基準と規準の違い!評価する時はどっちの漢字を使うべき?
記事公開日:2017年3月14日
最終更新日:2019年11月22日
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「物事のキジュンとなる~」
「社会のキジュンでは~」
さて、ここに入るキジュンという言葉ですが、
漢字で書くと、以下のどちらの漢字が当てはまるでしょうか。
どちらも、
「何かのもとになる」
というイメージに思いますが、
明確な使い分けがあるのでしょうか。
たとえば、評価するときの「キジュン」はどちらを使えばいいのでしょうか。
と、いうことで!
今回は「基準」と「規準」の違いについてまとめました。
まずはそれぞれの意味からチェックしていきましょう!
基準の意味
基準の意味を辞書でチェックしてみましょう。
- 基準の意味
行動や判断のよりどころとなる物や数値。
一定の標準。
何かを比較するときに用いる。
なるほど。
こちらの基準は、尺度や標準と言い換えることもでき、何かを測るときや成績を比べるときなどに用いることができます。
ただし、数値の出る物事だけに適応される言葉ではなく、思想や宗教、哲学の場においても基準という言葉はよく出てきます。
規準の意味
では次に、規準の方の意味もみてみましょう。
- 規準の意味
判断や行動の手本となるもの。
守るべき規範・規則のこと。
なるほど。
判断や行動の際によりどころとなる基準のことであり、規範や規則というニュアンスが強くなっていますね。
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違いは?
ではここで、「基準」と「規準」の違いについてみていきましょう。
「基準」と「規準」は似ているようですが、
「基準」は物事を判断する際のもととなる標準を意味していて、
「規準」は物事を判断する場合に、守らなくてはならない規範や規則を意味しています。
「基準」の方が広い意味合いで使われることが多く、また汎用性も高くなります。
対して「規準」の方は規範や規則という決まりごとに関する案件で使われることが多いので、社会性が求められる場合に使います。
また「規準」は法律や憲法以外にも、学校の規則や会社の契約などにも当てはまります。
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評価基準と評価規準について
これで、言葉の意味の違いはバッチリですね!
さて、ではここで少し用途を限定した違いについてみていきましょう。
最近では教育の現場で「評価基準」や「評価規準」という言葉がよく使われていますよね。
子育てや教育に詳しくない場合はあまりピンとこないかもしれませんね。
(^^;
今回はこの2つの違いや使い分けをみてみましょう。
まず、読み方の違いから。
「え?どっちも評価キジュンでいいんでしょ?」
と思う人もいるかもしれませんね。
確かにどちらも読み方は「評価キジュン」で同じです。
しかし分かりにくいので、
「評価基準」→「モトジュン」
「評価規準」→「ノリジュン」
「評価規準」→「ノリジュン」
と呼び分けられているのです。
2つの具体的な違いについて、教育の現場では
「モトジュン」は量的な評価、
「ノリジュン」は質的な評価
とされています。
ちょっとヤヤコシイですよね。
(^^;
例を出すと国語の問題の
などの種類ごとに分かれている評価観点を
ノリジュン
といいます。
そしてそれぞれの種類ごとに、
などの判定の数値を決める評価を、
モトジュン
といいます。
ポイント
ちょっと分かりづらいですが「量」なのか「質」なのか、
「種類」なのか「数値」なのかで判断すると使い分けがしやすくなります。
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まとめ
今回は「基準」と「規準」の違いについて紹介しました。
「基準」と「規準」は漢字も似ているし、違いが分かりにくい言葉ですよね。
物事のもととなる標準のことなのか、
判断するうえで守るべき規範や規則のことなのか
といった違いで認識しておけばOKです。
余談として教育現場での「評価基準」と「評価規準」違いについても紹介しました。
読み方と使い分けに違いがるので、注意が必要ですね。
項目 | 読み方 | 意味 |
評価基準 | モトジュン | 量的な評価 |
評価規準 | ノリジュン | 質的な評価 |
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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