ステンレスと鋼の違い!長く使うならどっちの包丁の方がよいのか
記事公開日:2021年4月9日
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そう頻繁ではないけれど、何かの区切りで買うことになる包丁。
包丁ってピンキリですよね。
何十万円もするものから、ご近所のスーパーで買えるお手軽なものまで様々です。
予算が許すなら、長く使えて良く切れる包丁が良いですよね。
素材としては、鋼とステンレスを思いつくことが多いと思いますが、実はそれだけじゃないんです!
ってことで、どんな素材があるのか見てみると、色々出てきます。
- ダマスカス鋼
- セラミック
- 鋼
- ステンレス鋼
と、このくらいはあります。
ダマスカス鋼とか響きがかっこいいですよね。
でも、違いも良く分かりませんし、どれが自分の求めているものに近いのかもサッパリ…
って感じになりますよね。
なので今回は、包丁の素材の違いについて紹介しましょう!
どの素材が良いのか、選ぶときの基準も一緒にチェックしますよ。
それぞれの素材の違い
まずは、先ほど挙げた素材についてそれぞれ紹介します。
ダマスカス鋼
では、かっこいい響きのダマスカス鋼から行ってみましょう。
- ダマスカス鋼とは
異なる種類の金属を層にして鍛造した鋼材のこと。
磨くと表面に独特の波紋が浮き上がってくる。
高級包丁の材料として使われる。
杢目のような模様が出ている金属のことですね。
杢目金屋の指輪を見ると想像しやすいかと思います。
こちらはダマスカス鋼とは呼びませんが、複数の金属で模様を浮き出す技術は同じです。
ただ、こちらは料理人レベルの人が使う包丁になるので、購入するとなると選択肢からは外れていきますね…
セラミック
次はセラミックですね。
名前自体はよく聞きますが、どんな特徴があるのか見てみましょう。
- セラミックとは
陶器の一種。
陶器なので錆びない。
包丁の特徴としては、切れ味が持続するが、一般的な砥石で研いで切れ味を復活させることはできない。
陶器なので衝撃に弱く、刃が割れたり欠けたりしやすい。
包丁としては軽量で、刃が薄いのでトマトなんかも切りやすいと評判です。
他にも、金属包丁独特の金気臭さが付きにくいというメリットもあります。
一方で、衝撃に弱いためにカボチャのように固いものを切る、大きな魚をさばく(骨を断つ)のには向いていません。
この時点で、選択肢から外れてしまう事も多いと思います。
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鋼
次は鋼です。
意外と何のことか分かっていないのが鋼ですよね。
- 鋼とは
鉄に炭素を添加して鍛えたもの。
炭素鋼とも言う。
硬く切れ味が良いが、錆びやすい。
鉄は炭素の含有量が多いほど硬度が増す性質を持っているんです。
そこを利用して、包丁として丁度良い硬度を持った包丁を作ることができるんです。
硬すぎると、割れやすくなってしまうので、炭素濃度をうまく調整するんですね。
切れ味抜群と言われる日本刀も、炭素鋼からできています。
ただ、炭素鋼は錆びやすいのでマメな手入れが欠かせません。
マメに手入れができそうにない場合は、購入の対象から外した方が良さそうです。
ステンレス鋼
最後は、ステンレス鋼ですね。
ステンレスと言えば「錆びない」ですが、どんな特徴があるのか、チェックしてみましょう。
- ステンレス鋼とは
鋼(炭素鋼)にクロムを添加した合金のこと。
切れ味は鋼に劣るものの、錆びにくいことからお手入れがしやすい。
クロムを添加することで割れやすい鋼に粘りを与えて強度を上げているんです。
他にも、ステンレス鋼にモリブデンを加えて耐久性を上げたり、バナジウムを加えてさらに粘りを出すといった素材も開発されています。
こちらはダマスカス鋼と異なり、一般家庭で広く使われる包丁の素材です。
お手入れも簡単ですし、価格帯も広いので、予算に合わせて購入しやすいですよ。
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鋼とステンレス鋼、どちらが良いのか?
