神的な意味合いも含まれてきます。
Sponsored Link
光景や景観の場合は?
光景や景観にも違いがあります。
光景(こうけい)
光景は、
- 「目の前に広がる景色。眺め。ある場面の具体的なありさま」
を表しています。
「信じられない光景」
「惨憺たる光景」
「惨憺たる光景」
などといった使い方もするので自然の情景以外にも用いることが多くなります。
景観(けいかん)
対して、景観という言葉は、日常生活においての情景という意味で用いられる言葉。
ですが、そもそもの成り立ちは植物学者がドイツ語のLandschaft(ラントシャフト)の訳語として当てたのが始まりで、後に地理学において用いられるようになりました。
山や川などの自然景観と、都市の街並みや田んぼ、屋敷、漁港など、人間の手が加わった情景である文化景観に分けられています。
Sponsored Link
まとめ
今回は風景と景色の違いについて紹介しました。
一見同じ意味の言葉に思えますが、風景があらゆる情景に当てはまるのに対し、
景色は観賞の対象としての自然界の眺めというニュアンスがあります。
光景や景観にも使われ方や成り立ちに違いがあるので、ポイントとして覚えておきたいですね。
ことば | ニュアンス | 使われ方 |
風景 | 視覚的 | 広い範囲のありのままの眺め |
景色 | 精神的 | 鑑賞の対象となることが多い。主に自然に対して使う |
光景 | 汎用的 | 日常で使う。自然以外のものに対しても使う |
景観 | 人工的 | 地理学や建築で使う。自然景観と文化景観の2つに分かれる |
今回は以上です。
参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
Sponsored Link
この記事が参考になった!」場合はこちらのボタンでポチッと応援お願いします!
最近のコメント