すいませんとすみませんの違い!正しい使い方や相手への印象は?
記事公開日:2014年9月26日
最終更新日:2023年6月23日
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謝意を伝える時に使う言葉
「すいません」と「すみません」。
何気なく使っていますが、
いったい、正しいのはどちらなのでしょうか?
・
・
・
結論から言うと、どちらも間違っていません。
なぜならば、どちらの使い方をしても、
相手に通じるからですね(^^
ところが!
文字に起こすとなると、正しいのは
「すみません」
となり、「すいません」は誤りとなります。
その理由とはなんなのでしょうか!?
言葉の意味や、相手へ与える印象も絡めながら見てみましょう。
目次
すみませんの意味
普段あまり意識しませんが、
「すみません」を漢字で書くと「済みません」となります。
済みませんは活用した状態になってますが、
もともとは「済む」という動詞ですね。
済むに、丁寧語の助動詞「ます」の未然形と、
打ち消しの助動詞「ぬ」の終止形がくっついて、
済み(動詞) + ませ(助動詞) + ぬ(助動詞)
「済みませぬ」
が本来の言葉の状態となります。
では次に、いったいなにが「済んでいない」のか。
謝る時にこの言葉を使う理由について見てみましょう。
なにが「済みませぬ」なのか
「済む」というのは、支払が完了した時に使う、
「決済」という漢字などでも表現されるように、
- 与えられたミッションが完了した状態
- ものごとが解決した状態
- 気持ちが満足した状態
を指しています。
つまり、「済みませぬ」というのは、相手に対して、
何かが完了していないことへの意思表示となるわけです。
(-人-)
例を挙げてみましょう。
「すみません」を使うシチュエーション
キャッチボールしてて窓ガラスを割ってしまった!
すみません!
→ 割ってしまった窓ガラスの弁償がまだ済んでいません。
すみません!
→ 割ってしまった窓ガラスの弁償がまだ済んでいません。
頼まれた事をやり忘れてしまった。
すみません!
→ 言われた用事がまだ済んでいません。
すみません!
→ 言われた用事がまだ済んでいません。
お客さんから思いがけぬ手土産をもらった。
すみません!
→ 大層な物をもらったお返しが済んでません。
→ いただくばかりでは申し訳なく、私の気持ちが済んでません。
すみません!
→ 大層な物をもらったお返しが済んでません。
→ いただくばかりでは申し訳なく、私の気持ちが済んでません。
と、いうように、
相手の要望に対しての対応が終わってなかったり、
こころの中にもやもやが残った状態の時に、
すみません
という言葉と自然と使っている。
というわけなのですね~(^-^)h
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「すみません」「すいません」の正しい使い方
次は「すみません」「すいません」の、
正しい使い方について見てみましょう。
話し言葉(会話をする時)の場合
もともと、「すみません」「すいません」も、
目上の人には使わない言葉でした。
ただまぁ、言葉というのは時代に応じて、
変化して行くのが常です(^^;
なので、「すみません」と「すいません」のどちらとも、
会話上で普通に使っても、問題ないです。
謝る時に、この言葉を使ったことが理由で
怒られるという話は聞いたことがありません。
ただし、この言葉の特性上、シチュエーション的に、
すでに相手が怒っているケースは多々ありますけどね。
ε~( ̄、 ̄;)ゞ
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書き言葉(文章内で使う時)の場合
文字に起こして書く時には注意が必要です。
「すいません」は、話し言葉特有の使い方で、
撥音(はつおん)する時の都合で発展した言い回しです。
なので文字にする時は、「すみません」が、
正しい言葉の使い方となります。
手紙などに「すいません」と書くと、
ちょっと俗っぽく、軽い感じがします(^^;
ビジネスメールで使う場合
次は、仕事上で使う場合です。
ビジネスメールのやり取りでは、
「すみません」も「すいません」も使うのはNGです。
「すみません」は一応、丁寧語にはなっていますが、
謝罪する場合には、少し軽すぎるイメージがあります。
メール文章の中で、謝意や、謝罪を伝えるのであれば、
状況により、以下の言葉で使い分けましょう。
謝意を伝える時
- ありがとうございます
- 恐れいります
謝罪をする時
- 申し訳ございません
- 大変失礼いたしました
「すみません」「すいません」は、
「ちょっと通りますよ、すいません~」
(`・ω・´)
というように、口語で使う時ように発達したので、
かなり軽い謝意を表す時にも使われます。
なので、もう少しフォーマルになるビジネス上のやり取りでは、
通常、使わないのが普通です。
私は一回も使ったことはありません。
(๑¯◡¯๑)
相手に与える印象
ここまでの中で、相手に与える印象にも触れましたが、総括としてまとめて終わりにしましょう!
ビジネスシーンで使用した時の印象
基本的に「すいません」、「すみません」のビジネスでの使用はNGです!
話し言葉としてポロッと出てしまう事はあるかもしれませんが、特にメールでは、
- お礼を伝えたいなら「ありがとうございます」などのお礼の言葉
- 謝罪をつたえたいなら「申し訳ありません」などの謝罪の言葉
で、言い換えましょう!
「フォーマルな場でお礼や謝罪の言葉をしっかり伝えることができない人間」という印象を与えかねないので、特に気を付けておきましょう。
文章で使用した時の印象
文章であれば、「すみません」を使っておきましょう。
文章で「すいません」と書くと、「サーセン」とか、「ごめんごめーん」みたいな軽い印象を与えてしまいます。
文章で「すみません」と書く時って、たぶん謝っているパターンがほとんどですよね。
謝罪が軽いwww
どうなの?www
みたいな感じになっちゃうかもです。
会話で使用した時の印象
「すいません」は目上の人にはあまり使わないのですが、会話で使う分にはセーフです。
仮に目上の人に「すいません」と言っても、よっっっぽど言葉の使い方に重きを置く古風な方でない限り、特にネガティブな印象を与えることはありません!
大丈夫大丈夫!
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まとめ
今回は、すいませんとすみませんの違いについて紹介しました。
ちょっとまとめておきましょう。
「すみません」と「すいません」の正しい使い方
会話であれば「すいません」も「すみません」どちらでもOK
文章の場合は「すみません」が正しく、「すいません」はNG
ビジネス上は「すいません」と「すみません」どちらもNG
あまり使いたくはない言葉ですが、
間違って使ってしまい、
「すみませんじゃ、すみません!」
なんて言われないように、
正しい日本語を身につけたいものですね(^^
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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