帰省(きせい)の意味は?帰郷(ききょう)との違いは?
記事公開日:2015年7月10日
最終更新日:2015年12月30日
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暑い季節になりましたね~。
8月にもなると、大人にも子供にも、
多くの人が訪れる嬉しい夏休みがあります。
せっかくの夏休み!
故郷で過ごす予定を立てている人も多いかと思います。
で、その際に心配なのが「帰省ラッシュ」ですよね(^^;
あの、車の動かないっぷりったらありません。
「おい、車よ!お前はそんなに重いのか!」
といいたくなっちゃいます(笑)
夏休みの一大イベント「帰省(きせい)」ですが、
似た言葉には「帰郷(ききょう)」というものがありますよね。
不思議と「帰郷ラッシュ」という言葉は耳にしません(笑)
では「帰省」と「帰郷」はどう違うのでしょうか。
今回はこの2つの言葉の違いについてまとめました。
まずは「帰省」の意味からみていきましょう~。
それではどうぞっ
帰省の意味
岩波書店発行の「広辞苑第六版」によりますと、
「帰省」とは、
という意味になっています。
ただ単に「故郷へ帰る」だけではなくて
「父母の安否を問うこと」という意味が入る場合があるのですね~。
帰省と帰郷のニュアンスの違いとは?
では一方の「帰郷」はどういったいみでしょうか。
こちらは単に「故郷へ帰ること。」
となっています。
あれれ?
これではさっきの「帰省」と同じ意味になってしまいますよね。
こんな時には、使われている漢字に着目してみましょう(^-^)h
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「省」と「郷」
省(かえりみる)というのは、
1.
自分の内心をよく見てみる
2.
注意する。
心する。
自分の内心をよく見てみる
2.
注意する。
心する。
という意味があります。
これを「帰省」の意味に当てはめると、
帰ることをよくよくこころにとめる
となるのですが、これは何をこころにとめるのでしょうか?
これは、もちろん両親ですよね(^^
つまり「帰省」は、もともと
両親がいる故郷に戻って安否を確かめたり挨拶をしに行く
という意味が込められていたのです。
対して「郷」はどうでしょうか。
ここで言う郷(さと)は「里」と同義語で、
- 田舎、または村の集合体
を指しています。
なので、こちらは「お父さん、お母さん」という、
自分の気持ちとは関係なく、
物理的な「故郷」を指しているわけですね~。
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自分の故郷っていったいどこにあるもの?
私の学生時代のことですが、山口県出身の友人がいました。
彼のご両親が山口県外へ転勤になった後、
彼は夏休みに親元へ行くことを、
「帰省」
とも
「帰郷」
とも言わずに、
「実家に行く」
と言っていました。
一方で彼は、ご両親もご親戚もいらっしゃらなくなった
山口県に遊びに行ったことを
「帰郷した」
と言っていました。
・・・・・・・
「帰郷」は「故郷へ帰ること」ですが、
では「故郷(ふるさと)」とは何でしょうか。
「広辞苑」には、
- 生まれ育った土地。ふるさと。郷里。
とあります。
この場合は必ずしも父母や親戚の居住の有無は問われないようですね。
ついでに「実家」を調べますと~
- 1.
自分の生まれた家。父母の家。
2.
婚姻または養子縁組によって他家に入った者から元の家をいう称。
とあります。
私の山口県出身の友人は「実家」を一番目の後段、
「父母の家」の意味で使っていたのでしょう~。
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まとめ
今回は「帰省」と「帰郷」(ついでに「実家に行く」も)の
違いについて紹介しました。
偉い人とお話する時など、かしこまって話したりしてる時に、
なんとなく、「帰省」を「帰郷」に言い換えてたりしましたが、
じつはこんな言葉のニュアンスの違いがあったんですね~。
夏休みの予定を周囲に知らせる時は、
ちょっとしたことですが気をつけたい言葉の違いですね(^^;
今回は以上です。
参考になりましたら幸いです(*゚ー゚*)ノシ
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