送ると贈るの違い!使い分けのポイントは?祝電や祝辞の場合はどっちを使う?

記事公開日:2016年5月4日

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送る」と「贈る」。
どちらも「おくる」と読みますよね。

どちらも「何かを相手に届ける」という意味では共通していますが、
「贈る」は形のあるプレゼント、という風になんとなく使い分けています。

しかし、紛らわしい場合もあり、
時にはあれっ?と混乱してしまうんですよね。

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たとえば、「プレゼントをおくる」などであれば「贈る」を使うのがよさそうだというのはわかります。

ですが、結婚式に参加できないときにお祝いのメッセージをおくる場合の、

祝電をおくる

などは、「贈る」と「送る」どっちを使ったらよいのでしょうか。

読み上げるための紙を送付しているから「送る?」
それとも、お祝いの気持ちを届けているから「贈る?」

今回は、ちょっと紛らわしい「送る」と「贈る」の違いについてハッキリさせちゃいましょう!

それではさっそくみてみましょう~。


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送ると贈るの違い


まずは、困ったときの国語辞典。送ると贈る、それぞれの意味と使い方を調べてみました。

小学館の「デジタル大辞泉」によると、

    送る(動)

  • 1. 物や情報などを、先方に届くようにする。「荷物を送る」、「信号を送る」、「視線を送る」

  • 2. 人を、ある役割をもたせて差し向ける。派遣する。「刺客を送る」、「企業に人材を送る

  • 3. 管轄を移す。「身柄を検察庁に送る」

と説明されています。

これ以外にも、これから帰る人に特定の場所まで付き添ってあげる(駅まで車で送るなど)。
親しい人に別れを告げるといった意味もあります。

野球の送りバントは、(選手を順々に塁に移動させる)ことですから、「送る」には人や物をどこかに移動させるという意味があるようですね。


一方、「贈る」のほうはどうでしょうか。

    贈る(動)

  • 1. 感謝や祝福などの気持ちを込めて、人に金品などを与える。

  • 2. 贈り物をする。「記念品を贈る」、「はなむけの言葉を贈る」

  • 3. 官位や称号などを与える。「位階を贈る」

となっています。

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なんとなく、「贈る」のほうが意味が限定されているような気がしますね。
では次に、使い分けのポイントについてもう少し詳しくみてみましょう。

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使い分けのポイントについて


ここまで読んで、勘のいい人はピンときたのではないでしょうか。

「贈る」にあって「送る」にないもの。

それは気持ちです。


プレゼントには、必ず気持ちが込められています。
なので「贈る」の方が使われています。

たとえば、卒業式の定番ソング「贈る言葉」が「送る言葉」だったら、なんだか味気ないですよね。


ちょっと待って。だったら、手紙やメールはどうなるの?

と、こんな疑問が聞こえてきそうですよね。

手紙やメールにも心を込めるけれど、「贈る」とは書かないじゃないですか…。

手紙やメールは、言葉。
そして言葉には形がありません。

なので、この場合は(人に情報を伝える)というニュアンスが優先されて、「送る」のほうが使われるのです。

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祝辞や祝電の場合はどっちを使う?


「贈る」と「送る」の違いは気持ちが込められているかどうか。
もっともらしい根拠を見つけて安心していたら、またひとつ大きな疑問にぶつかりました。

というのも、祝辞祝電の場合はどうでしょうか。

形のない言葉だけど、気持ちはしっかり入っているし…。
うーん、悩みどころです。

調べてみると、あらたまった式典では、

祝辞を贈る

と書くことが多いようです。

そう言えば「贈る」の用例に、「はなむけの言葉を贈る」がありましたね。
祝辞も一種のはなむけですから「贈る」を使ってもおかしくはないというわけですね。

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また、祝電の場合も結婚式などでは祝電の贈り物などと表現することが多いようです。
ここでもやはり気持ちを伝えるというニュアンスを優先して「贈る」が使われています。

ちなみに弔電の場合、「贈る」はNGです。
その場合はたんに「弔電を打つ」が正解となります。

より丁寧にしたいなら「弔電をたむける」という言い方になります。
合わせて覚えておきましょう。

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まとめ


今回は、「送る」と「贈る」の違いについて紹介しました。

どちらも物や情報を送るという意味では同じなのですが、違いは「気持ちが入っているかどうか」ということでした。
また、この「気持ち」というのも限定されており、感謝や祝福、地位や称号を与えるときのみに使われます。

例としては以下のようなケースですね。

  • プレゼントを贈る

  • 祝辞の言葉を贈る

  • 祝電を贈る

  • トロフィーを贈る


  • 送るの方がより一般的で、「贈る」が当てはまらない場合はすべて「送る」でOKです。
    なんとなくは知っているようでも、シチュエーションによっては曖昧になり、迷ってしまったりしますよね。

    迷ってしまったときは、今回紹介した「気持ちが入っているかどうか」で判断しましょう。

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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