信用金庫と銀行の違い!就職先として考える場合は?

記事公開日:2014年12月11日
最終更新日:2020年1月20日

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よく知っている知り合いの息子が大学生なんですけど、
この間、就職活動を開始したみたいなんですよ。

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ちょっと質問したいことがあるって言われたので、
話を聞いてみたんです。

その話っていうのは、どうやら現在彼は、
金融業界への就職を考えているようで、

信用金庫と銀行の違い

について聞かれたのですが、
うまいこと答えられませんでした(^^;

その場では、

規模が違うんだよ~

なんて、それっぽいことを答えたのですが、
よくよく考えたら、はっきりとワカラナイ(笑)

これって知らないと社会人としても、ちょっとアレだな、
と反省して、後でこっしょり調べてみました。

就職活動中の知り合いの息子へのアドバイスも
まとめておきましたので、参考にしてくださいね( ̄- ̄)ゞ

それではどうぞ~。


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信用金庫と銀行の違い


信用金庫と銀行の違いを大きく分けると以下の2つでした。

  • 目的

  • 法令


  • ですね(^^

    このままでは何もわからないので、
    それぞれ、もう少し詳しくみていきましょう~

    目的


    まずは、それぞれの目的から。

    銀行の場合


    銀行は「株式会社」で目的の主軸は、
    他の会社と変わらないお金を稼ぐことです。

    株式会社なので株主がいて、その銀行のトップは会社を組織し、
    お金を稼いで株主に利益を還元するわけです。

    わたしたちは銀行にお金を預けていますよね?

    その集めたお金を会社などの企業に貸し出して、
    返してもらうときに利子をつけてお金を稼ぐのです。

    信用金庫よりも規模が大きく全国展開が可能で、
    貸付先も大企業が多いのも特徴ですね。

    また、銀行では個人向けの貸付事業も行っています。
    街中でよく消費者金融の看板を見かけますよね。

    メジャーな消費者金融会社の多くは、
    大手の銀行が親玉なのです(^^

    三菱東京UFJ = アコム
    三井住友銀行 = プロミス
    新生銀行 = レイク

    対個人でも対法人でも、基本的にやることは同じで、必要な人にお金を貸して、
    そこから返してもらう時に利子をつけ、収益を得るのが目的です。


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    信用金庫


    対して信用金庫は、地域の繁栄を図る相互扶助を目的としています。

    なので、地域に密着しており、銀行のように自由に
    全国各地に支店を持つことはできません。

    お金の貸付も会員制になっていて、
    その地域以外の会社にはお金は貸せない仕組みになっています。

    名目上はあくまで、その地元で資金を必要とする企業や人に対して、
    足りないお金を援助するという、協同組織の形態をとっているのです。

    そのため、銀行よりも規模が小さくなり、
    預った資金も、その地域の発展に活かされます。

    信用金庫の場合は、信用金庫法のもとに設立される、
    法人ではあるのですが、あくまで非営利組織なのです。


    非営利組織といっても、お金を稼がないと運営できないので、
    利益も出しますし、お給料もちゃんとでます。

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    法律


    次は、法律の違いについてみてみましょう。

    ウチは銀行です!

    と名乗る時に法律で決まっているのは、まず名称ですね。

    会社の商号を付ける時に、名称に「銀行」が入ってないとダメです。
    逆に、銀行じゃないのに、銀行の名称を商号に入れるとNGを喰らいます。

    同じように信用金庫も、商号中に金庫という文字を用いる必要があります。

    そのほかの条件としては、貸付金額の上限ですね。

    信用金庫の場合は、出資の上限額が一億円までとなっています。

    貸出先の会社にも条件が付いており、同じ地域でなければいけないほかに、
    従業員300人以下または資本金9億円以下の事業者のみとなっているのです。

    これに対し、銀行は貸付金額についての制限はありません

    これらのことがそれぞれ、以下の法律で決められています。

    信用金庫法
    銀行法

    信用金庫と銀行の目的と法律の違いついては、
    これでOKですかネ(^^

    では次に、就職先として考えた場合に、
    どのように違ってくるのかをみていきましょう。

    就職先として考えた場合の信用金庫と銀行の違い


    転勤があるかないか


    信用金庫の場合、先の説明のように、その地域の経済を
    活性化するのが目的であるため、基本的に転勤はありません

    対して、銀行は信用金庫のような地域縛りがないため、
    全国各地にいつ新店舗ができたり、統合するかもわかりません。

    それに伴い、ずーーーっと同じ場所で働くというのは、
    考えにくい職場環境となります。

    長年勤める内で転勤は、ほぼ確実にあると考えておいてよいでしょう。

    給料はどちらが多いのか


    給料に関しては、「規模」という面で銀行のほうが大きくなりますので、
    それに伴い、給与も信用金庫より、銀行のほうが多くなることが多いですね。

    また、扱う金額が大きくなるため、銀行のほうが、
    働く環境がキビシイことのほうが多いようです。

    じゃあ、信用金庫のほうが緩いのかというと、
    それも社風によって大きく変わってきます。

    ガツガツ営業をかけるところもあれば、
    地域が潤っているので自然に儲かっていて、
    のほほんとしたところもあるでしょう。

    もともと信用金庫は、地域の活性化を名目とした非営利団体ですが、
    お金を稼がないと、給料も上がらないし食べていけません。

    なので、主目的は違えど、働いている人やお金を借りる人からすると、
    やってる業務自体は、銀行とほとんど変わらない、
    というのが実情のようですね(^^;

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    安定しているのはどちらか


    信用金庫と銀行でどちらが安定しているかについては、

    銀行!

