調製と調整の違い!濃度や予算はどっちを使う?豆乳の場合は?
記事公開日:2016年11月21日
Sponsored Link
調製と調整。
どちらも「チョウセイ」と読み、漢字の作りもメチャメチャ似てますが、よく見ると違う漢字ですよね。
使われている漢字が違うということは、やはり意味も違ってくるのでしょうか。
「濃さをチョウセイする」
「スケジュールをチョウセイする」
「予算をチョウセイする」
「スケジュールをチョウセイする」
「予算をチョウセイする」
など、日常生活でも頻繁に使いますが、文字で書いたときにどのような時に、どちらの漢字を使うのが正しいのでしょうか。
「この場合はこっちだ!」
とはっきりわからない場合は要注意!
漢字は似ていますが、意味はしっかり違ってきます。
ということで!
今回は似ている漢字「調整」と「調製」の違いについてまとめました。
それではさっそくみていきましょう。
まずは、それぞれの意味からチェックです。
(。・∀・)ノ
調製の意味
まずは調製の意味からみていきましょう。
- 調製の意味
注文に応じて必要なものを作ること。
調製の「製」にはつくるという意味があります。
たとえば、薬品や水溶液などを実験プランや指示書などに沿って配合する場合などに使われます。
おもに理系分野で使われる用語なので、一般的にはあまりなじみがないかもしれませんね。
具体的には、
「教授の指示通りに薬品を調製する」
「医師の処方箋に合わせて薬を調製する」
「医師の処方箋に合わせて薬を調製する」
などのように使われます。
何かの指示書やレシピに則って薬品や物質をつくるときは調製、と覚えておきましょう。
また、調製は基本的に理系の分野で使われますが、政治の場面でも使われたりします。
具体的には、
「各省庁の要求に合わせて予算を調製する」
のような例文が挙げられます。
省庁のオーダーに応じて予算を編成するから、調製のほうを使うんですね~。
Sponsored Link
調整の意味
次は調整の意味をみていきましょう。
- 調整の意味
調子や過不足などを整えて、規準や正常状態に合わせること。
調整のほうがより一般的に使われているので、意味もわかりやすいのですよね。
「調」も「整」も、音読みではととのえると読みます。
例えば、料理の味や体調などをより望ましい方向にととのえる場合に調整が使われます。
また、ごちゃごちゃしたものを整理するという意味もあり、
「予定を調整する」
ならすでに入っているスケジュールを整理して新たな予定を入れることを表します。
Sponsored Link
違いは?
ちょっとヤヤコシイので、違いを整理してみましょう。
調製と調整の違い
調製:注文に応じて作る。(make,prepare)
調整:調子や過不足などを整える(adjust)
調製:注文に応じて作る。(make,prepare)
調整:調子や過不足などを整える(adjust)
調製は作ることを調べるので、英語でいうと”make(作る)”や”prepare(準備する)”に相当します。
主に溶液、混合物、純物質などの「物質」に対して使われることが多くなります。
対して、調整はすでにあるものを整えるために調べるので、英語で言うと”adjust”が近い意味となります。
目的の状態に近づけることを指すので、こちらの方が調製よりも一般的です。
例えば、
「予算調整」だと、出来上がった予算をぴったり合わせる意味となりますが、
「予算調製」だと、予算がないところから予算を確保したり、実施するための準備をする意味合いとなります。
例文を紹介
では、ここでもう少し具体的な例文をみてみましょう。
薬を調製する
何かを指定通りにつくりあげる場合には調製が使われます。
この場合は、薬剤師が医師の処方箋に従って薬を調合する意味になります。
薬の大きさを調整する
ただし、薬のサイズが合わずに飲みにくい場合には、このように調整が使われることがあります。
物質濃度を調製する
理系の研究分野ではよく、物質濃度のチョウセイという工程がでてきますが、
もしもそれが教授などの指示に沿って行われる場合は、調製が使われます。
物質濃度を調整する
一方、物質の濃さがどうにもおかしく、もう少しバランスをととのえたい場合には、調整が使われます。
同じようでも状況や目的によって使う漢字は違ってきます。
なまじ、読み方が同じなので、なんだかややこしいですね。
(^^;
豆乳の場合は?
豆乳を飲むときって、買う時に二種類あって、
ちょっと迷いますよね。
すなわち調製豆乳と無調製豆乳。
この時の「ちょうせい」は「調製」が使われていますよね。
これはすなわち、
調製 = 作るときに手を入れているか
無調製 = 作るときに手を入れていないか
無調製 = 作るときに手を入れていないか
の違いになります。
つまり、
調製は飲みやすく「調製」されてますが、
無調製は「調製」してないので大豆そのまま。
ってコトですね。
関連記事はコチラ。
より詳しく違いを紹介しています。
(^^ゞ
ちなみに、牛乳の場合は「成分無調整」など「調整」が使われています。
牛乳以外の成分でバランスをとっているから「調整」なのですね。
(^-^)h
今度、スーパーに行ったときに、牛乳と豆乳に使われている漢字の違いを
ぜひチェックしてみてくださいね♪
Sponsored Link
まとめ
今回は調製と調整の違いについて紹介しました。
調製:注文に応じて作る。(make,prepare)
調整:調子や過不足などを整える(adjust)
調整:調子や過不足などを整える(adjust)
調製はあまり一般的ではありませんが、指示書や計画書にしたがって薬や物質をつくる場合に使われます。
調整は「ととのえる」という意味の漢字が重ねて使われていることからもわかるように、
物事のバランスをととのえて問題のない方向にもっていくニュアンスがあります。
薬をつくる段階では調製になりますが、出来上がった薬をより飲みやすく工夫するなら
薬のサイズを「調整」するの漢字を使うのが正解となります。
なるべくわかりやすいように文章を調整したのですが、いかがでしたでしょうか。
|・ω・)
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
Sponsored Link
この記事が参考になった!」場合はこちらのボタンでポチッと応援お願いします!
最近のコメント