准教授の助教授の違い!偉いのはどっち?講師や助教の場合は?

記事公開日:2016年8月15日

Sponsored Link




大学時代に講義やゼミ、就職の相談などいろいろな場面でお世話になる教授

でも、大学で先生をやっているのは教授だけではないですよね。

教授の一歩手前(?)に助教授や、准教授のもう少し若い先生もいます。
この二種類の肩書を持った役職の先生は、いったい何がちがうのでしょうか。

null

「助教授と准教授で仕事の内容が違うの?」
「本当にえらいのはどっち?」
「それとも単に呼び方が違うだけ?」

いわれてみると確かにちょっと疑問ですよね。(^^;

また、医者、教授、弁護士は高収入のスリートップと言われていますが、教授になるといったいどれくらいの収入になるのでしょうか。

このへんも併せてチェックしていきましょう。

Sponsored Link





准教授と助教授の違い


結論から言うと、助教授という役職は今はありません

2007年の学校教育法改正にともない、助教授はそのまま准教授に置き換えられました。

助教授の仕事は読んで字のごとく、教授の職務を助けることです。
准教授は教授に准ずる立場、という意味ですから大学での立場は助教授とほぼ同じです。

また、学生の前に立って講義を行う点も共通しています。

そもそもどうして、助教授が准教授に置き換えられたのか。
立場や仕事内容が同じなら、わざわざ名前を変える必要はありませんよね。

実は、助教授は日本独自の呼称で、海外ではずっと准教授の呼び方が使われていました。

表す内容は同じなのに日本だけ独特の呼び方なのはややこしい。
いい加減にそろそろ世界標準に合わせなければ……ということで、法改正をきっかけに准教授に統一されたのです。

ケータイと同じく、日本の大学も長い間ガラパゴス化していたのですね。

Sponsored Link


気になる年収は?


厚労省発表の平成27年度賃金構造基本統計調査を参考にしてみると、准教授の平均年収は約850万円程度
月収換算で70万円弱になります。

大学の規模やキャリアによって変動するとはいえ、この数字だけを見ると教授職は魅力的な職業ですよね。

ちなみに、さらに上の教授になると多くの大学で1000万円を超える収入を得られるようになります。

ただし、准教授から教授への道は狭く、すべての人が教授になれるわけではありません。
また、「講師」の場合だと、年収は650万円~750万円くらいまで下がります。

さらには大学には私立と国立があり、私立のほうが年収は高くなる傾向にあるようです。
完全なイメージですけど、なんだか大学って政治的な派閥とかも強そうですよね。

null

さて、データ上は高給取りに見える准教授ですが、数字にはちょっとしたトリックがあります。

裕福な大学であれば研究費も潤沢に与えられますが、収入の少ない大学の場合研究費を支給することができず、研究者が自費でまかなっているケースが多くあるようです。

最先端の研究にはとくにお金がかかりますから、70万を超える月収であっても実際はギリギリ、という人もいるそうです。

Sponsored Link


助教授と助教


助教授という役職は2007年に廃止されましたが、そのかわりとして(助教)というポストが新設されました。ちょっとややこしいですね。

法改正以前は、助教は(助手)という役職のなかにふくまれていました。それが法改正によって独立したポストとして認められ、単独での講義ができるようになりました。

助手のほうは現在でも研究の補助をするだけなので、助手の上に新たに助教をつくった、という言い方もできます。

助教になると独自のテーマで研究を進めることが認められるので、若手の研究者は一日でも早く助教になるべく努力するそうです。

助教としてのキャリアを重ね実力が認められると、講師への昇進の道が見えてきます。

講師には専任と非常勤の2つの勤務形態があり、基本的には専任のほうが収入が安定しています。

講師をある程度続けて信頼を重ねると准教授に昇進。
そして最後は教授です。

他大学から招聘した教授を客員教授といい、大学の知名度アップのために起用される有名タレントにもこの肩書きが与えられます。

    大学内でのキャリア

    助手 < 助教 < 講師 < 准教授 < 教授 < 副学長 < 学長

Sponsored Link


まとめ


助教授という役職は現在はありません。
2007年の法改正以降、准教授という呼び方に置き換えられました。

また、准教授の下に新たに助教というポストがつくられ、単独での講義や研究ができる最初のポジションとして位置づけられています。

助教授(准教授)と助教では、教壇に立てる、立てないという大きな違いがあったのですね~。

また、高給取りのイメージの強い大学教授ですが、懐具合は意外にきびしいこともあります。
年功序列というわけにはいかないので、准教授から教授になるもの一苦労です。

一般企業も大学も、上のほうのポストに就くのは大変というのは同じということですね。

今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ

Sponsored Link



この記事が参考になった!」場合はこちらのボタンでポチッと応援お願いします!

  • LINEで送る

おすすめ記事



コメントを残す

CAPTCHA





サブコンテンツ

このページの先頭へ