芥川賞と直木賞の違い!創設者は誰?両方の候補になることもあるの?

記事公開日:2016年9月15日
最終更新日:2023年4月30日

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芥川賞直木賞

毎年、1月と7月になると、受賞者が発表されますよね。
近年ではお笑い芸人の又吉直樹さんの「火花」が芥川賞を受賞したことが記憶に新しいですね。

そのようなニュースやイメージから、

どちらも小説に関する賞である

ということは周知のことですよね。

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しかし、

両者の具体的な違いは?

と聞かれると、はっきりとわからなくないですか?
ヾ(;´▽`A“

芥川龍之介は、羅生門や鼻などで有名ですが、
植木さんの下の名前は?(すいませんっ)
賞のコンセプトは??

はたまた、この二つの賞はいつからあって、だれが作ったの?
など、実はよくしらないことも多々あります。
(^^;

と、いうことで!

今回は芥川賞と直木賞の違いや創設者について。

はたまた、ダブル受賞があるのかなど、
文学の賞の違いについてまとめました。

それではさっそくみていきましょう!


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芥川賞・直木賞について


まずはそれぞれの賞の違いについてみてみましょう。

芥川賞について


    芥川賞とは

  • 正式名称を芥川龍之介賞(小説家・芥川龍之介の名から)

  • 純文学の新人に与えられる文学賞

  • 短編から中編程度の作品が対象となる

  • 創設者は文藝春秋社社長の菊池寛 (芥川・直木の友人)


はい、以上のような結果となりました。

作品のジャンル・受賞の対象のポイントに絞ってまとめてみましょう。

ジャンル 純文学、短編から中編
受賞の対象 純文学の新人

このように小説は小説でも、

  • 純文学の短編~中編であること

  • 新人であること


  • この二点を満たしていないと受賞することはできません。
    それで、えらい若い人がエントリーされたりするのですね~。

    又吉さんで言えば、確かに純文学の作品を書き、新人ですからね。
    受賞の対象となり見事受賞したというわけです。

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    注意しておきたいのは、

    その年の純文学を書いている全作家の頂点ではない

    という点ですね。

    あくまでもスポーツでよくある新人王のようなものなのです。

    「今後の活躍にも期待しましょう!」

    ということですね。

    続いて直木賞です

    芥川賞について


      直木賞とは

    • 正式名称を直木三十五(さんじゅうご)賞(小説家・直木三十五の名から)

    • 無名・新人~中堅作家の大衆小説作品に与えられる文学賞

    • 短編~長編までが対象となる

    • 創設者は文藝春秋社社長の菊池寛 (芥川・直木の友人)

    はい、以上が直木賞の概要となります。

    こちらも作品ジャンル・受賞の対象でまとめます。

    ジャンル 大衆小説・短編~長編
    受賞の対象 無名・新人~中堅作家の大衆小説作品

    このように、直木賞では大衆小説作品が対象となっています。

    この無名・新人・中堅等の判断は自称するわけでもないのでかなり曖昧になっていることが多いそうなので、基本的には大衆小説に関する賞であると覚えましょう。

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    芥川賞と直木賞の違い


    芥川賞と直木賞の大きな違いは、以下の二点です。

  • 芥川賞は作家に対する賞

  • 直木賞は作品に対する賞

  • 純文学と大衆小説というジャンルの違いと受賞の対象、これさえ覚えておけばバッチリですね。

    ジャンル 芥川賞 直木賞
    由来 小説家・芥川龍之介の名から 小説家・直木三十五の名から
    創設者
    文藝春秋社社長の菊池寛 (芥川・直木の友人)
    受賞の対象 純文学の新人 無名・新人~中堅作家の大衆小説
    受賞の対象 純文学、短編から中編 大衆小説・短編~長編
    方向性 形式や芸術性を評価する 娯楽性や商業性を評価する

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    両方の候補になることはあるの?


    先程説明を省略しましたが実はこの二つの賞、創設者が同じで、できた時期も同じです。

    ただし、それぞれの賞で創設された目的に違いがあります。

    芥川賞:形式や芸術性を評価する
    直木賞:娯楽性や商業性を評価する

    作品のジャンルからもわかりますがこのように差別化されており、同時に受賞することはできません。

    もう一つの理由として、両者の選考会も同日に行われており同時に候補となるということはあり得ます。

    しかし、選考の段階で「この作品はこちらの賞がふさわしい」というような議論がなされ最終的にはどちらかの賞に割り振られる、というわけです。

    過去の受賞例


    両方の候補となった例をいつくか挙げてみましょう。

    山田詠美さんという方が過去に両方の賞の候補になったことがあります。

    芥川賞候補:ベッドタイムアイズ
    直木賞受賞:ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー

    また、中にはせっかく受賞したにもかかわらず辞退したなんて作家もいらっしゃいます


    第11回芥川賞:高木卓の「歌と門の盾」

    最近では伊坂幸太郎さんが何度ものノミネートを経て、ついには候補になることを拒否したということもありました

    2008年:ゴールデンスランバー

    過去の受賞例なども面白いのでいくつか調べてみて、興味をもった作品があれば是非とも読んでみてはいかがでしょうか。
    (^^ゞ

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    まとめ


    今回は芥川賞と直木賞の違いについて紹介しました。

    大きな違いとしては、芥川賞が作家に対する賞なのに対して、直木賞は作品に対する賞という差がありました。

    また、芥川賞は新人の作家さんを対象に、手法や芸術性、将来性を見るのに対して、直木賞は、中堅作家を含めた多くの作品に対して、娯楽性や商業性を見て受賞が決まります。

    新しく賞を取った人が注目を浴びやすいですが、過去に芥川賞を取った人が、その後どのような作品を展開しているかをチェックして読んでみるのもまた面白いかもしれませんね。

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    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

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