変えると替えるの違い!言い換え表現や「換える」「代える」との違いも紹介!
記事公開日:2016年5月1日
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「変える」「替える」といったように言葉の意味が似ている。
そして、ほぼ同様の使い方ができる漢字のこと。
これを同訓異字といいますが、
日常の色々な場面でふと出くわすことがありますよね。
「底がボロボロになってしまったので靴を買いかえたいなあ。」
と、言った場合。
さて、「買い○える」の○の部分にどの漢字を使ったらいいのか。
買い替える?
買い換える?
・・・・・
「コッチだ!」
と、パッと判断がつかないという人も多いのではないでしょうか。(^^;
このような日本語の細かな違い、完璧に理解している人は多くはありません。
しかし、今さら日常的な日本語の問題を人に聞くのはちょっと恥ずかしいもの…。
と、いうことで!
今回は「変える」「替える」「換える」「代える」の違いについて紹介していきます。
変えると替えるの違い
まずはオーソドックスに辞書をチェックしてみましょう。
変える
物事を以前と違った状態・内容にする。
物事を以前と違った状態・内容にする。
替える
それを取り除き、そこに新しいものを使う。
それを取り除き、そこに新しいものを使う。
うーん…わかるようなよくわからないような。
次に上記の内容をふまえて例文を作ってみましょう。
変えると替えるの例文
変える
姿を変える
話題を変える
替える
カミソリの刃を替える
畳をとり替える
例文があるとわかりやすいですね。
「変える」では、物事や状況の「変化」を。
「替える」では、物の「交替」する様子を表しています。
ここで、
「交替ともいうけど交換なんじゃないの?」
そんな風に思った方。
実は「替える」と「換える」については明確な線引きができておらず、
「迷ったらひらがなでいい!」
というような風潮すら存在しています…。
いやー日本語って難しい。
それでも違いのわかる人間になりたい!
そんな向上心のある方にはこんな方法があります。
先ほどの例文のカミソリの刃について想像してみてください。
古くなった刃は捨てられてしまいますよね?
交替の対象となるものはその後使われません。
わかりやすく違いを挙げるとするならば、
「替える」「換える」の対象となったものがその後も使われているのか、使われていないのか。
ここが大きなポイントとなるのではないでしょうか。
冒頭の例文で考えてみましょう。
「底がボロボロになってしまったので靴を買いかえたい。」
ボロボロになった靴はその後使われているのかどうか?
余程のことがない限りは新しい靴を買ったらゴミ箱行でしょう。
対象は靴、その後使われることはない、ということは答えは、
「買い替える」
ですね!
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換えると代えるの場合は?
さて先ほど「替える」で少し触れた「換える」、
それと「代える」の違いについてです。
順序良く行きましょう、先ずは辞書を引いてみます。
換える
相手に与える代わりに、相手のものを自分のものとする
相手に与える代わりに、相手のものを自分のものとする
代える
あるものに他のものと同じ役割をさせる。
あるものに他のものと同じ役割をさせる。
先ほどよりはわかりやすいでしょうか。
次に例文です。
換えると代えるの例文
換える
お札を小銭に換える。
お札を小銭に換える。
代える
班長を代える。
班長を代える。
「換える」については先ほどのおさらいです。
交換の対象であるお札と小銭、どちらも価値を失ったりはせず捨てられることもないでしょう。
「代える」については代理、交代等の熟語で考える方がわかりやすいですね。
同じ役割を違う人やものにやってもらうわけです。
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変えると替えるを英語で言うと?
では、次に英語で比較してみたらどうでしょうか。
日本語では何といっても声に出してみると全部一緒ですからね
頭ではわかっていてもややこしいったらありません。
英語での違いはどうなっているのか、
「変える」「替える」それぞれ例文を作り英語にしてみます。
変える
考えを変える
change one’s mind
考えを変える
change one’s mind
替える
古い機械を新しいのに替える必要がある
The old machines need to be replaced by new ones.
古い機械を新しいのに替える必要がある
The old machines need to be replaced by new ones.
日本語とは違いはっきりとした単語の違いが現れましたね。
更にChangeとReplaceの単語の意味を調べてみましょう。
Change
変化、移り変わり、取り替え、交替。
変化、移り変わり、取り替え、交替。
Replace
取って代わる、取り替える、交換する。
取って代わる、取り替える、交換する。
なんと全ての漢字が出てきてしまいましたね。
英語の方が日本語よりもざっくりした印象がありますね。(笑)
ただ、先ほどの例文のように、
前後の文章の流れによっては使い分けが存在するようです。
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まとめ
今回は、「変える」「替える」「換える」「代える」といった、
同訓異字の意味の違いや使い分けについて紹介しました。
似たような意味のように感じますが、
やはりそれぞれに使い分けが存在します。
変える:変化する。元の状態ではなくなる
替える:元にあったものと交換する。元のものはもう使わない。
換える:交換前と同じ機能・価値を持つ。
代える:代替となるものを使う。
替える:元にあったものと交換する。元のものはもう使わない。
換える:交換前と同じ機能・価値を持つ。
代える:代替となるものを使う。
「替える」「換える」の違いで迷ったときは、
先ほどのカミソリの例を思い出してくださいね!
そして、どうしてもどれが当てはまるのか分からない場合は…。
最終手段、「ひらがな」で行きましょう。(笑)
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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