低減と軽減の違い!リスクはどっち?削減の場合は?
記事公開日:2016年10月20日
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「社員の負担を軽減するため、残業を削減する」
「社員の負担を低減するため、残業を削減する」
「社員の負担を低減するため、残業を削減する」
さて、この二つの文章。
ほとんど同じですが、一部分だけ違う言葉が使われていますよね。
すなわち、
軽減と低減。
この文章の例でいうと、どちらかと言えば軽減のほうがよく使われる気がしますが、その理由はなぜでしょうか。
低減も削減も似ている意味を持つ漢字ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
たとえば、リスクを減らすと言う意味で使う場合は、
どちらを使うのが正しいのでしょうか。
と、いうことで!
今回はこの二つの漢字の違いについてまとめました。
それではまずは、それぞれの意味をチェックしていきましょう。
低減の意味
まずは低減の意味をチェックしてみましょう。
- 低減(ていげん)
1.
へること。また、へらすこと。
例:出生率が低減する。
例:予算を低減する。
2.
値段が安くなること。また、安くすること。
例:地価が低減する。
例:小売価格を低減する。
低減の場合は使われる範囲が幅広いですね。
低減は、物の値段や何かの割合など具体的な数値で表すことができるものが減ったり、減らす間合いに使われることが多くなります。
では次に軽減についてみてみましょう。
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軽減の意味
軽減の意味はこちらです。
- 軽減(けいげん)
1.
負担・苦痛などを減らして軽くすること。
2.
減って軽くなること。
例:税の軽減。
例:痛みを軽減させる薬。
軽減はおもに、負担や労力などを減らす場合に使われます。
また、辞書の説明に(減って軽くすること)とあることから、ただ単に数や量を減らすのではなく、それによって仕事や作業が楽になるような工夫や改革を指すニュアンスが含まれます。
「所得税の軽減」
という場合は、税金が安くなって暮らしが楽になる印象を受けますよね。
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低減と軽減の違い
ではここで、低減と軽減の違いについてまとめてみましょう。
低減は数量を減らすこと。
または単に減ること。
軽減は負担や労力を減らして楽にすることでした。
低減が客観的に減るのに対して、軽減の場合は「軽くする」という人の意思が加わるので、若干主観的になります。
たとえば、冒頭の例にあてはめると、減らしたいのは負担ですから、
「社員の負担を軽減するため、残業を削減する」
という言い方がしっくりくるわけですね。
負担や労力は数字で測れないものなので、低減だとちょっと違和感が生じてしまいます。
リスクの場合は?
リスクも基本的には数字にできないものなので、原則としては軽減が使われます。
ただ、リスク低減という言葉でも使われることもあり、その場合はリスクが発生する要因そのものを減らすという意味になります。
ちなみにリスク軽減なら、事故が発生した場合の被害や損失を減らすこととなります。
ポイント
と覚えておくとわかりやすいですね。
削減の場合は?
最期にちょっと似ている漢字、
「削減」についてもみてみましょう。
削減には、
一定の範囲を切りとって少なくすること
という意味があります。
つまり予算削減といえば予算の決められた範囲を削ることですし、経費削減は業務にかかるコストを一定の割合で減らすことです。
低減と近い意味合いがありますが、削減のほうは権限をもつ誰かが意識的にばっさり切り取るイメージがあります。
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まとめ
今回は低減と軽減の言葉の意味の違いについて紹介しました。
ざっくりまとめると以下のような違いがあります。
低減:数や量を減らすこと
軽減:負担や労力を減らして楽にすること
削減:予算や人員などを意識的に減らすこと
軽減:負担や労力を減らして楽にすること
削減:予算や人員などを意識的に減らすこと
軽減は「軽くする」というニュアンスが含まれるので、プラスのイメージがあります。
仕事の負担が「軽減」すると楽になりますよね。
低減は逆に減ってしまうことなので、マイナスのイメージを含むこともあります。
などなど。
低減の方は具体的な数値で表しやすいという特徴があります。
仕事量が軽減するのは良いですが、給料は削減されたくないですよね。
そんなことされたら、やる気も低減してしまいます。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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