探すと捜すの違い!使い分け方法と英語での違いも検証
記事公開日:2016年3月12日
最終更新日:2019年11月13日
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「探す」と「捜す」。
どちらも「さがす」と読みますよね。
意味も、
「努力して見つけ出す」
という内容で似ているように思えます。
例えば、
「親をさがす」
「なくしものをさがす」
「失われたこころのかけらをさがす」
「なくしものをさがす」
「失われたこころのかけらをさがす」
という場合に「探す」と「捜す」で、
どのように使い分ければよいのでしょうか。
と、いうことで今回は探すと捜すの意味や、使い方の違いについてまとめました。
探すの意味
まずは、探すの意味からチェックしていきましょう!
探すというのは、
何かを見つけ出そうとして方々を見たり、歩きまわったり、人に聞いたりすること
をいいます。
欲しいものをさがすときに使い、ポイントは、
対象が未知の物であっても実体のないものであっても「探す」
を使います。
捜すの意味
では次に、捜すの意味をみてみましょう。
捜すというのは、
見つけ出そうとして方々を見たり、歩きまわったり、人に聞いたりすること
をいいます。
さっきの「探す」とほとんど同じですが、捜すには「何かを」がついていないことに気が付きましたか?
というのも、「捜す」の場合は失くしたものを「さがす」ときに使い、対象が確実に存在するときに使います。
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探すと捜すの違い
以上の意味を踏まえて、違いをみてみましょう。
「探す」は欲しいものを見つけるときに使うので、対象が未知の場合、実在しないものをさがす場合には探すを使います。
逆に見つかった場合の状況を英語で言ったら、
“find out”
がしっくりくるかと思います。
“find out”は、日本語訳すると、
「見つけた!」
「見つけ出した!」
「発見した!」
「見つけ出した!」
「発見した!」
というニュアンスですね。
対して「捜す」は、失くしたものをさがすときや、対象が確実に存在する場合に使います。
こちらも、「捜して見つけた場合」を英語で言うと、
“reveal”
がしっくりくるかと思います。
“reveal”は、日本語訳すると、
「隠されていたものを見せる」
「明らかにする」
「明らかにする」
というニュアンスがあります。
ラテン語の語源としての意味は「ヴェールをめくって人目にさらす」というようなイメージですね。
なので、すでにあるけと見えていない状態の物を、「さがして」明らかにするのが「捜す」になります。
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使い分けの事例をチェック!
では実際に探すと捜すの使い分け方を紹介していきましょう。
探すの場合、
欲しいものをさがす、実在しないかもしれないものをさがすので、
「クビになったので職を探す」
「未確認飛行物体を探す」
「徳川の埋蔵金を探す」
「未確認飛行物体を探す」
「徳川の埋蔵金を探す」
などといった使い方が可能です。
対して、捜すの場合、失くしたものをさがす、実在する何かをさがすので、
「落とし物を捜す」
「事件の凶器を捜す」
「いなくなった犬を捜す」
「事件の凶器を捜す」
「いなくなった犬を捜す」
などが適切ですね。
「落とし物」「凶器」「犬」など、
捜したいものが具体的なのが特徴です。
答え合わせ
それでは、最初の冒頭部分にあった、
サンプル文の答え合わせをしてみましょう!
親をさがす
親をさがす。
この場合は、
「親を探す」
「親を捜す」
「親を捜す」
どちらでも使えます。
が、シチュエーションによってどちらを使うべきかが変わってきます。
たとえば、
私が14歳のころに失踪して行方不明になった父親
上記の親をさがす場合は、「捜す」を使います。
すでに父親のことを具体的に知っていて、どこかに存在する可能性が高いからですね。
もう一つシチュエーションを設定してみましょう。
- 教会の前に捨てられていた少年が両親をさがす旅に出る
この場合は、「探す」が適切なのではないかと思います。
なぜならば、この少年にとって両親は見たこともない、未知の存在であり、見つけることが可能かどうかも分からないからですね。
あてもなく、見つかる可能性も低く「さがす」場合は、「探す」を使った方がしっくりきます。
なくしものをさがす
なくしものをさがす。
この場合は、「捜す」が適切です。
なぜならば、一度持っていたことがあって、そのうえでなくしたので、想定するなくしものが具体的だからですね。
失われたこころのかけらをさがす
失われたこころのかけらをさがす。
例文として作っておいてナンですけど、
なんか、ファンダジックな事例ですね。
(^^;
この場合の「さがす」は「探す」が適切かと思います。
理由は先ほどの「親をさがす」の事例と一緒で、さがしている対象がとっても抽象的だからですね。
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まとめ
今回は探すと捜すの違いについて紹介しました。
まとめますと~
探す | 実在しないかもしれないものをさがすとき。 見つからないかもしれなものを探すとき。 抽象的なものを探すとき。 |
捜す | 失くしたものをさがすとき。 実在するものをさがすとき。 具体的なものを探すとき。 |
ということですね。
どちらを使えばいいのか分からない場合は、
さがす対象が実在するのか、しないのか、を考えてみる
と使い分けのヒントになりますよ!
今回は以上です。
参考になりましたら幸いです。
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あいまいな答えが多いですが、はっきりした理由があります。
例えば、自分が探している時は探す。警察や駅に届け出をした時、警察官や駅員さんは捜すになります。
品物で言葉が変わるのではなく、その状況で変わる言葉なんです。
自分が欲しいもの必要なものを自分で探す時は探す。大きく見ると探偵は自分の利益の為に探すので探すになります。
警察官や駅員さんは自分の利益の為ではなく捜索の為なので捜すになります。