沿うと添うの違い!「期待にそう」の場合など具体的な使い分けをチェック!

記事公開日:2017年4月11日
最終更新日:2019年11月22日

Sponsored Link




添う沿う

読み方は同じ「そう」だし意味もちょっと似ていますよね。

「目的に(そう)」
「友達の買い物に付き(そう)」

null

など状況によってどっちを使うべきか、
微妙に迷うことってありませんか。

たとえば、「期待にそう」の場合は、
どちらを使うのが正しいのでしょうか。

沿うだとなぞるようなイメージですし、
添うだとそっと添えるイメージがあり、
どちらでも使えそうな印象がありますよね。

沿うと添うではどのような使い分けがあるのでしょうか。

今回はこの二つの漢字の意味や使い分けを改めてチェックしてみましょう!

Sponsored Link





沿うの意味


それぞれの意味からおさらいしていきましょう。
まずは沿うの意味についてです。

沿う」には、何かをつたっていく、何かのまわりをとりかこむように直線などを引く、という意味があります。

この意味でつくられている熟語には、沿線、沿道などがあります。

このほかに、

ひとつの目的からはずれないようにする

という意味もあり、意向に沿う、決定事項に沿うなどの使い方があります。

添うの意味


対して「添う」のほうは、誰かと一緒に行動する、離れないようにする、といった意味があります。

メインとなる人や物があって、それに対してくっついていく、付け加えるというイメージですね。

食品添加物は食品の味をよりおいしく整えるためのものですし、ツアーの添乗員は旅行が無事に終わるように付き添ってくれる人のことです。

友達の買い物に付き添う

といえば、両親の買い物がメインで、その両親と一緒に付いていく、というニュアンスになりまし、また、「夫婦仲良く添い遂げる」のように、誰かと親密な関係を築いて同じ年月をともにする、という意味となります。

「添う」には、物理的以外にも心理的にも相手をそっと見守って支えるというニュアンスもあります。

Sponsored Link


違いは?


さて、ではここで、この二つの漢字の違いについてみていきましょう。

    沿う

  • 何かをとりかこむように直線などを引く

  • ひとつの目的からはずれないようにする

  • 流れにしたがって行動する

    添う

  • 何かに付け加える

  • 誰かと行動をともにする

  • 親密な関係を築き同じ年月を過ごす

さて、大まかな違いから使い分けを考えてみましょう。

「沿う」と「添う」では、主体性の面で大きな違いがあります。

部長の意向に沿うように行動する

であれば、行為者自身が部長のために、主体性をもって尽力するというニュアンスが込められています。

null

一方、

友達の買い物に付き添う

のほうは、何をするかを決めるのはお年寄り自身で、付き添う側はそれをサポートする立場、という関係になります。

使い分けをチェック!


それでは、次に使い分けの基準について、例文をまじえてもう少し深く掘り下げていきましょう。

Sponsored Link


    沿うの例文

    「畑に沿ってあぜ道がつづく」
    「次のオリンピックでは期待に沿うだけの結果を残したい」

大きな道の脇に細い道がつづいている、誰かの意向をくんで行動するなどの場合に「沿う」の漢字があてられます。

期待の場合も広い意味では周囲の意向と考えられますから、「期待に沿う」が正式に使われる書き方となります。

ただし「期待に添う」という言い回しも間違いではありません。

「期待」は相手がしているものであって、それに「添う」ようにがんばります、という「沿う」よりも少し奥ゆかしい表現になります。

第三者として事実を述べる報道機関などでは「期待に沿う」の方で統一されています。

個人間のメールや手紙のやり取りなどでは「添う」を使った方が情緒的でよいかもしれませね。

    添うの例文

    「父のゴルフに付き添う」
    「親友の心に寄り添う」

メインとなる物があって、それにしたがったり付け加えたりする場合には「添う」が使われます。

また、誰かの行動をそっとサポートする、心理的な支えになる、同じ時間を過ごすなどの意味でもこちらの漢字があてられます。

Sponsored Link


まとめ


今回は沿うと添うの微妙なニュアンスの違いについて紹介しました。

沿う

  • 大きな道の脇に細い道がつづく

  • 相手の行動をくみ取る

  • 流れにしたがう

  • 添う

  • メインの物に付け加える

  • 相手を心理的・物理的にサポートする

  • 同じ年月を過ごす

  • 「沿う」よりも「添う」のほうがより情緒的というか、温かい感じがしますよね。

    「期待にそう」など少し使い分けがややこしい場合もありますが、この場合意味が通るのであればどちらも使うことができます。

    会社や一般に公開する場合であれば「沿う」を。
    メールや個人的なやり取りで使う場合は「添う」の方を使うとよいですね。

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ

    Sponsored Link



    この記事が参考になった!」場合はこちらのボタンでポチッと応援お願いします!

    • LINEで送る

    おすすめ記事



    コメントを残す

    CAPTCHA





    サブコンテンツ

    このページの先頭へ