混じると交じるの違い!使い分けの事例についても
記事公開日:2017年4月20日
最終更新日:2019年11月22日
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「混じる」と「交じる」。
「まじる」には二つの漢字がありますよね。
いったい、どう違うのでしょうか。
コーヒーにミルクがまじったり、
女子の中に男子がまじったり、
色々と使う場面は多いですよね。
そんな場合はどちらの「まじる」を
使ったらいいのでしょうか。
両方とも2つ以上のものが一緒になるという意味なので、使い分けが若干むずかしかったりしますよね。
(^^;
と、いうことで!
今回は「混じる」と「交じる」の違いについてまとめました。
色々な言葉に対してどちらを当てはめればいいのかもチェックしていきましょう。
混じるの意味
まずは、基本的な意味をみてみましょう。
「混じる」の方から!
- 混じるの意味
ある物の中に種類や性質の異なる別のものがはいり込む。
まざる。
このようにあります。
また「混じる」と書いて「こんじる」と読む場合もあるようです。
色がまじる際や、音がまじる際に使うようで
「黄色の混じった緑色」
のような使い方をします。
交じるの意味
次は「交じる」の方もみてみましょう。
- 交じるの意味
ある物の中に種類や性質の異なる別のものがはいり込む。
まざる。
グループに加わる。仲間にはいる。交際する。
このようにあります。
「混じる」と共通する部分もありますが、
少し付け加えられてる点もありますね。
「加わる」や「参加する」の意味合いも含まれています。
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混じると交じるの違い
何かの物体に、別の何かがまじるという現象自体は「混じる」も「交じる」も同じです。
しかし、
この二つには明確な違いがあります。
すなわち、まじったものがお互いにまざり合い溶け合い、元の状態が判別できなくなった場合には「混じる」を使います。
そしてまじった後も判別できる場合には「交じる」を使います。
混じる → 溶け合って元に戻らない
交じる → 交じっていても判別がつく
交じる → 交じっていても判別がつく
つまり、
「絵の具がまじる」
「2種類の液体がまじる」
「2種類の液体がまじる」
など、まぜてしまったらもう取り出せないような場合は「混じる」になります。
逆に、
「赤い球の中に白い球がまじる」
「漢字と平仮名がまじる」
「漢字と平仮名がまじる」
のようなまぜても後々、判別できるような場合は「交じる」を使います。
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使い分けについて
言葉だけの説明ではちょっと分かりづらいですよね。
実際に例文を用いて違いを説明していきましょう。
- 混じるの場合
「赤い絵の具に白い絵の具が混じるとピンク色になる」
「せっかくの彼女の歌声に工事の雑音が混じる」
交じるの場合
「十円玉と百円玉が交じる」
「クジを作るので番号の書いた紙を交ぜて下さい」
どうでしょうか。
「混じる」は戻せませんが、
「交じる」はちゃんと見ればまた分けられますよね。
「混じる」という漢字には「さんずい」が付きます。
さんずい = 液体
と考えれば、液体は混ざってしまうと見分けがつかなくなります。
元のものが判別できるか、できないか、それをポイントに使い分けていくと分かりやすいかもしれませんね。
ここからはダメ押しでちょっと紛らわしい事例をみていきましょう。
コーヒーとミルク
「コーヒーにミルクがまじる」
これはよく見る風景ですよね。
この場合はどっちの「まじる」を使えばいいのでしょうか。
コーヒーにミルクがまじるとグルグルの渦巻き状になりますよね。
そしてそのまままぜ続けると色がまじって境目がなくなります。
こうなるともうどこからがコーヒーで、どこからがミルクなのか分からなくなりますよね。
溶け合ってしまいますし、コーヒーもミルクも液体なので、
「混じる」
を当てはめるのが正しい使い方となります。
頭髪に白髪
では頭髪に白髪がまじるという場合はどちらを使えばいいのでしょうか。
よく、
「白髪まじり」
なんて言葉もありますよね。
黒い髪の毛に数本白髪がまじっている場合は、パッと見はどこに何本あるか分からず、白黒入りまじってぐちゃぐちゃに見えるかもしれません。
しかし髪の毛は液体ではありませんし、あらためて数えれば境目も判別でき、分けることもできます。
なので、
「交じる」
を当てはめるのが正しい使い方となります。
女子の中に男子
では、
「女子の中に男子がまじる」
という場合はどちらを当てはめるべきなのでしょうか。
これは、グループに加わる、仲間にはいる、という意味に当てはまりますよね。
なので、
「交じる」
を使うのが正解です。
人間や生き物を対象にしている場合、液体ではありませんし、溶け合うということはまずありません。
なのでほとんどの場合は「交じる」を使います。
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まとめ
今回は「混じる」と「交じる」の違いについてまとめてみました。
まじっているものの対象が何か、固体か、液体か、などによって使い分けがありました。
「どっちを当てはめたら良いのかな?」
という場合は、まざっても再び分けられるものか、溶け合って分からなくなってしまうものか、をポイントに考えてみるよにしましょう。
しかし中には分かりにくいものもありますよね。
例えば、気体や音なども混ざり合うものなので「混じる」を当てはめます。
しかし、音でも例えば合奏の伴奏の中にコーラスが入るような場合は、
「交じる」
を使うこともできます。
これは、コーラスと伴奏をはっきり区別することができるからですね。
(´▽`v)
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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