それぞれの素材の違いを見てきて、おおよそどの素材のものが家庭の台所に向いているかは見えてきたと思います。
多くの場合、ご家庭で万能選手として使う包丁であれば、鋼か、ステンレス鋼の二択になってきます。
そして、
「どちらを選べば良いのか?」
の疑問に答えるには、持ち主の性格や生活スタイルも大きく関わってきます。
なので、ここでは「鋼タイプ」と「ステンレス鋼タイプ」に分けて紹介します。
当てはまる項目が多い方を使えばOKです!
- 鋼タイプ
- 道具をマメに手入れするのが好き。
- 料理が好き。
- 大きな魚も自分で捌く。
- 知らずに良い(高価な)包丁を使っていた過去がある。
- 道具にこだわる。
- 刃物を自分で研げる。
- ステンレス鋼タイプ
- マメな手入れは苦手。
- 予算が少な目。
- 買い物は主にネット通販が多い。
- 道具は結構雑に扱っちゃう時がある。
特に最初の項目が当てはまった方を優先すると良いですよ。
ステンレス鋼は、自分で研ぐことをオススメしていないメーカーもあるので、その場合は定期的にメーカーへ研ぎに出します。
鋼に関しては、ぜひ包丁屋さんで購入することをオススメします。
理由は、質の良い鋼包丁というのは、なぜか直接見ると分かります。
分からなかったとしても、包丁屋さんが色々教えてくれるんですよ!
手入れの方法や良い砥石も教えてもらえます。
刃物を研いだことが無くてもyoutubeとかを見て練習すれば簡単に研げるようになります。
これは包丁屋さんの動画なので、本格的な道具がありますが、普通に台所で布巾の上に水に浸けた砥石(中砥)を置いて、動画の要領で研げばOKです。
ただし、砥石は厳選した方が良いです。
多くの場合、「良い砥石ってなんじゃ?」と、なりますよね。
なので、包丁屋さんで教えてもらうんです。
逆にステンレス包丁は、直接見ても違いは分かりにくいんですよね。
なので、何を買っていいやら悩んだ時のために、オススメの包丁を紹介しておきます!
あまり有名ではないのですが、「グレステン(ホンマ科学)」と言う所の細身三徳包丁です。
三徳包丁をオススメする理由は、包丁の刃から背までの長さがあるので、長く使えるからです。
「どうゆうコト?」
とお思いかもしれませんが、包丁は研ぐと身が減っていきます。
なので、三徳包丁のように身の量が多ければ、
と言う事なんです。
さらに、上で紹介した三徳包丁は切っ先が少し上を向いているので、魚も捌きやすいんです!
また、メーカーに包丁を送ると研いでくれますし、地方都市であれば半年に一度、出張に来ています。
研ぎの頻度も半年に一度程度で十分です。
オススメですよ!
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まとめ
今回は、包丁の素材の違いについて紹介しました。
結構長く語ってしまいましたが、まだまだ語りたいことがあります!
包丁の柄です!!
包丁の柄なんて、考えたことないですよね。(笑)
良い包丁と言うのは柄の付け替えが可能ですが、柄に刺さっている部分の金属が腐食していると直せないんです!!
なので、個人的には柄と刃が一体になっている包丁が好きです。
鋼だとそのタイプは無いかもしれませんが、その場合は10年に一回くらい、腐食していないか見てもらうのが良いかもしれません。
「なぜ、そんなことをここで…?」
と思いますよね。
実は、私の実家の母が30年愛用した包丁の柄が壊れてしまい、修理しようかと思ったら柄が腐食していて直せなかったんです。
刃は無事なのに…
しかも、その包丁は所謂「いい包丁」だったんです…(´;ω;`)
悲しい記憶です。
なので、鋼の包丁は柄の腐食にも注意して、メンテナンスしながら長く使ってくださいね!
良い包丁は生きている間ずっと使えますよ!(笑)
キッチン用品で言えば、鍋の素材の違いも気になりますよね。
アルミ鍋とステンレス鍋の違いも紹介しているので、良かったら見てみてくださいね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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