楓(かえで)と紅葉(もみじ)の違い!種類は別なの?
記事公開日:2017年3月3日
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楓と紅葉。
どちらも秋の風物詩ですよね。
赤ちゃんの手のように開いた形や、
赤く色付いたところもよく似ています。
ところで、
楓と紅葉って、いったい何が違うのでしょうか。
もともとの種類が違うのでしょうか。
それとも成長過程で名前が変わったりするのでしょうか。
紅葉と漢字でかくと、「もみじ」とも「こうよう」とも読みますよね。
紅葉は、もみじに色が付くこと?
それとも、別の意味がある?
と、いうことで!
今回はちょっとした疑問、
楓と紅葉の違いについてまとめました。
紅葉(こうよう)と紅葉(もみじ)の違い
紅葉(こうよう)と紅葉(もみじ)。
漢字は同じで「紅葉」と書きますよね。
しかし、意味は違ってきます。
紅葉(こうよう)とは、落葉樹が落葉の前に葉の色が変わる自然現象のこと。
特定の植物に限らず、秋付近の季節に色が変わる多くの植物に対して使われる言葉です。
書いて字のごとく紅い葉に変わるので「紅葉」といい、黄色に変わる場合は「黄葉(おうよう)」といい、褐色に変わる場合は「褐葉(かつよう)」といいます。
紅葉(こうよう) → 紅い葉に変わること
黄葉(おうよう) → 黄色の葉に変わること
褐葉(かつよう) → 褐色葉に変わること
黄葉(おうよう) → 黄色の葉に変わること
褐葉(かつよう) → 褐色葉に変わること
一方、紅葉(もみじ)というのはカエデ科の植物のことであり、特に赤く色付いた葉をあらわすことが多いです。
漢字は同じですが、紅葉(こうよう)といった場合は落葉樹の葉の色が変わる現象のことで、紅葉(もみじ)といった場合はカエデ科の植物を指します。
同じ漢字なのに、読み方で意味が変わるなんて面白いですね。
(^^
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楓(かえで)と紅葉(もみじ)の違い
では次に、楓(かえで)と紅葉(もみじ)の違いについてみてみましょう。
楓と紅葉。
形や色は同じようなイメージですが、
どういった違いがあるのでしょうか?
楓というのはカエデ科(ムクロジ科)の木の総称です。
「槭」や「槭樹」と書いてカエデと読む場合もあります。
そして紅葉(もみじ)というのもカエデ科の植物の名前となります。
実は楓も紅葉もカエデ科カエデ属の植物のことで、植物分類上は同じものを指しています。
楓というのはとても種類の多い植物で、128種類あるとされています。
紅葉と呼ばれている種類も、そのカエデの仲間の一種となります。
ちなみにメープルシロップで有名なメープルもカエデの仲間です。
「じゃあ結局同じものなんじゃない!」
と思うかもしれませんが、大きさや形、色合いによって呼び分けることがあります。
紅葉というと「もみじ饅頭」や「もみじ狩り」のイメージにもあるように、キレイに分かれた小ぶりのバランスのいい形や、燃えるような赤が思い浮かびますよね。
そのイメージ通りで、
紅葉(もみじ)と呼ばれる種類は葉の切れ込みが深く、小ぶりで可愛らしい形、赤い鮮やかな色の強いものが多くなります。
カエデの種類としては「イロハモミジ」や「ヤマモミジ」などに当てはまります。
モミジの種類
イロハモミジ
ヤマモミジ
一方、楓(かえで)というのは紅葉とは違い、大きくて切り込みが浅く、まだあまり色付いていないものを指していることが多くなります。
種類としては「ハウチワカエデ」や「イタヤカエデ」が当てはまります。
カエデの種類
ハウチワカエデ
イタヤカエデ
よくおとぎ話などで天狗が持っている団扇がありますよね。
ああいった丸みのある大きな形のものが楓と呼ばれています。
盆栽の世界でも楓と紅葉には違いがあり、青々としている葉の付いたものを楓、赤い色の葉のものを紅葉と呼ばれています。
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楓(かえで)の語源について
楓も紅葉も、同じカエデ科カエデ属の植物でしたが、呼び分けられているケースもある、ということでした。
(^^ゞ
ところで、「かえで」というと、ちょっと古風な印象を受けますが、どうしてこのような名前が付いたのでしょうか。
楓(かえで)という言葉は古くからあり古典文学にも出典があります。
その名前の語源は「カエルの手」であり、楓の形が水かきの付いたカエルの手に似ていることから
「カエルの手」
↓
「カエル手」
↓
「カエデ」
↓
「カエル手」
↓
「カエデ」
と呼ばれるようになったといわれています。
ちなみに紅葉(もみじ)という言葉にも語源があります。
昔は草木が赤く色付くことを「もみつ」や「もみづ」と呼んでいました。
そこから転じて「もみじ」と呼ばれるようになったと言われています。
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まとめ
今回は楓と紅葉の違いについて紹介しました。
実は楓と紅葉は植物分類上は同じものでした。
どちらもカエデ科カエデ属の植物の仲間なんですね。^^
ではなぜ同じものが違う名前で呼ばれているのかというと、形や大きさや色合いなどで楓と呼ばれるものと、紅葉と呼ばれるものがあるから、ということでした!
確かに、紅葉(こうよう)に行くと、一種類の紅葉(もみじ)だけではないように思えますよね。
黄色く色づいた楓や、赤く色づいた紅葉など、時期によって色とりどりの葉っぱが目を楽しませてくれるのも、紅葉の楽しみの一つです。
(あーややこしい。笑)
たまには温泉につかりながらゆっくり紅葉を、なーんて楽しんでみたいものですね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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興味深く読ませていただきました。
もみじをカエデ科の植物と限定した部分がありますが、もみじ狩り、草もみじの言葉があるように、秋期に紅くなる植物の総称ではないでしょうか。
>>danさん
コメントいただきましてありがとうございます。
>もみじをカエデ科の植物と限定した部分がありますが、もみじ狩り、草もみじの言葉があるように、秋期に紅くなる植物の総称ではないでしょうか。
逆に言うと、カエデのことを「もみじ」と呼ぶことがあるということですね。
おっしゃるとおり、もみじは自然現象の紅葉のことをさす場合もありますが、
モミジという樹種名のことをさすこともあります。
紅葉(もみじ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%85%E8%91%89
カエデ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%87