指示と指導の違い!教育や法律での漢字の使い分けについて
記事公開日:2017年9月20日
最終更新日:2019年11月22日
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先生やリーダーが仕事を教えたり、動きなどを伝えることを「指示する」といいますよね。
同じような意味で「指導する」という言い方もあります。
「指示」と「指導」。
この二つにはどのような違いがあるのでしょうか。
会社や学校などでよく使うイメージですが、
定義や明確な違いがあるのでしょうか。
また、教育や法律の世界だと、
どうやって使い分けているのでしょうか?
と、いうことで!
今回は「指示」と「指導」の違いについてまとめました。
それではさっそくみていきましょう!
指示と指導の意味の違い
まずは辞書で意味を調べてみましょう。
指示という言葉を辞書で調べてみるとこのように説明されています。
- 指示の意味
物事をそれと指し示すこと。指でさすこと。指図すること。命令。
一方、指導という言葉を辞書で調べてみるとこのように説明されています。
- 指導の意味
他者をある目的・方向に向かって教え導くこと。
「指示」とは仕事の方法、物事のやり方を指し示すことであり、指図、命令に近いニュアンスがあります。
命令や指図に比べると強制的で威圧的なニュアンスは薄まりますが、「明確な指示」「上司からの指示」といった使い方をするので事務的な要素が強いでしょう。
一方、「指導」というのは人をある目的・方向に向かって教え導くこと。
なので、以下のように使われます。
「監督が生徒を指導する」
「教育係になったので後輩を指導する」
「教育係になったので後輩を指導する」
指南や教育と似たニュアンスがあり、長い目で見て相手をより良い方向に導くという意味で使うことが多くなります。
「指示」が事務的なのに比べて「指導」はより親身で身近なイメージがありますね。
(^^ゞ
また「指示」というのは「今日の指示」「今の指示」といったふうに単発でも使いますが「指導」は「相手を良い方向に導く」ということなので、最終的なゴール、つまり「指導し終わる」まで長い時間を要することが多くなります。
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教育の場合の使い分け
教育の場においては「指示」は的確に分かりやすく伝える必要があります。
「いつまでに~」と期限を決めたり、
「どこどこで~」と場所を特定したりすると具体的になります。
また指示の目的も明確な方が生徒、後輩が混乱せずにすみます。
- 「教室の掃除をしなさい」
→ 「自分たちで使う教室をキレイに保つために掃除をしなさい」
- 「お客様を誘導しなさい」
→ 「お客様に気持ち良く買い物して貰うために誘導しなさい」
この方が何のための指示なのか、どういう目的のために動くのかが分かりやすいですよね。
また、教育の場では「指導」というのは相手のレベルや状況に合わせる必要があります。
「指導」というのは「相手をある方向・目的に導くこと」を指しますが、生徒を一日で教育の最終段階まで導くのは難しいですよね。
なので、少しずつ段階を経て「指導」していく必要があります。
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法律の場合の使い分け
法律においての「指示」と「指導」にはどのような違いがあるのでしょうか?
「指示」も「指導」も別に法律用語ではありませんが、調べてみると警察法災害対策基本法などに「指示」という言葉が出てきます。
ここには、
- 規定する行為に従わなければならないこと
とあります。
法律においては強制力があると考えていいでしょう。
それに対し「指導」を調べてみると「行政指導」というものがありました。
これは不適切な運営の企業や会社などに対し行われるもので、法的な強制力はなく、必ず従わなければならない縛りもありません。
法律において「指導」という言葉は助言、勧告という意味合いが強く、命令、強制を求めるものではないようですね。
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まとめ
今回は「指示」と「指導」の違いについて紹介しました。
「指示」が事務的で、指図に近い言葉なのに対して、「指導」は相手をある方向に導くことで、長い段階を想定した言葉となります。
また「指示」というのは分かりやすく、目的を明確にするのが大切で、「指導」は相手のレベルや状況を見極めるのが大切なポイントとなります。
生徒を適切に指導するのはなかなか大変ですが、明確な指示を出すことにより分かりやすく意図を伝えていきたいものですね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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