湖、沼、池の違いって何?
記事公開日:2014年10月29日
最終更新日:2016年7月2日
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東京は練馬の石神井公園という所に、三宝寺池って池があるんですよ。
環境庁選定の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれていて、
石神井川の水源とされています。
自然がとても豊かでかなり広くて、
歩いて回ると1週20分くらいかかるかなー。
そこでふと疑問が。
この池は、池と言うにはでかすぎる!
かと言って湖というほど大きくはない!
かと言って湖というほど大きくはない!
これって、池じゃなくて沼じゃない!?
で、疑問を持ち始めると、
じゃあ、湖は?どうやって名称が決まってるの?
と、ふつふつと気になってきちゃいます(>_<)
そこで今回は、湖、沼、池の違いについてまとめました。
湖、沼、池の違い
さて、湖と沼と池の違いは、
いったいどのにあるのでしょうか。
なんとなく、
- 湖 > 沼 > 池
というイメージがありますよね(^^;
その明確な違いについて調べてみると、
ヒントは国土交通省のホームページにありました。
以下、引用です。
辞書(じしょ)や辞典(じてん)では
湖は、深く、岸には植物が生えていますが、中央の深いところには植物がないものを、
沼(ぬま)は、湖より浅く、深いところにも植物が生えているものを、
池は、地面にできたくぼみに水のたまったところ。ふつう、湖沼(こしょう)より小さいもの。人工的(じんこうてき)に作られたもの。
となっています。
参照 国土交通省:http://www.gsi.go.jp/kohokocho/kohokocho50027.html
つまり、
池:人工的に作られている
沼:中心の深いところにも植物(水生植物)が生えている
湖:中心の深いところで植物が生えていない
沼:中心の深いところにも植物(水生植物)が生えている
湖:中心の深いところで植物が生えていない
ということで、ポイントは、
植物が生息できるか否か
という所にあるようです(^-^)h
条件に当てはまらないものも
とはいえ、ダムとして人工的に作られたものでも、
湖といったり、条件に当てはまらないものもあります。
実際の名称については、条件に当てはまらなくても、
鰻池や大鳥池など、固有の名称で呼ばれる事も多々あります(^^;
実際に、明確な定義はなく、誰かが名づけたり、
昔から呼ばれてる名称だと、先ほどの条件にかかわらず、
「池」や「沼」、「湖」など、好きなように呼ばれてたりするのです(^-^)h
ちなみに、石神井公園の三宝寺池については、
昔は日本初の100mプールとして使われたり、
その後に釣り堀となっていた期間もあるとか。
この場合は、人工の手が入ったから、「池」というこのなのでしょうか、ネ。
ちなみに、陸水学ではもう少し厳密な区別があります。
陸水学上の区分
池 | 小さい水塊であるか、人工的か否か。 |
沼 | 湖より浅く、深さは1~5メートル。夏に水温成層がない |
湖 | 沼より深く、深さは5メートル以上。夏に水温成層がある |
水温成層とは
水の温度が層になっていること。
上の方は温かく、下の方が冷たくなる現象。
沼だと、5メートル以内と浅いので、水面も底も同じ温度。
よって、水際に生える植物のうち、水中でも自生できる植物は、
沼の底でも同じ温度なので自生することが可能となる。
水の温度が層になっていること。
上の方は温かく、下の方が冷たくなる現象。
沼だと、5メートル以内と浅いので、水面も底も同じ温度。
よって、水際に生える植物のうち、水中でも自生できる植物は、
沼の底でも同じ温度なので自生することが可能となる。
このように、学問など、どうしても分類せざるを得ない時は、
上記のように、分類されている場合もあります(^^
まとめ
今回は、湖、沼、池の違いについて紹介しました。
大きくは水生植物が自生できるか否かで沼か湖に分けられます。
また、池は人工物であるかどうかで決まります。
ただし、名称については、実際に呼ばれている呼び名が優先される為、
厳密に「これだからこう!」という明確な定義は存在していません(^^;
一般的に言われている、それぞれの違いを、
以下の表にまとめましたので、よろしければご参考ください。
湖 | 沼 | 池 | |
サイズ | 大 | 中 | 小 |
深さ | 5メートル以上 | 1~5メートル | 浅いことが多い |
出来たのが | 自然 | 自然 | 人工的 |
深い所に | 水生植物なし | 水生植物あり | – |
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