耐震と免震と制震の違い!それぞれのメリットとデメリットについても

記事公開日:2016年3月12日
最終更新日:2019年11月13日

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2011年3月に日本を襲った東日本大震災。

改めて、

日本って地震大国なんだな・・・。

と、思い知らされた一件でした。

関東大震災が2016年に来る!

なんてこともまことしやかにささやかれていますよね・・・。

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そうなってくると、気になるのが家の耐震設計

そろそろマイホーム買おうかな!

なんて場合、何年ものローンを組んで
せっかく買った家が崩れちゃったら・・・

泣くに泣けないですよね。(‘A`)

じゃあ、地震に強い家を建てよう!

と、地震に強い家の設計についてや、新居のチラシなどを見ていると、

  • 耐震

  • 免震

  • 制震


  • など、対、地震対策についての表現が複数存在します。

    耐震?地震に耐えられる家のこと?
    免震?○○度の地震に耐えられる規定を超えてるもののこと?
    制震?揺れを抑えるつくりのこと?

    みんないっしょやないかーい!ヾ(`Д´*)ノ
    ていうか、どれが一番地震に強いねーん!ヾ(`Д´*)ノ

    と、ちゃぶ台をひっくり返したくなってしまうのは、
    きっと私だけでは無いハズ。

    と、いうことで!

    今回は、耐震、免震、制震の違いについてまとめました。

    それぞれのメリットデメリットとは!?

    さっそくチェックしていきましょう~。

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    耐震とは?


    まずは耐震から。

    漢字を見た感じ、一番揺れに強そうだし。


    耐震とは、

      建物を固めて丈夫にすることで、地震が起きても建物が壊れないようにしようという方法のこと



    壁や柱を厚く、太くしたり、補強材を入れて建物自体を強化します。後付けも可能で、建築済みの建物に、後付で耐震ブースを外側から設置したりします。

    市役所や学校など、すでに建設済みの大型の建物に、後付で地震対策をしようとした時などにも利用される方法です。

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    メリットとデメリット


    建物自体が強化される分、もろい建物よりも倒壊する危険は減少します。

    また、簡単に取り入れることが出来るので、補強工事しやすいというメリットがあるます。

    しかし地震対策としては比較的古いものであり、地震の揺れが直接、建物に伝わってしまうというデメリットがあります。

    なので壁や家具が損傷を受けることも多く、人がこうむる被害の程度も高くなります。

    すでに耐震設計がなされている家も多くありますが、耐震だけだと、もしも震度7の地震が来たとき、2階では震度7の1.6倍にエネルギーが増幅されて伝わるという話もあります。

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    免震とは?


    お次は免震について。

    免震とは、

      基礎と土台の間に免震装置というものを置き間接的につなぐ方法。

    こうすることで、建物が基礎の上で動けるようにし、地盤の揺れを建物に伝えにくくするという地震対策として新しい方法です。

    建物と基礎部分に免震装置を置くため、後からの設置は難かしく、最初に立てる時に設計する必要があります。

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    メリットとデメリット


    基礎と土台の間に積層ゴムなどの装置を入れるので、建物自体は移動しますが、地震の揺れが家の中に伝わりにくくなります。

    強く揺れても、家の下にある装置がショックを吸収するので、家の構造が歪むこともなく、壁や家具の損傷も防げるメリットがあります。

    地震が起きたときの被害は、

    通常の3分の1に抑えられるだろう!

    という実験結果も出ています。

    しっかり対策すれば、震度7の地震が来たとしても震度4程度の揺れにまで抑えられるとか!

    免震スゲー!
    ヾ(´▽`*)ゝ

    しかし、家の基礎や土台から作り替える必要があるので、工事は大規模になりますし、設備配管なども、それに対応可能な仕様にしなければなりません。

    また、大がかりの施行となるため、住宅が密集している場合は、狭い土地ではそもそも利用が難しかったりします。

    ちなみに、横揺れのゆらゆらはかなり抑えることができますが、縦揺れには弱くほぼ意味がないという意見もあります。

    直下型の地震がきちゃったらアウト!ということですかネ・・・。

    ただし、横揺れや台風、強風にはめっぽう強く、ゆれ自体を少なくし、耐震と比べて大幅に家の損傷を軽減することができます。

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    制震とは?


    最後に制震について。

    制震とは、

    制震材などを設置し、建物が揺れだしてもすぐに抑えられるよう、揺れに対するブレーキ力を付けるという方法。

    免震と同様に新しい地震対策構造で、建物の中に制震ダンパーと呼ばれる振動軽減装置を入れ、地震のエネルギーを吸収します。

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    メリットとデメリット


    揺れを抑えるために、建物の骨組みの中に筋交いや合板を設置する必要がありますが、免震に比べればそう大掛かりな工事にはなりません。

    簡単な工事で揺れに対するブレーキ力を付けることができます。簡単といったってまぁ、大変ですし、それなりにお金もかかりますが・・・。

    ただ、免震に比べると、費用も工数もダンチで少なくなります。

    しかしその分、免震に比べるとやはり揺れは大きく、耐震に比べて揺れに強くなるとはいえ、大地震が起きた際は建物が被害を受ける可能性は少なくありません。

    あと、建物自体に仕込むといっても、耐震のようにあとづけは難しく、新築時やフルリノベーションの時に「制震ダンパー」を仕込む必要があります。

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    まとめ


    今回は耐震、免震、制震の違いについて紹介しました。

    わかりやすーくまとめますと、

    耐震:家をかたくして耐える
    免震:家の底にクッションを入れて揺れ自体を減らす
    制震:家自体にしなりを持たせて揺れのエネルギーを逃がす

    という違いがありました。

    それぞれのメリット・デメリットについては、
    以下の表をご参照ください。
    (^^ゞ

    耐震 免震 制震
    特徴 かたくする 揺れにくくする 揺れを逃がす
    値段 安い 超高い 高い
    家の損傷 多い 超少ない まぁまぁ少ない
    地下室 作れる 作れない 作れる
    弱み 家が傷む 縦揺れだと意味ない 後付けできない

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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