    と、言いたいところですが、そうとも言い切れません(^^;

    メガバンクでも統合されるご時世ですし、
    何を持って安定しているかも視点によってかわります。

    たとえば信用金庫で考えた場合も、
    人口の過疎化が続いている地域だったらどうなるか。

    信用金庫もお金を貸してナンボの商売ですから、
    その地域にある中小企業が減っていけば、当然苦しい。

    逆に、これから人が集まっているところに作られた、
    人気の町にある信用金庫なら、

    実はキャッシュが焦げ付いている銀行よりも、
    よっぽど安定しているといえるでしょう。





    とまぁ、就職を考えた場合に信用金庫と銀行で、
    どう違うかと言ったら、こんな感じでしょう。

    ただし、これはあくまで環境面でのお話なので、
    本当にフォーカスしなければいけないのはここではありません

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    就職は業種や条件ではなく動機や目的で選ぶべき


    息子さんに私はこう尋ねたんです。

    なんで金融業界を就職先に選んだの?

    そしたら、回答はこうでした。

    他業種より給料がよさそうだし、安定しているから

    うーん。

    私からすると、それってちょっと違うと思うんですよね。

    まぁ、まだ正社員として働いたことがない人が、
    何も経験がない状態で、

    どれかの仕事を選択せよ

    って言われても、難しいのはわかるのですが。

    これから社会に出たら、30年、40年っていう、
    長~い時間を会社で過ごすわけです。

    そう考えた時に「お金のために」っていう考え方で就職すると、
    モチベーションが続かないし、何よりつまんないと思うんですよね。

    なので、フォーカスすべきは、業種や条件など、
    相手」のことじゃなくて、

  • 興味があること

  • なりたい自分

  • やりたいこと

  • 好きなこと


  • など、自分を軸にするべきであって、

    職場は自分がやりたいことをできる自己実現の場


    と考えたほうが良いと思うんですよね~。

    働いたことがないのに、自分の天職を見つけるなんて、
    9割以上の人が不可能なことなわけですし。

    仮定でもいいので、目標設定や、やりたいことを見つけて、
    それに合わせて職場環境をマッチさせていく。

    そして、働いていく上で、思ったことや感じたことに合わせて、
    未来の自分を軌道修正をしていけば良いわけです。

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    なので、就職活動中に「給料」とか「安定」っていう
    キーワードが自分の中で出てきたら要注意。

    そこを軸に就職活動をしてしまうと、
    すぐに現実とのギャップが生まれてしまいます。

    ギャップがある状態で入社できたとしても、

    こんなはずじゃなかった

    なんて話になりやすいんです。

    でも、「なりたい自分」をにしていれば、
    職場はなりたい自分になるための、手段でしかないわけです。

    その軸がぶれてないほうが結果的に、
    面接する人からしても魅力的な人として見られると思いますよ。





    この部分については、知り合いの息子さんに話したところ、

    自分がどんなことに興味があるのか、
    もう少し他業種も含めて調べてみます。

    とのことでした。

    うんうん。がんばれ!若者よ(*゜∀゜)b

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    まとめ


    いかがでしたでしょうか。

    今回は、信用金庫と銀行の違いについて、
    自分なりにまとめてみました。

    就職先として考えた場合も、
    確かに信用金庫や銀行は魅力的かもしれません。

    でも、会社や組織って本当に個性的です(笑)

    一般的に超キツイといわれる業種であっても、
    トップの考え方ひとつで夢のような職場だったりもします。

    またその逆もしかり。

    金融業界だから。っていうのは就職の理由にならないんですよ。
    興味を持って調べるのは全然いいんですけどね。

    業種、業態、給与、などの条件面ではなく、

    もし気になった会社を見つけたのであれば、その会社の

  • やっていること(事業内容)

  • 過去に行ったこと(沿革など)

  • 大事にしていること(企業理念)

  • 経営者の考え方(代表者メッセージ)

  • 業績とその推移(IR情報)


  • などを、あらゆる手段を使って、その会社がどういう会社なのかを、
    可能な限り徹底的に調べ上げてみましょう。

    きっと、何か見えてくるものがあると思います。

    会社だって、人の集まりなので、

    どーしよーもないヤツ(会社)もいれば、
    スゲーいいヤツ(会社)もいるんです(笑)

    よくよく調べたうえで、気になること気に入った部分があって、

    話をしてみたいな

    と、思う部分があるのだったら、
    面接に臨んでみたらよいのではないでしょうか。

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    今回紹介した信用金庫と銀行の違いについては、
    こちらの一覧表にもまとめておきますので、
    よろしければご参考くださいね!

    信用金庫 銀行
    目的 地域活性化 利益追求
    規模 地域 全国
    商号 「信用金庫」を入れる 「銀行」を入れる
    株主 いない いる
    融資対象 地域会員向け だれでもOK
    預金対象 だれでもOK だれでもOK

    最後までお読みいただきありがとうございました!
    (`・ω・´)

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