海魚と川魚の違い!それぞれの種類や見分け方は?うなぎはどっちなの?
記事公開日:2018年10月26日
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春はマス、夏ならうなぎ、秋には秋刀魚、冬はブリ!
四季を通しておいしいお魚に恵まれて、
日本人で良かったな~って、思いますよね。
あれ、でもこの魚たち、
秋刀魚やブリは海で獲れているけれど、
マスやうなぎってどこで獲れてるんでしょう?
海魚とか川魚とかって言われるけど、
どんな種類の魚がいて、違いは何なのでしょう?
見分けることって、できるのでしょうか?
今回は、意外と分からない海魚と川魚の
種類や違いについてチェックしていきましょう!
海魚と川魚、見分けることは可能なのでしょうか・・・!
答えはこの記事の中にありますよ!
海魚とは
海水魚、海産魚とも呼ばれる海魚。
まずは、海魚の特徴と種類からチェックしていきましょう。
海魚は、海で生活する魚の総称ですよね。
どんな特徴があるか、知っていますか?
見た目には分かりませんが、海魚には
体内の浸透圧を調整する機能
が備わっています。
なぜ浸透圧を調整する機能が必要なのか?
それは、海水は生物の体内よりも浸透圧が高いためなんです。
そうすると何が起こるかと言うと、
常に体内から水分が抜けていくため脱水を起こします。
これでは海で生きていけませんから、海魚は進化の過程で
体内の浸透圧を調整する方法を身につけて海水に順応したんです。
それでは、調整方法について紹介していきましょう。
海水と同じレベルに上昇させている。
塩類細胞という特殊なイオン輸送細胞を通じて排出する機構を持っている。
海で生活していくためには、こんなすごい機構が必要なんですね・・・
それでは、それぞれの機構をもつ海魚をチェックしていきましょう!
浸透圧順応型 | ヌタウナギ類 |
浸透圧調節型 | サメ、エイ、シーラカンス |
イオン排出機構発達型 | チョウザメ、ウツボ、アナゴ、ニシン、 イワシ、スズキ、タイ、マグロ、タラ、 アンコウ、ボラ、カレイ、ヒラメ、 マンボウ・・・ |
こうして見ると、イオン排出機構発達型の魚が多いですよね。
実は、海魚のほとんどはイオン排出機構発達型なんです。
尿素を使った浸透圧調節よりも、塩類細胞を使ったイオン調節の方が
海での生活に有利だった結果、そんな魚が増えたんですね。
浸透圧順応型の海洋生物は、魚よりはクラゲやウニ、ホヤや甲殻類の類が多いです。
あんまり深く掘り下げると、進化の話やらなんやらで難しくなるので、
この辺にしておきましょう。
お次は川魚の紹介です!
川魚とは
淡水魚とも呼ばれる川魚、
当然、川に住んでいる魚のことですよね。
川魚と聞いて思いつく魚ってなんでしょうか。
鮎!
美味しいですよね。
エサにしている苔の香りが爽やかで大人の味ですよね。
サケ!
塩焼きが美味しい!
あれ?でも、サケって海にもいますよね・・・
じつは、川魚(淡水魚)って、明確な定義が難しいんです。
海から出入りする魚も多いので、分類としては
一生のうち、どのくらいを川で過ごすか
で決めています。
細かい分類もあるのですが、どうやら研究者によって議論が分かれるようなので
今回は一生を川で過ごす純淡水魚とそれ以外と、
大ざっぱに二種類に分けて紹介します。
純淡水魚 | コイ、ナマズ、ドジョウ、ブラックバス |
それ以外 | ボラ、スズキ、アユ、サケ(マス)・・・ |
こうして見ると、純粋な淡水魚って少ないんですね~・・・
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海魚と川魚の違いと見分け方
ここまで、海魚と川魚について説明していきましたが、
この二つの違いを図にしてまとめてみましょう。
この違いを見分けるのは難しいです。
なぜなら、純粋淡水魚と純粋な海水魚以外の魚は、
浸透圧の調節機構を器用に使い分けて海水淡水両方の
水の中で生活しているからです。
人によっては、
「海水魚の方が見た目が派手でウロコがゴツイ」
「海水魚の方が美味しい」
と感じる人もいます。
でも、見た目が派手な熱帯魚には淡水魚もいますし・・・
ということで、淡水魚と海水魚の定義の曖昧さも相まって、
見分けるのは困難です。
単純に
海にいたら海魚、川で見かけたら川魚
ってことになっちゃいますね。
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うなぎはどっち?
そう言えば、うなぎは海魚なんでしょうか?川魚なんでしょうか?
「ごんぎつね」という絵本では、川で獲られていますよね。
でも、海にもいますよね。
どっちなんでしょうか?
海にも川にもいるうなぎですが、分類学上は淡水魚、
つまり川魚ということになるようです。
実はうなぎの生態はあまりよく分かっていませんでしたが、
海で産卵していることが2009年に分かりました。
広い海の中でもマリアナ諸島近海で産卵します。
ずいぶん遠いですよね。
日本から2500kmも離れています!
孵化した後は、成長しながら北赤道海流に乗って西へと移動、
台湾沖から黒潮に乗って日本の沿岸河口部へと移動してきます。
そして日本の河で成魚になるんです。
成魚になったら産卵のために、
またマリアナ諸島近海へと還り、一生を終えます。
長い旅をして、日本にやってきていたんですね~。
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まとめ
今回は、海魚と川魚の違いについて紹介しました。
海と川、両方で生活できたり、
水の中で生活するために複雑な機構を持っていたり、
魚の生態って意外と奥が深いですよね。
日本でも、多くの研究者が魚(それも特定の魚です!)について
研究をして、図鑑や本にしているんですよ。
うなぎの生態も、
東京大学の大気海洋研究所というところで解明されたんです。
新鮮なお魚が手に入った時には、きれいに解剖してみると面白いですよ!
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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